海苔と卵と朝めし の商品レビュー
図書館本。ずっと気になっていた向田邦子さんのエッセイです。近々、近くの文学館で特別展が催されるので、今だ!と思って手に取りました。自分も同じ食いしん坊なせいか、とても読みやすかったです。一番印象深いエピソードは、ゆでたまご。現在、鹿児島に住んでいるからかもしれません。ひもじいなが...
図書館本。ずっと気になっていた向田邦子さんのエッセイです。近々、近くの文学館で特別展が催されるので、今だ!と思って手に取りました。自分も同じ食いしん坊なせいか、とても読みやすかったです。一番印象深いエピソードは、ゆでたまご。現在、鹿児島に住んでいるからかもしれません。ひもじいながらも母親の確かな愛情を感じました。
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食いしん坊同士で話が合いそうな。 楽しい本だった。 最後の小小説は原元を知らないからよく分からなかった。
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久しぶりにエッセイ、しかもごはん系のものを読んでみました。よく東海林さだおさんや椎名誠さんのガツガツとしたある意味野生みのあるエッセイを読んでいましたが、そういうのと少し雰囲気は違いますが、やはりごはん系のエッセイは面白いものです。 1冊にエピソードがぎゅっと詰め込まれているの...
久しぶりにエッセイ、しかもごはん系のものを読んでみました。よく東海林さだおさんや椎名誠さんのガツガツとしたある意味野生みのあるエッセイを読んでいましたが、そういうのと少し雰囲気は違いますが、やはりごはん系のエッセイは面白いものです。 1冊にエピソードがぎゅっと詰め込まれているので、タイムスリップ感がすごいというか、向田さんの子供時代の、戦中・戦後の食べ物がなかった時代から、現代のちょっと小洒落た食事や海外旅行で出会った食べ物まで、時代はこんなにもあっという間に変わったのだなぁというしみじみ感を感じながら読みました。変わらないのは向田さんの食いしん坊ぶりだけ。 子供の頃の食べ物の思い出を語っている時に、当時の食べ物の素材としての美味しさが語られていて(たまごの盛り上がりや魚、海苔などの美味しさ)、添加物が入っている加工食品や遺伝子組み換えの野菜などが溢れる現代ではもう味わえないというようなことを言っていました。 今、飽食の時代で飢える危機は少なくとも私のまわりには無いですが、その代わり食べ物の本当の美味しさや味わった時の幸福みたいなものは手放してしまったのだろうと感じました。そして、未来においてもテクノロジーによってもっと均等に食べ物が行き渡って、生きることに関しては恵まれると思いますが「昔は牛の肉を食べていたんだよ」なんて思い出すような時代になるのでしょうね。 子供時代の食卓の思い出をその周辺のエピソードを交えて生き生きと描写しています。私が子供の頃に食べていたものを、ここまで鮮明に思い出せません。戦争を体験したせいなのか、食べ物に関して人一倍関心(執着)があったからでしょうか。 最後に向田さんの有名な「寺内貫太郎一家」の脚本を小説化したものが掲載されていました。ドラマはちゃんとみたことがなかったのですが、この小説版の話のように、「食卓から家族のドラマが生まれる」といった話だったのかなと想像しました。
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向田邦子さんの食べ物エッセイ。 「食」への愛。向田さんの品の良さ。この二つが文体から滲み出ていました。 『思いもうけて…』、『う』、『たっぷり派』が特に好きだな〜。 私も食でもなんでもいいから、何か一つこだわりのあるものが欲しいな。
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日経新聞で「食のエッセイ」のNo.1として 紹介されていたので読んでみました。 なるほど、時代は昭和中頃が中心であり、 かなり古いですが、それゆえ多くの人の思い 出につながっているのでしょう。 巻末に寺内貫太郎一家の話が載っていまし た。 小林亜星氏も樹木希林さんも亡くなり...
