黒猫のいない夜のディストピア の商品レビュー
今回は、黒猫と付き人の恋 付き人の母と父のかつての恋とそのなごり?の話。 相変わらず難解な言葉や小道具。 知識欲が唆られるけれど余りにも隔絶された世界観。 それでもやはり恋の話。
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黒猫シリーズ第7弾にして第2部。 白づくめの格好をした自分そっくりのドッペルゲンガーを目撃した付き人。それ以降起こり始める謎を出張中の黒猫に頼らず解こうとするがー。 第2部ということで、黒猫シリーズ続くんですね~ 装丁の黒猫がまぁイケメン。新たなライバルっぽい人も出て来て、少女漫画で一段落したら新たな恋敵が出てくるやつ~!と思いながら読んでた。 ツッコミ所がいっぱい…と思った今作。 扇教授があの暗号のハガキ作ったんだよね?元恋人とのデートコースを2人の心だけに残そうと壮大な計画したりと回りくどいわりに、元恋人に会いたいって言って娘を使って会いに来させようとしたり…。この娘もキレて突き飛ばすとか非常識。母親が違うのに瓜二つに似るとかあるのかなぁ。 黒猫も婚姻届は判子ができてからとか、従姉妹と出張に行くとか一言言えば良くない?と思ってしまう。また婚姻届出すのが物凄い先になりそうな予感
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シリーズ第2部突入。 新キャラも登場。 最後を読み、黒猫と付き人の関係にも驚かされるし、二人の距離感も近づい、付き人の成長も感じる。 第1部の1冊目とリンクさせたのかな?
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2019.8.24 読了 相変わらず難解ではありました。。。 この二人 いつの間にこんな関係にまで? と ラストほっこり この表紙 好きやわぁ
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・灰島先生の講義により、今回は学問的エッセンスがいつもよりさらにふんだんに盛り込まれているように感じた。特にモダニズムとポスト・モダン(灰島はポストモダニズムとしているが)、脱構築などの概念に触れた。黒猫たちの専門分野について全くの素人なので、こうした概念や考え方が、建築、形而上学、芸術…とこうも幅広く繋がっているのだなあ、と今回ブラウザを辞書にしながらしみじみ驚いた。それにしても、「美」って何なんだろう。特に近現代のアートの「評価」なんてそんな高尚な議論をするようなモノじゃなくて、話題作りが飛び抜けて上手いからアート・ワールドにおけるビジネス的な利用価値が高いってだけでしょって思っちゃうんだけど。 ・素人なので、いつもは、ポオのテクスト解体を「そんなに深読みしてるけど、別に作者はそこまで意図してないんじゃないの?」なんてつい思ってしまうのだけれど、今回はRISDのアート思考の本を並行して読んでいたこともあって、テクストの奥にある計り知れないコンテクストの海を捉えようとしているのだなあ、ということを漸く朧げながらわかった気がする。 ・ストーリーは、付き人(じゃないけど)の不安な気持ちをじくじくと感じながら読み進めた。というか結局エピローグも、印鑑のことといい自称付き人のことといい、言葉が足りない黒猫はあまり好きじゃないな、と微妙なもやもやが残る読了感(付き人は自分が未熟なのだと結論付けたようだけど、うーんそういう問題だけかなあ?)(ていうか、お願いだから付き人に不安な思いをさせないであげてという、まるで親友か。)。 ・もう第2部だから、何も言わずにさらっとテクストにポオを入れるよ?という作者のスパルタ感を垣間見ました。次までに付き人並みに読み込まねば、、、(流石に無謀ね)
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灰島とのパートでは、歪で不気味なものに思えた所無の都市計画と、付き人のドッペルゲンガー。黒猫の手にかかると、まったく違うものに見えてくる。 こんな恋人がいたら、依存するなという方が無理だよなあ…今まで、じれったいとか、付き人はいつまでぐるぐるしてるんだろう、とか思ってたけど、仕方ないわ、付き人偉いよ…という気持ちになった。 それはそれとして、灰島さん素敵ですね…続きが楽しみ。 言葉が足りないふたりと、言葉がなくても通じるふたり。んん、でもやっぱり、言葉を使うことは諦めたくないなあ。見せなくてもわかっても、母君に暗号を渡してほしいし、黒猫もちゃんと説明してよ〜と思った。言葉にならないこととか、分かってるけど言いたくないこととか、あるのは分かる。分かるけれど、その上で。 付き人の母君の子育てが素敵。 「言葉を丸のみしない」読み方が大切、という言葉が印象的でした。
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黒猫シリーズ第7弾は第2部の始まり。 博士課程を修了し、博士研究員いわゆるポスドクとなった「私」は、黒猫の付き人の任務を解かれた。 その黒猫とはいつの間にか結婚という話まで進んでいたらしく、黒猫が婚姻届を出そうというのを、例によっていらない生真面目さで、「まった」をかける「私」が...
