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最強の女性狙撃手 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2026/02/19

第二次世界大戦禍、女性が兵士として前線に出たのはソ連だけという。 リュドミラはスナイパーとして確認戦果309人(射殺)、のちに前線を離れ(本人は戦地に戻りたかった)ソ連の外交宣伝としてアメリカ、イギリスへ渡る。 確認戦果とは、本人以外が倒した数を数える必要があるため、実際の数字は...

第二次世界大戦禍、女性が兵士として前線に出たのはソ連だけという。 リュドミラはスナイパーとして確認戦果309人(射殺)、のちに前線を離れ(本人は戦地に戻りたかった)ソ連の外交宣伝としてアメリカ、イギリスへ渡る。 確認戦果とは、本人以外が倒した数を数える必要があるため、実際の数字ははるか上になると思われる。 本人の回想録につき、内容はほぼ戦記。戦時中、記録を取ることは禁じられていたそうだが、彼女はこれを短いメモでつけていた。(本のページ数はしっかり400を超える) スナイパーは忍耐強く冷静さが必要で、武器の手入れを怠らず、空間を把握しカモフラージュし、異なる地形や天候において弾道の計算を瞬時に行い正確な射撃を求められるので、"素質"が無いと難しい。 女性狙撃手が戦果をあげるというのはソ連にとって最高のプロパガンダになり、彼女の肖像画に「敵を撃て、はずすな!」と書かれた広告が撒かれたそう。逢坂冬馬さん著書『同志少女よ、敵を撃て』はここから来たのかな?違うかな笑 ※フィクションストーリーながら、本編中にリュドミラが登場する。

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2023/08/20

現在のウクライナ戦争真っ只中の世界情勢とリンクしてて面白い。オデッサ、セヴァストポリなどの都市名やウクライナ人、ロシア人、クリミアタタール人などの民族名が出てくる。今回は赤軍に所属する兵士の話なのでソヴィエト目線。 本文中に地名が頻発にでてくるが地図の掲載が無い。仕方なくナショナ...

現在のウクライナ戦争真っ只中の世界情勢とリンクしてて面白い。オデッサ、セヴァストポリなどの都市名やウクライナ人、ロシア人、クリミアタタール人などの民族名が出てくる。今回は赤軍に所属する兵士の話なのでソヴィエト目線。 本文中に地名が頻発にでてくるが地図の掲載が無い。仕方なくナショナルジオグラフィック付録のウクライナ地図広げて読んだ。

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2022/07/14

逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」がとても面白かったという話をしたらこちらの本を紹介してくれた。ロシアの実在した女性狙撃手リュドミラ・パヴリツェンコ。彼女の自伝。 歴史、特に祖国の軍事史に惹かれていたリュドミラ。武器庫の工場で働いていた彼女は工場のサークル活動で射撃と出会い、みる...

逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」がとても面白かったという話をしたらこちらの本を紹介してくれた。ロシアの実在した女性狙撃手リュドミラ・パヴリツェンコ。彼女の自伝。 歴史、特に祖国の軍事史に惹かれていたリュドミラ。武器庫の工場で働いていた彼女は工場のサークル活動で射撃と出会い、みるみるうちに才能を開花させ、軍へ志願するほどに。思いは一つ「ナチスのフリッツどもから家族を守る、祖国を守る」 狙撃手になるには銃を扱えるのはもちろんのこと、冷静で穏やかというパーソナリティも求められる。見事にそれに合致していたリュドミラ、その才能をあますことなく発揮。砲弾の欠片を体に浴びて負傷しようとも何度も立ち上がり、銃を握る。 自伝なので小説のようなドラマチックなストーリーはないもののノンフィクションであることの生々しさを感じる。当時ロシア内でもあった「女性が戦うなんて...」という女性を軽く扱う風潮にも堂々たる態度、逆に「女性にもこんな強い狙撃手がいる」と政治のプロパガンダに使われたりとリュドミラ・パヴリツェンコという名前は記号として一人歩きしてしまう。記者にも有る事無い事書かれ不本意ながらも「国のためならば」と口を閉じる彼女。 そんな朴訥なまでの生き方に心を揺さぶられた。自分が感じたことを大袈裟に描写するよりもこの自伝のように淡々と戦争を語られる方が凄みを感じる。 なかなか分厚い本だけど読み応えありです。

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2021/06/26

普段自伝とは縁遠いのだが、ふと棚でこの作品を見かけ、タイトルと表紙に惹かれて手に取った。 歴史家でもある著者の文章は読みやすく、ロシアの地名や人名に馴染みがないこともあって、まるで一編の長編小説のように読んだのだが(鉄橋での任務など特に引き込まれた)、読み終わって巻頭にある著者の...

普段自伝とは縁遠いのだが、ふと棚でこの作品を見かけ、タイトルと表紙に惹かれて手に取った。 歴史家でもある著者の文章は読みやすく、ロシアの地名や人名に馴染みがないこともあって、まるで一編の長編小説のように読んだのだが(鉄橋での任務など特に引き込まれた)、読み終わって巻頭にある著者の写真を見返したとき、急に内容が現実味を帯びて迫ってきた。

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2020/11/23

史上最強の女性スナイパーと呼ばれ、第二次大戦中に延べ309人を射殺したリュドミラ・パヴリチェンコの回想録。 彼女がどのような状況で戦争に参加し、狙撃手となっていったか、その過程や戦場の様子を垣間見ることが出来る。 彼女の戦場での活躍のみならず、前線を離れてからの活躍も魅力的である...

