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会社を綴る人 の商品レビュー

3.4

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    8

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2019/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かったよーー 最後の社史とか!!全然単純じゃなくて! 面白かった!ここ最近で『わたし、定時で帰ります。』『対岸の家事』と3冊読んだ。まだまだ読んだことない面白い本を書く作家さんているんだなーー!何で見つけたんだっけなー??

Posted byブクログ

2019/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ダビンチで紹介されて手に取った『会社を綴る人』は、文書を書くことしか才能がないと思われていた主人公が、大胆にも会社の裏側を表出させ、実際にはならなかったが会社改革に踏み出してしまうという物語。 文書しか書けない主人公はしかし文書に対するこだわり(だけ)はものすごく、そこに全精力を傾けていく。それ以外のことはからっきしダメという両極端。 主人公の周りには淡々と総務業務を推進する先輩や古参の名物営業部長、美人だがSNSでは主人公を馬鹿にし続けるブログを掲載する研究員など多彩の人物が揃っている。 しかしなんというかどうしても違和感を感じてしまうので、ダメダメ社員なんだがそのベースにあるものは全くダメダメではなく、むしろ最近あまりいない超熱血社員のようにおもえてしまうのだ。しかも実際には文書でうまく表現する、行動を起こさせるなんていうのは超高等スキルであって、ダメダメ社員なんかでは絶対にできないような思考回路で物語が進んでしまい、文書力とダメダメ社員ぶりのギャップがとてもわざとらしく思えてしまうのだ。 文体や狙いどころは素晴らしいが物語展開に無理があり非常に残念な感が。もちろんこれは完全に個人の感想ではあるわけですが。

Posted byブクログ

2019/02/20

図書館で借りたもの。 会社で扱う文書にまつわる事件を、仕事もコミュニケーションも苦手なアラサー男子が解決!?人の心を動かすのは、熱意、能力、それとも……?いまを生きる社会人に贈るお仕事小説。 主人公の仕事のできなさにちょっとイライラしたけど(笑)、だからこそ文章でどうやって立ち...

図書館で借りたもの。 会社で扱う文書にまつわる事件を、仕事もコミュニケーションも苦手なアラサー男子が解決!?人の心を動かすのは、熱意、能力、それとも……?いまを生きる社会人に贈るお仕事小説。 主人公の仕事のできなさにちょっとイライラしたけど(笑)、だからこそ文章でどうやって立ち回るのか気になった。 会社の行方も怪しくなり…一気に読んだ。 「自分の得意なこと」で仕事を頑張れるなんて素敵だ。 まず、得意なことが見つからない…。

Posted byブクログ

2019/02/20

またしても出張のお供に、この方の作品を選んでしまった。 うーーん。インパクト薄いのと、私もきっと紙屋さんにイライラするだろうな。栗丸さんに同情。そうじゃない展開を自分に期待。 2019/1/18読了

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2019/02/10

中学時代、読書感想文で佳作を受賞したことのみが心の支えとなり、読んで文を綴るだけが取り柄の男(紙屋)が主人公。なんとか製粉会社に入社するが(入社にあたっては、その会社の社史を読み面接にて社長や役員の支持を得た)、ミスばかりだが、文章を書くことで周りの信頼を得てゆく。そんな中、会社...

中学時代、読書感想文で佳作を受賞したことのみが心の支えとなり、読んで文を綴るだけが取り柄の男(紙屋)が主人公。なんとか製粉会社に入社するが(入社にあたっては、その会社の社史を読み面接にて社長や役員の支持を得た)、ミスばかりだが、文章を書くことで周りの信頼を得てゆく。そんな中、会社は大きな危機を迎え…。 『わたし、定時で帰ります』、『対岸の家事』で大いに共感し、今度はどんな内容かなあと期待を込めて読んでみました。地味な主人公だけれど、それがよかったかも。不器用ながらも自分のできることで力を発揮して活躍する、良い物語でした。登場人物たちの弱いところも実際の会社にいそうな方達ばかりで人間味があり現実感ありで読ませました。誰もが力を発揮できるのは難しいかも知れないけれど、希望を持てました。

Posted byブクログ

2019/02/09

何をやってもうまくいかない紙屋くん なんとか潜り込んだ会社でもミスの連発で 上司には呆れられ、先輩にはいじられ、同僚にはブログで批判される中 唯一の取り柄である文章の力で 自分なりの働き方を見付けていく・・ってあらすじではあるんだけど どのキャラも今一つ見えてこない 榮倉さんに惹...