黒猫シリーズ第7弾は第2部の始まり。 博士課程を修了し、博士研究員いわゆるポスドクとなった「私」は、黒猫の付き人の任務を解かれた。 その黒猫とはいつの間にか結婚という話まで進んでいたらしく、黒猫が婚姻届を出そうというのを、例によっていらない生真面目さで、「まった」をかける「私」がもどかしい。 今回の謎はドッペルゲンガーと所無の都市計画について。 ユートピアとディストピア、グロテスクの解釈など美学的な講義はまったくわからないし、例によって読み飛ばす。 お楽しみの黒猫と私の絡みが少なくてげんなりするも、新しい登場人物K大教授の灰島・通称ハイエナのキャラがたっていて面白い。 第2部の展開は、灰島なしでは語れないような気がして、黒猫と私の結婚問題はどうなっていくのか、まだまだ目が離せない。
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時間が長く取れる時に読もうと思って、ようやっと取り掛かることが出来た。けれど、読み始めたら気になって先に先にと焦ってしまう。付き人の母君ではないけれど、しっかり言葉を噛まなければ。 今回から第2部。関係が変わった付き人と黒猫がまたバラバラになって、それぞれに異なる人がいて。でも、付き人と黒猫の2人がそろうとなんだかパズルのピースがピタリと合うような、安心感がある。特に今回初登場の灰島は怪しすぎて、不安煽られすぎて、「まさか黒幕」と思ったくらい。 付き人の変化、<自己>を見つめる回にもなったかな。あまり<自己>を見ていなかったところもあったみたいだし。自分の生い立ち、母の事を取り上げたのは1作目の回帰にもなっている。そういえば1作目のあの件も光で、ある意味白だなあ。 黒猫の「大事にしすぎちゃう」トコロが今回も出ていたけれど、付き人ももっと甘えていいんだよーって思ったり。エピローグで、令和になる前に出しなさいよーとか思ったけど、付き人の最後の決意で、「まあ、いいでしょう」ってなった正直。でも第2部おわるまでには出しなさいよ(笑)。
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酔って黒猫と喧嘩をしてしまったまま、彼が出張に行ってしまった。抱えこめないもやもやを抱えている日、付き人は自分にそっくりな女性と遭遇する。ただし、彼女の髪も目も唇も服装も全て真っ白、まるで真っ白なドッペルゲンガー。恐怖と不安に晒された己を唐草教授の知人で有名な「反美学」の研究者で...
酔って黒猫と喧嘩をしてしまったまま、彼が出張に行ってしまった。抱えこめないもやもやを抱えている日、付き人は自分にそっくりな女性と遭遇する。ただし、彼女の髪も目も唇も服装も全て真っ白、まるで真っ白なドッペルゲンガー。恐怖と不安に晒された己を唐草教授の知人で有名な「反美学」の研究者である灰島に見透かされ、黒猫不在の今、彼とともにドッペルゲンガーの謎と向き合うことに…… 付き人ってこんな情緒不安定だったっけ?そしてきみたちはいつのまに婚姻届を出す中に……まあとにかく単純に付き人と黒猫が仲良くしている続編を今後も見られそうというのは嬉しい。相変わらず黒猫たちがなんの話をしているのかはよくわかってないけど、今回はいつもよりはわかりやすかったかな?内容そのものは、なぜこんな大げさな話に……そして都市計画をそんな個人的なことに……みたいな気持ちになった。でも相変わらず黒猫シリーズの時の空気感が好き。
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2019/04/16 読了。 図書館から。 黒猫シリーズ新章。 今回は、二人が一緒に活躍ではないのだけれども。 (タイトルだってそうだしね笑) 付き人のお母さんの話が主だし、 灰島さんが相棒ぽかったし、だけれども、 やっぱり最後にはふたりの関係性がいいのだよなぁ…と。 一旦保留だけれど、一緒になってくれるよね…。 甘えられない付き人が可愛く甘えたら、 黒猫はどうするんだろうか…。
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