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100万分の1回のねこ の商品レビュー

3.4

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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2024/12/04

100万回生きたねこは、読んだのですが、(割と最近)登録してません。 そしてこの短編をそれぞれの作家さんが書いています。 とても面白かったです。せつなかったり、かなしかったり、ひどかったり・・・・ もういちど100万回…を読まねば…

Posted byブクログ

2024/12/02

 ご存知の通り、『100万回生きたねこ』(1977)は、佐野洋子さんの絵本です。最後に主人公の猫が死ぬのに、心からよかったーと思える、不思議でとっても深いお話でした。少し哲学的で、大人の方が響くかもしれませんね。本書は、この名著に捧げる13名の錚々たる作家諸氏のアンソロジーです。...

 ご存知の通り、『100万回生きたねこ』(1977)は、佐野洋子さんの絵本です。最後に主人公の猫が死ぬのに、心からよかったーと思える、不思議でとっても深いお話でした。少し哲学的で、大人の方が響くかもしれませんね。本書は、この名著に捧げる13名の錚々たる作家諸氏のアンソロジーです。  最近読んだ町田康さん、谷川俊太郎さんも書かれていて…、あ、谷川さんは佐野洋子さんと(短期間)ご結婚されていたんですね。また書き下ろしの広瀬弦さんは佐野洋子さんの息子さん!  なんと不思議な巡り合わせです。当然ながら、全編とも名作絵本への愛と敬意が根底にあり、様々な視点で読ませてくれました。  各話の冒頭には、作家さんがそれぞれ原典の絵本への想いを綴ることから始まっています。  オマージュ作品とは言うものの、短編小説だけでなく詩もあり、また原典のとの絡め方も、かなり直接的だったり着想のみでまるで別作品だったり、多種多様でした。  でも、猫、愛、生と死、側にいる人との心の揺れ動きと変化、時間の経過等々、滋味あふれ深く考えさせられる一冊でした。  初出は、「小説現代」2014年10月〜12月の12篇に書き下ろし1篇 ※自分のための『100万回生きたねこ』のあらすじ  (ネタバレ、になるのかな?)  主人公の猫は、100万回生まれかわり様々な飼い主のもとで死に泣き悲しまれますが、猫が好きなのは自分だけで、何度も生き返るので死ぬ事も恐れていません。  ある時、猫は誰の猫でもない野良猫になり、100万回生きた事を自慢します。すり寄ってくる猫の中で、唯一関心を示さないメスの白猫がいて、気になり始め、ただ白猫のそばにいたいと思うのでした。  猫は白猫と一緒になり沢山子猫に恵まれ、猫も自分より白猫や子猫達の方が好きになります。やがて子猫達も育ち猫の元を去り、白猫も年老いて、ある日猫の傍で静かに動かなくなります。  猫は生まれて初めて泣き、動かなくなった白猫を抱えて100万回も泣き続け、ある日のお昼に猫は泣き止みました。そして猫も白猫の隣で静かに動かなくなり、もう決して生き返りませんでした。

Posted byブクログ

2024/11/23

どれも読み応えあり! 特に気になった作品について 少しだけメモ↓ 「ある古本屋の妻の話」 曖昧なままグレーなまま それでも日々 何とか誤魔化しつつ 前に向かって進んでいく 「博士とねこ」 短いながらもぴりりとした作品 佐野洋子さんのエッセンスが 1番効いてる気がする 「虎白...

どれも読み応えあり! 特に気になった作品について 少しだけメモ↓ 「ある古本屋の妻の話」 曖昧なままグレーなまま それでも日々 何とか誤魔化しつつ 前に向かって進んでいく 「博士とねこ」 短いながらもぴりりとした作品 佐野洋子さんのエッセンスが 1番効いてる気がする 「虎白カップル譚」 谷川俊太郎さんの作品 最後の一文がぐっとくる

Posted byブクログ

2024/10/03

唯野未歩子さんのあにいもうと なんかすごく不気味で怖くて不思議な話。 全部の話にそれぞれの作家さん感がでてて すごく楽しめた一冊 読めば読むほど、絵本をもう一回読みたくなる。 大人になって読む絵本ってまた違う意味を持つよね。

Posted byブクログ

2024/09/16

佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。 1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けて...

佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。 1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けている大ロングセラーであるこの絵本への、13人の作家によるトリビュート短篇集です。 佐野洋子さんの息子さんで絵本作家の広瀬弦さんや元旦那さまの谷川俊太郎さんも執筆されています。結構著名な作家陣ばかりですが、私は読むのは初めましてな作家さんが多かったですね。 どういうこと?と理解が追いつかないお話もあれば、ちょっと不思議なお話もあり、せつなかったりしんどかったりおもしろかったりこわかったり、猫がまったく出てこなかったり、13人それぞれ個性豊かなお話でした。ただ、私が期待していたものとはどれも「なんか違った」なぁ、という感じ。 でも江國香織さん、角田光代さん、山田詠美さんのお話がおもしろかったかな。

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2024/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

佐野洋子さん(1938-2010) の絵本『100万回生きたねこ』に敬意を表して、13人の作家や挿絵画家が描き上げたトリビュート短篇集。かつて夫だった<谷川俊太郎>さんの作品も上梓されている ・・・・・〝『100万回生きたねこ』は、佐野洋子の見果てぬ夢であった。それはこれからも、誰の見果てぬ夢であり続ける〟・・・・・。

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2024/06/05

100万年も しなない ねこが いました。 100万回も しんで、100万回も いきたのです。 大好きな絵本のひとつ「100万回い生きたねこ」に捧げる短編集。 もう好きな作家山盛りの私にとってはご褒美ともいってもいいであろう1冊。 どれもこれも面白かったのだけれ...

100万年も しなない ねこが いました。 100万回も しんで、100万回も いきたのです。 大好きな絵本のひとつ「100万回い生きたねこ」に捧げる短編集。 もう好きな作家山盛りの私にとってはご褒美ともいってもいいであろう1冊。 どれもこれも面白かったのだけれど、角田光代さんの「おかあさんのところにやってきた猫」、広瀬弦さんの「博士とねこ」が印象的だった。 読み直しす度に新しい発見がありそうな一冊。

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2024/04/23

好きな作家さんたち、そして活躍されているけれど私はまだ読んだことがない作家さんたちの作品を楽しみに読み始めましたが、どうもいずれも難解で面白みが感じられず〜。何度か挫折しかかりました。

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2024/01/11

元ネタの絵本が好きなのと、読んだことない作家さんが多かったので新たな出会いを求めて読んでみたが、特に良い出会いはなかった(みなさん素晴らしい作家さんなのは知っているが私が追いついてないのと今回の題材がミスマッチだった) 100万回「生きた」ねこだけど「死」にフォーカスしてる話が多...

元ネタの絵本が好きなのと、読んだことない作家さんが多かったので新たな出会いを求めて読んでみたが、特に良い出会いはなかった(みなさん素晴らしい作家さんなのは知っているが私が追いついてないのと今回の題材がミスマッチだった) 100万回「生きた」ねこだけど「死」にフォーカスしてる話が多い気がして、猫好きとしては悲しくなってしまった。

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2023/12/23

佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』をオマージュして名だたる作家さん達が紡ぐ短編集。 私は多分、来世もあると思っている。前世もそして。 それは決して愛する人がいなかったからではないけれど。 それぞれの物語も勿論面白かったけど、そこまでの想像力や価値観の広がりを与えてくれた原作...

佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』をオマージュして名だたる作家さん達が紡ぐ短編集。 私は多分、来世もあると思っている。前世もそして。 それは決して愛する人がいなかったからではないけれど。 それぞれの物語も勿論面白かったけど、そこまでの想像力や価値観の広がりを与えてくれた原作の素晴らしさに改めて気付いた。 姪っ子への誕生日プレゼントに決定。

Posted byブクログ