大阪的 の商品レビュー
阪神タイガースがなぜ南海ホークスに代わって巨人のライバルになったのか!関西のテレビがなぜ市井の市民を多く出させ、そこで面白い番組が生まれたのか?なぜ大阪はエロい町となったのか?大阪と京都のライバル意識、なぜ阪急神戸線に美人が多くなったのか?などこの人の主張はいつもながら下世話だが...
阪神タイガースがなぜ南海ホークスに代わって巨人のライバルになったのか!関西のテレビがなぜ市井の市民を多く出させ、そこで面白い番組が生まれたのか?なぜ大阪はエロい町となったのか?大阪と京都のライバル意識、なぜ阪急神戸線に美人が多くなったのか?などこの人の主張はいつもながら下世話だが本質を得ている指摘も多い。谷崎潤一郎が「私の見た大阪及び大阪人」の中で大阪の女性について書いた文章「関西の夫人は凡べて言葉少く、婉曲に心持を表現する。それが東京に比べて品よくも聞え、色気がある」が、とのタイトルとあまりにもかけ離れており、それを紹介する著者の真面目な?!態度には拍手である。僻みっぽい表現が些か筆禍るところではあるが…。
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題名よりも真面目な内容。安土「桃山」時代ではなく安土「大阪」時代、古墳時代ではなく川内時代、の方が正しいのに東京もんにやられてるっていうのがよくわかった。でも阪神は巨人の忠実なしもべ、てのはショック。
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・大阪弁は大阪に残っている。上海語は北京語に駆逐されている。それは経済力の違い。昔大阪が東京に匹敵する経済力を持っていた時、本社を大阪において東京の人を置いていた。いまや本社もいなくなったので、東京人が来なく(住まなく)なった。以前は阪神間山手では今以上に標準語が幅を利かせていた...
・大阪弁は大阪に残っている。上海語は北京語に駆逐されている。それは経済力の違い。昔大阪が東京に匹敵する経済力を持っていた時、本社を大阪において東京の人を置いていた。いまや本社もいなくなったので、東京人が来なく(住まなく)なった。以前は阪神間山手では今以上に標準語が幅を利かせていた。
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今は誰も見向きもしないほど歴史の中でかき消されていったことがたくさんある。読みながら関西の話で言えば和田の港や福原京など平家の姿、そして豊臣秀吉の遺したものがあることを思い起こさせた。確かに織豊時代とはいうものの安土大阪時代とは言わない。大阪のブルジョワ文化、浪速のいとはんへの憧...
今は誰も見向きもしないほど歴史の中でかき消されていったことがたくさんある。読みながら関西の話で言えば和田の港や福原京など平家の姿、そして豊臣秀吉の遺したものがあることを思い起こさせた。確かに織豊時代とはいうものの安土大阪時代とは言わない。大阪のブルジョワ文化、浪速のいとはんへの憧憬がよく伝わる。連載であるため仕方がないのだろうが、展開に繰り返しが多い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1章 大阪人はおもしろい? 第2章 阪神ファンがふえた訳 第3章 エロい街だとはやされて 第4章 美しい人は阪急神戸線の沿線に 第5章 音楽の都 第6章 「食いだおれ」と言われても 第7章 アメリカの影 第8章 歴史のなかの大阪像 第9章 大阪と大阪弁の物語 <内容> 産経新聞大阪版夕刊の連載を加筆してまとめたもの。第1~3章は、若干大阪人のひがみかな、とも読める。第5~8章は知らない話が多かった。まあ、8章の「弥生土器」や「古墳時代」の名称の是非はあまり気にならないが、「大阪」大坂」の違いについては、最近知ったことだがあまり区別する必要はなさそうだ。第9章の大阪弁については、現在の大阪弁は厳密に言えば「河内弁」(特に今東光の仕業らしい)に近いという話は面白かった。
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タイトルの「大阪的」とは何だろうか?笑い,ボケとツッコミ,夫婦善哉,通天閣,阪神タイガース,ナニワ金融道etc.――そうした我々の「常識」を覆し,戦後復興期あたりまで存在していた本来の「大阪的」なものを探求する図書。それは,大阪自体が持っていたポテンシャルの過小評価に対する再検...
タイトルの「大阪的」とは何だろうか?笑い,ボケとツッコミ,夫婦善哉,通天閣,阪神タイガース,ナニワ金融道etc.――そうした我々の「常識」を覆し,戦後復興期あたりまで存在していた本来の「大阪的」なものを探求する図書。それは,大阪自体が持っていたポテンシャルの過小評価に対する再検討でもあり,大阪にあった「山の手」文化に対する再評価でもある。 しばしば東京人は東京の対極的位置づけとして「大阪」を例示する。しかし,本当に「大阪的」なものは,実のところ,「東京っぽさ」の裏返しである面を持つ。第4章「美しい人は阪急神戸線の沿線に」を読めば,いわゆる「神戸的」なものこそが,本来の「大阪的」なものであり,第5章「音楽の都」からは大阪のクラシカルな芸術性が読み解ける。現在の大阪府は旧国名でいう摂河泉3か国から成り立っているが,「河内的」,「和泉的」なものではなく,「摂津的」なものを見つめ直そうというのが,著者の隠れたメッセージなのかもしれない。 ただし,第8章「歴史のなかの大阪」は,全体的に実証不足。やや大阪の「都市伝説」に引っ張られた印象を否めなかった。
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大阪は道頓堀と通天閣の映像から始まるステレオタイプ。大阪市出身のひとりとして常々違和感を覚えているこの現状について、本書は初めてそのあたりに切り込んでみたものだろう。 大阪は狭い。大阪府も大阪市もきわめて狭い。しかし、そんな土地にあって、また様々な風景に富む場所である。道頓堀...
大阪は道頓堀と通天閣の映像から始まるステレオタイプ。大阪市出身のひとりとして常々違和感を覚えているこの現状について、本書は初めてそのあたりに切り込んでみたものだろう。 大阪は狭い。大阪府も大阪市もきわめて狭い。しかし、そんな土地にあって、また様々な風景に富む場所である。道頓堀も通天閣ももちろんそのひとつであることに間違いはない。 実のところ大阪はここ数年、またこの先数年、大きな変化の途上にある。ただ、そのことが正しく伝わっていない。そのことだけが問題で、受け手に伝わるように伝えていくことをどうしていくのか、それだけだろう。
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