何をやってもうまくいかない紙屋くん なんとか潜り込んだ会社でもミスの連発で 上司には呆れられ、先輩にはいじられ、同僚にはブログで批判される中 唯一の取り柄である文章の力で 自分なりの働き方を見付けていく・・ってあらすじではあるんだけど どのキャラも今一つ見えてこない 榮倉さんに惹かれる要素も [図書館・初読・2月9日読了]

Posted byブクログ

2019/02/01

ネットの投稿を読まされているような文体があまり好きになれなかった。それが狙いなのかもしれないけれど。 「書く」こと以外取り柄のない主人公が、冷遇されながらも勤め先で「書く」ことで道を切り開いていく話。

Posted byブクログ

2019/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

仕事のスキルがほとんどなく、派遣社員として30半ばまで生きてきた主人公。 建築会社に勤め、海外で活躍する兄をはじめとする「まぶしい」家族に囲まれて肩身が狭い思いをしながら、細々と暮らしていました。兄のツテにより、製粉会社に正社員として就職し、総務部に配属されますが、コピーも電話番もできず、社内メールもひな形を遣わずに考えて何時間もかける体たらく。 仕事ができない、使えないヤツとみられていますが、文章を読み、文章を書くことには一生懸命な彼の姿勢に、次第に周囲は彼の文章によって動かされるようになります。 以前読んだ『わたし、定時で帰ります』につづくお仕事小説でしたが、前作でも感じたような、物語としての”薄さ”が感じられました。 主人公の仕事に対する取り組み方や、彼の行動自体は共感すべき点もあるし、「会社としてどうあるべきか」という理念について古い会社を知る古参の社員と、新しい社員たちの間にある溝を少しずつ埋めていく過程など、池井戸潤の小説にあるようなテーマでもあるのですが、池井戸作品にくらべやはり「軽い」と感じます。 主人公が信じているように、「誰かに伝えよう、と思いをしっかりと持って綴る文章の力」は確かに強いものがあります(この書評も、あるいは読んでいただいた方に何らかの参考になれば、と思ってはいるのですが……)。そういった意味では、この作品を通して作者が読者に強く訴えたかったメッセージとは何なのか、エンタテインメント性だけなのか、そこがうまく伝わってこなかったのかな、と感じます。

Posted byブクログ

2019/01/14

19/01/13 自分は榮倉さん側で、できれば淡々と仕事をやり遂げる栗丸さんになりたかったような人間なので、紙屋さんと働くことになったらもう相当ストレスだろうと思う。 思うけれど、言葉や文章のちから、綴ることの大切さは忘れずにいたいし気を払いたいので、その重みがすとんとはいっ...

19/01/13 自分は榮倉さん側で、できれば淡々と仕事をやり遂げる栗丸さんになりたかったような人間なので、紙屋さんと働くことになったらもう相当ストレスだろうと思う。 思うけれど、言葉や文章のちから、綴ることの大切さは忘れずにいたいし気を払いたいので、その重みがすとんとはいってくる物語だった。追記。綴ることの大切さより前に、自分が少しでも得意なこと、思いがあることでがんばることの重みもありました。 兄家族が素敵。

Posted byブクログ

2019/01/04

+++ 何をやってもうまくできない紙屋が家族のコネを使って就職したのは老舗の製粉会社。 唯一の特技・文を書くこと(ただし中学生の時にコンクールで佳作をとった程度)と 面接用に読んだ社史に感動し、社長に伝えた熱意によって入社が決まったと思っていたが―― 配属された総務部では、仕事の...

+++ 何をやってもうまくできない紙屋が家族のコネを使って就職したのは老舗の製粉会社。 唯一の特技・文を書くこと(ただし中学生の時にコンクールで佳作をとった程度)と 面接用に読んだ社史に感動し、社長に伝えた熱意によって入社が決まったと思っていたが―― 配属された総務部では、仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末。 ブロガーの同僚・榮倉さんにネットで悪口を書かれながらも、紙屋は自分にできることを探し始める。 一方、会社は転換期を迎え……?会社で扱う文書にまつわる事件を、 仕事もコミュニケーションも苦手なアラサー男子が解決!? 人の心を動かすのは、熱意、能力、それとも……? いまを生きる社会人に贈るお仕事小説。 +++ 面白い構成の物語である。物語の大部分で、ほとんどの人が仮名なのである。なぜかというと、会社の暗黒部分をブログにアップしている同僚の榮倉さんが、つけた名前だからである。主人公の紙屋(仮名)は、劣等感の塊であり、実際に何をやらせてもまともにできない。唯一できることといえば、文章を綴ることくらいなものである。優秀な商社マンの兄のコネで製粉会社に入った紙屋は、周りに迷惑をかけながらも、自分に正直に文章を綴り続ける。タイトルを見ると、創業時からの社史編纂に関わる物語を想像してしまうが、紙屋が書くのは、社内メールや工場の安全標語、営業部のプレゼン資料や広報誌にのせるコラムの添削など、日常の業務のほんの一端である。それでも、紙屋の与えられた仕事に真摯に向き合う姿は、少しずつ周囲の見方を変えていく。真面目なのはいいことだ、正直に生きるのは素晴らしいことだ、と思わされる。自分は何もできないと自覚したうえで、これならできると思えたことに真摯に向かう姿は人の胸を打つ。紙屋の正直さが、社内の人間関係や、日々の在り方にまで影響を及ぼす様子を見ると、なぜかほっとする。紙屋(本名・菅谷大和)のことをもっと知りたいと思わされる一冊だった。

Posted byブクログ