日経新聞で「食のエッセイ」のNo.1として 紹介されていたので読んでみました。 なるほど、時代は昭和中頃が中心であり、 かなり古いですが、それゆえ多くの人の思い 出につながっているのでしょう。 巻末に寺内貫太郎一家の話が載っていまし た。 小林亜星氏も樹木希林さんも亡くなり、そ して西城秀樹さんも、すでにいないのだな あ。 遥か遠くなってしまった昭和の生活を思い ふける一冊です。
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向田邦子さんのエッセイから食べ物に関する床だけをまとめて一冊にしたもの。もう忘れているものも多いが、読み返すほどではないというところで、こうしたアンソロジーにすると新鮮に読めて楽しい。本人も言っているが食に関しては貪欲な人なので、読んでいても楽しい。料理本的なもの、旅先での料理、...
向田邦子さんのエッセイから食べ物に関する床だけをまとめて一冊にしたもの。もう忘れているものも多いが、読み返すほどではないというところで、こうしたアンソロジーにすると新鮮に読めて楽しい。本人も言っているが食に関しては貪欲な人なので、読んでいても楽しい。料理本的なもの、旅先での料理、それも世界の、思い出の中の料理などいろんな切り口で料理を語っている。 今を肯定的に受け止め丁寧に生きていく姿勢には背筋が伸びる。昔、向田邦子エッセイを熱心に読んでいたことを思い出す。
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食べることが好きなんだな~。 食材にもこだわってるし、盛り付ける食器にもこだわってる。 味覚の記憶は鮮明に残るもので、子どもの頃に食べた物を探して歩くその気持ちはよくわかる。 書かれているのはちょっと時代が古くて、手に入れるのに苦労した当時と比べて、今はネットでお取り寄せが簡...
食べることが好きなんだな~。 食材にもこだわってるし、盛り付ける食器にもこだわってる。 味覚の記憶は鮮明に残るもので、子どもの頃に食べた物を探して歩くその気持ちはよくわかる。 書かれているのはちょっと時代が古くて、手に入れるのに苦労した当時と比べて、今はネットでお取り寄せが簡単にできる。ありがたい世の中になったものだ。
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食べるモノ、コトへの執着が面白い。 ただ、『食』べるコトに焦点を当ててるのではなく、戦後といった時代、人の交わり、沖縄戦の歴史、地域のこれまでの歩みも共に描かれていて、その食を担ってきた人々も包み込むように描いていて、読んでて気持ちよく、また筆者の貪欲さが面白い。 所々、その...
食べるモノ、コトへの執着が面白い。 ただ、『食』べるコトに焦点を当ててるのではなく、戦後といった時代、人の交わり、沖縄戦の歴史、地域のこれまでの歩みも共に描かれていて、その食を担ってきた人々も包み込むように描いていて、読んでて気持ちよく、また筆者の貪欲さが面白い。 所々、その時代背景とセットで泣けてくる。 すぐ側で、熱い思いを聞いているような爽快感もある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
沖縄(キッパン)とブリュッセルの食事旅行。店開きの苦労話。鹿児島での思い出話。 味を覚える、再現する。 フレンチの苦心のソース。 いくつかレシピ。
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いまだに生きていて語りかけてくるかのごとく、生き生きとした文章だった。 沖縄胃袋旅行で、「うしろめたさ、申しわけなさがのどに刺さった小骨のようにチクチクする。」と書いてあった。この文章が書かれたのは本土復帰からまだそんなにたってない頃で、戦争を体験した人は当時そのような気持ちだっ...
いまだに生きていて語りかけてくるかのごとく、生き生きとした文章だった。 沖縄胃袋旅行で、「うしろめたさ、申しわけなさがのどに刺さった小骨のようにチクチクする。」と書いてあった。この文章が書かれたのは本土復帰からまだそんなにたってない頃で、戦争を体験した人は当時そのような気持ちだったのだなと思った。その頃珍しかっただろう沖縄料理も今はポピュラーになっており、ほんの少し前のことなのにずいぶん変化してるんだなと感じた。
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