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酔象の流儀 朝倉盛衰記 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2022/10/26

加賀の名門、朝倉家の朝倉宗滴の宗滴五将の筆頭、朝倉第一の仁将との呼び声高い山崎吉家の生涯を描く。何故そこまで、傾きつつある朝倉家を支え続けたのか。 朝倉宗滴亡き後の朝倉家は、裏切りあり、寝返りが続出し、山崎吉家が無ければ、滅亡も早かったに相違ない。

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2021/10/31

宗滴五将なるものが史実的にあったかは分かりませんが歴史エンターテイメント小説として非常に読みごたえがある作品です。映画化やドラマ化されてもいいように感じました。 暗愚に描かれる朝倉義景はその政治力のなさや謀略により没落していきます。 そんな朝倉家を酔象こと山崎行家が愚直に背負っ...

宗滴五将なるものが史実的にあったかは分かりませんが歴史エンターテイメント小説として非常に読みごたえがある作品です。映画化やドラマ化されてもいいように感じました。 暗愚に描かれる朝倉義景はその政治力のなさや謀略により没落していきます。 そんな朝倉家を酔象こと山崎行家が愚直に背負っていく様は心打たれます。 将棋の駒に例えていく人物像も分かりやすく、きっちりまとまった作品に感じます。

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2021/05/12

朝倉宗滴が亡くなってから、織田信長に滅ぼされるまでの、朝倉家滅亡に向かう物語。この作品、やはり「視点」がいい。題名にもなっている、酔象ことあまりに愚直な家臣の山崎吉家と、あまりに愚昧な主君の朝倉義景の対比が、二人を取り巻く主要人物の視点で次々と描かれていく。吉家からの視点は少ない...

朝倉宗滴が亡くなってから、織田信長に滅ぼされるまでの、朝倉家滅亡に向かう物語。この作品、やはり「視点」がいい。題名にもなっている、酔象ことあまりに愚直な家臣の山崎吉家と、あまりに愚昧な主君の朝倉義景の対比が、二人を取り巻く主要人物の視点で次々と描かれていく。吉家からの視点は少ないが、愚昧なほどの忠誠心を見せる吉家から見るより、他人から吉家を見たほうがその姿がわかりやすい。逆に周りから愚昧と見られている義景は、自分視点からの独白の方がその暗愚ぶりがわかるし、それらの積み重ねの結果、そうならざるを得なかった事情も最後には、なるほどと理解できる。この構成力は、とても舞台的で臨場感がある。読んで得する気分になれるはず。

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2019/01/13

戦国時代の朝倉家を舞台とした、「愛」の小説であった。 自らが仕える国主や国。妻や夫や子。そして、自分自身。それぞれがそれぞれのものを愛している。自分が何を愛しているのか気づいている者もいるし、途中で気付く者もいるし、最後まで気付かない者もいる。 越前に石仏を見に行きたい。

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