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聖者が街にやって来た の商品レビュー

3.5

20件のお客様レビュー

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2023/11/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

企業誘致に成功し、タワーマンションも乱立して人口が急増する神奈川県多摩川市で、小谷桜子は古くから花屋を営んでいる。 娘の十七歳の菫子が市民の結束を目的に企画されたミュージカルの演者に選ばれた。 新旧の住民が入り乱れながら盛り上がっていく街。 だが、水を差すかのように若い女性が立て続けに殺される。 それぞれの遺体近くには異なる花びらが一片だけ、なぜか残されていた。 犯人が捕まらずに謎も不明なまま、街は恐慌状態に陥るなか、今度は菫子が何者かによって誘拐されてしまう。 (アマゾンより引用)

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2023/11/10

内容はとても重くて辛い内容だけど、引き付けられるように一気に読んだ。自分ではどうすることもできない境遇の中でもがき苦しむ子供たち。無気力で破壊的な若者のすべてが、小さい頃の環境に影響があるとは思わないけれど、大人の犠牲になっていく子供達もやはり多いのだろうと思います。最後、悲しか...

内容はとても重くて辛い内容だけど、引き付けられるように一気に読んだ。自分ではどうすることもできない境遇の中でもがき苦しむ子供たち。無気力で破壊的な若者のすべてが、小さい頃の環境に影響があるとは思わないけれど、大人の犠牲になっていく子供達もやはり多いのだろうと思います。最後、悲しかった。違ってたらいいのに…と願いながら読みました。

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2023/03/31

長編のミステリー。連続殺人事件の現場に残される一片の花、どんな意味があるのか、興味が湧く。順を追い書かれていると思うが中間が長いと感じた。犯人は意外な人物だった。

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2022/05/16

とある町で連続して起こる殺人事件。 その現場には必ず花が置かれていた。 宇佐美まことは私のお気に入りの作家だが 今作は可もなく不可もなくな印象しか残らなかった。

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2022/04/17

自分には難読の文類に入る作品 犯人がわかった時に気持が暗くなるのは作者の意図だろうが余り気持良いものではない ただそれらも考えて構成しているのは凄い

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2021/07/22

* 歓楽街で花屋を営む 桜子 その娘 菫子(トーコ) 桜子の友人 刑事の純 菫子は市が開くミュージカルで準主役を掴んだ 次々と女性が殺される 現場には花が残されていた 犯人は何故死者に花を手向けるのか 犯人の動機は何か 聖者とは、生きる意欲そのもの 誰の中にでもある本能 群...

* 歓楽街で花屋を営む 桜子 その娘 菫子(トーコ) 桜子の友人 刑事の純 菫子は市が開くミュージカルで準主役を掴んだ 次々と女性が殺される 現場には花が残されていた 犯人は何故死者に花を手向けるのか 犯人の動機は何か 聖者とは、生きる意欲そのもの 誰の中にでもある本能 群青から藍色、黒へと青の重なりが 夜の訪れを迎える歓楽街で 殺人事件の真相が解き明かされる

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2020/05/15

とりあえず、色んな問題の坩堝のような感じになっていますが、個人的には、一つか二つに絞って深く掘り下げて行った作品を読みたかったなあ。LGBTのレイカの心境や生い立ちや、その周りの人たちの思いや発言だけだって、かなりおもしろくなるだろうなあ。格差、母子家庭、LGBT、貧困、ドラッグ...

とりあえず、色んな問題の坩堝のような感じになっていますが、個人的には、一つか二つに絞って深く掘り下げて行った作品を読みたかったなあ。LGBTのレイカの心境や生い立ちや、その周りの人たちの思いや発言だけだって、かなりおもしろくなるだろうなあ。格差、母子家庭、LGBT、貧困、ドラッグ…盛り沢山すぎて。そこにサイコパスみたいなやつまで出てきたらもう軽い印象を受けてしまう。社会の暗い闇を扱うなら。やはりそちらサイドの世界で起こる物語をかかないと、必然性が伴わないんだなあ。ただ、その軽さがエンタメ小説のよいところなんだよなあ。文句ばかり言ってますが、結果、楽しんで読みました。

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2020/01/24

著者の作品はミステリーには違いないが、作品毎に作風が違ってとても面白い。今回も連続殺人もののミステリーではあるが、川崎の武蔵小杉をイメージした新興都市に住む雑多な人々の、時には切なく、時にはハートウォーミングな日常を過不足なく描きながら、そこに住み市民ミュージカルに必死に取り組み...

著者の作品はミステリーには違いないが、作品毎に作風が違ってとても面白い。今回も連続殺人もののミステリーではあるが、川崎の武蔵小杉をイメージした新興都市に住む雑多な人々の、時には切なく、時にはハートウォーミングな日常を過不足なく描きながら、そこに住み市民ミュージカルに必死に取り組み女子高生の成長物語が軸になっている。少し物足りなさも感じるものの不思議にページが進んでしまう小説。

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2019/08/29

多摩川町湧新地区で巻き起こる連続殺人事件。花屋を営む桜子と娘の菫子、彼女たちを取り巻くゲイバーのママたち、刑事、ネグレクトの子供。そしてミュージカルと菫子の誘拐事件。なんか盛りだくさんの内容だけど、うまく絡み合ってた。 登場人物の感情移入がすごくしやすくて、最後は切ない気分になっ...

多摩川町湧新地区で巻き起こる連続殺人事件。花屋を営む桜子と娘の菫子、彼女たちを取り巻くゲイバーのママたち、刑事、ネグレクトの子供。そしてミュージカルと菫子の誘拐事件。なんか盛りだくさんの内容だけど、うまく絡み合ってた。 登場人物の感情移入がすごくしやすくて、最後は切ない気分になった。

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2023/04/04

再開発でどんどん変わっていく街で起こる連続殺人。 毎回現場には花びらが残されている。 ドラッグ、ネグレクト、格差社会、半グレなど色々な要素が詰め込まれていて浅く広くな印象。要素が多いわりに読みやすくはありました。 333P以降語られた動機は犯人に同情的になってしまう やったこと...

再開発でどんどん変わっていく街で起こる連続殺人。 毎回現場には花びらが残されている。 ドラッグ、ネグレクト、格差社会、半グレなど色々な要素が詰め込まれていて浅く広くな印象。要素が多いわりに読みやすくはありました。 333P以降語られた動機は犯人に同情的になってしまう やったことがえげつな過ぎて殺されるのもやむなしって感じ。

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