史上最強の女性スナイパーと呼ばれ、第二次大戦中に延べ309人を射殺したリュドミラ・パヴリチェンコの回想録。 彼女がどのような状況で戦争に参加し、狙撃手となっていったか、その過程や戦場の様子を垣間見ることが出来る。 彼女の戦場での活躍のみならず、前線を離れてからの活躍も魅力的である。 戦争の残酷さとともに、大国の思惑を感じることが出来る。

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2019/06/15

第二次世界大戦時、ソビエト連邦の軍人でレーニン勲章を授与された狙撃手がいる。その人の名前は、リュドミラ・パヴリチェンコさん。そう女性狙撃手であり、ソ連で最高の栄誉であるレーニン勲章を与えられている人物の回想録が本書である。 戦時の描写は詳細かつ克明に語られており、現場を感じられる...

第二次世界大戦時、ソビエト連邦の軍人でレーニン勲章を授与された狙撃手がいる。その人の名前は、リュドミラ・パヴリチェンコさん。そう女性狙撃手であり、ソ連で最高の栄誉であるレーニン勲章を与えられている人物の回想録が本書である。 戦時の描写は詳細かつ克明に語られており、現場を感じられる臨場感を与えてくれる。ここまで詳細に覚えていることに驚く。狙撃手の一挙手一投足が語られていることと、兵器の描写も詳細なので、記録書としての価値は高いと感じた。 後半は、負傷などで前線から離脱したリュドミラさんが紆余曲折を経て、国際学生会議の派遣団の一員として連合国を歴訪した記録がある。彼女は、アメリカ合衆国ルーズベルト大統領夫妻、イギリスのチャーチル首相夫妻、ソ連スターリン共産党中央委員会書記長に拝謁していることがわかる。そして、ルーズベルト婦人(ファーストレディー)との交流はとても興味深い。狙撃手としても超一流の才能を持ち、スポークスマンとしての才能もあった。事務処理能力の高さも本書からうかがえる。戦争が彼女を軍人として活躍の場を与えたのだが、時代が違っていたら狙撃手ではない、他の分野で活躍をしたであろう人材だと感じた。

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2019/05/07

自伝 史学の学生から戦時招集され狙撃手に。 オデッサ、セバストーポリ攻防戦の様子を、自身の作戦行動目線で描く。 負傷してセバストーポリからモスクワへ。アメリカでのルーズベルト夫人や報道記者との体験談、イギリスでのチャーチルとの会談など 強い主観に基づき整理されている面もあるが、...

自伝 史学の学生から戦時招集され狙撃手に。 オデッサ、セバストーポリ攻防戦の様子を、自身の作戦行動目線で描く。 負傷してセバストーポリからモスクワへ。アメリカでのルーズベルト夫人や報道記者との体験談、イギリスでのチャーチルとの会談など 強い主観に基づき整理されている面もあるが、文章が非常に分かりやすい。

Posted byブクログ

2019/03/16

第二次世界大戦中の旧ソ連軍女性スナイパー、リュドミラ・パヴリチェンコの回想録。 リュドミラは高校卒業後に勤めていた工場で、たまたま射撃クラブに入部したのがきっかけで射撃の才能を開花させた。工場退職後に入学したキエフ大学在学中に志願して軍へ入隊、オデッサやセヴァストポリでの戦闘に...

第二次世界大戦中の旧ソ連軍女性スナイパー、リュドミラ・パヴリチェンコの回想録。 リュドミラは高校卒業後に勤めていた工場で、たまたま射撃クラブに入部したのがきっかけで射撃の才能を開花させた。工場退職後に入学したキエフ大学在学中に志願して軍へ入隊、オデッサやセヴァストポリでの戦闘においては敵軍のドイツ将校らを狙撃し、その戦果は公表されているだけで309人である。 また前線での任務だけではなく、スターリンの命令によりソ連の学生を代表し特使としてアメリカへ派遣され、当時の大統領であるルーズヴェルトと面会したり、各都市では戦争への協力を訴えるスピーチを行う。その直後に渡航したイギリスでもチャーチル首相と面会して戦況を伝えるなど、第二戦線の形成にも大きな役割を果たす事なった。 渡米中にリュドミラの世話役を務めた、エレノア・ルーズヴェルト大統領夫人と、世代や国籍を越え親友のような関係になったエピソードは大変興味深かった。数週間前まで塹壕の中から敵軍を狙撃していたスナイパーが、のちにヤルタ会談の主役となる3名に出会うなんて、とても数奇な人生だった思う。

Posted byブクログ

2019/02/28

第二次大戦のドイツ戦で活躍した女性スナイパーの自伝。ソビエトは他国と比べ共産主義だったぶんか、たまたま優秀な指導者について狙撃を学ぶことになった男勝りの著者が首尾よく軍に入り、狙撃手として名を上げていく、もともと狙撃はこう着状態を打開するもので進撃時には爆発力がなくあまり重要視さ...

第二次大戦のドイツ戦で活躍した女性スナイパーの自伝。ソビエトは他国と比べ共産主義だったぶんか、たまたま優秀な指導者について狙撃を学ぶことになった男勝りの著者が首尾よく軍に入り、狙撃手として名を上げていく、もともと狙撃はこう着状態を打開するもので進撃時には爆発力がなくあまり重要視されていなかった。それよりも戦争の惨さ、同僚、夫が次々と死んでいく姿、著者もなんども死線をくぐり抜け運よくセバストポリを抜け(そのあと壊滅)、少尉としてアメリカに渡り、指導官としてその後の終戦を迎える。

Posted byブクログ

2019/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

セヴァストポリの戦いなどが続く陰鬱した印象を持って読んでいるうち、気づくと自分がその場所にいるような錯覚に陥る。読むうちに惹きつけられる。

Posted byブクログ