瑕死物件 209号室のアオイ の商品レビュー

櫛木理宇(著者)

2018/12/07

日が暮れるのも早い今日この頃、暗くなってからホラーを読むのは怖いからもうやめとこと思っていたのに、つい買ってしまったうえに、うっかり最後の頁を開いてしまったのです。ぎょえ〜っ。

瀟洒なマンションの209号室にまつわる怪異。その部屋の住人であるという美少年アオイと関わる者に異変が起きはじめます。知らぬ間にからめとられてゆく心。終始不穏な空気が漂っていて、明るい気持ちになれるところなんてひとつもない。最後は良い結末なんだわとぬか喜びすらできず。だって、最後のひと言を先に見てしまったから(笑)。

現在公開中の「直近50年で最も怖い映画」と評判の『ヘレディタリー』よりも私はこっちのほうが怖かった。

映画『ヘレディタリー／継承』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/a6d260930cfb7819dbac472f8245a3d2