大戦略論 の商品レビュー
はじめに 第1章 ダーダネルス海峡の橋 ー グランドストラテジーとは 第2章 アテネの長城 ー ペリクレスとトゥキュディデス 第3章 師と原則 ー 孫子とオクタウィアヌス 第4章 魂と国家 ― アウグスティヌスとマキアヴェリ 第5章 回転軸(ピボット)としての君主 ― ...
はじめに 第1章 ダーダネルス海峡の橋 ー グランドストラテジーとは 第2章 アテネの長城 ー ペリクレスとトゥキュディデス 第3章 師と原則 ー 孫子とオクタウィアヌス 第4章 魂と国家 ― アウグスティヌスとマキアヴェリ 第5章 回転軸(ピボット)としての君主 ― エリザベス一世とフェリペ二世 第6章 新世界 ― アメリカ建国の父たち 第7章 最も偉大な戦略家たち ― トルストイとクラウゼヴィッツ 第8章 最も偉大な大統領 ― リンカーン 第9章 最後の最善の希望 ― ウィルソンとルーズベルト 第10章 アイザイア ― ふたたびグランド・ストラテジーについて 解説/戦略論の新たなる古典(クラシック) 野中郁次郎 原注
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これは面白かった。会社でよく戦略を立てろと言われるけど戦略ってなんやねん!?ということで戦略論の本を探して出会った一冊。もともと戦略は戦争用語なんですよね。本書でのグランドストラテジーとは、無限な目標と有限な手段を釣り合わせること。ハリネズミとキツネの比喩で展開されるような、二項...
これは面白かった。会社でよく戦略を立てろと言われるけど戦略ってなんやねん!?ということで戦略論の本を探して出会った一冊。もともと戦略は戦争用語なんですよね。本書でのグランドストラテジーとは、無限な目標と有限な手段を釣り合わせること。ハリネズミとキツネの比喩で展開されるような、二項対立ではなく二面性をもつことの重要性。相反する考えをあわせもちながら、きちんと働く知性をもつこと。目的を忘れず、状況や環境に応じて柔軟な判断を経験や感性に基づいてできることが大事。理論はあくまで原則とは異なり、全てに通ずるものではない。参考になるのはマキャヴェリ、リンカーン、エリザベス1世。
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人類の歴史を通して成し遂げた、英雄、政治家、大作家の足跡を縦糸として、状況に応じて戦略を適用させる狐型行動様式と一つの目標に資源を動員するハリネズミ型の行動様式との対比を横糸として縦横無尽の叙述。 ペリクレス、カエサル、アウグストゥス、アウグスティヌスとマキャベリ、エリザベス1世...
人類の歴史を通して成し遂げた、英雄、政治家、大作家の足跡を縦糸として、状況に応じて戦略を適用させる狐型行動様式と一つの目標に資源を動員するハリネズミ型の行動様式との対比を横糸として縦横無尽の叙述。 ペリクレス、カエサル、アウグストゥス、アウグスティヌスとマキャベリ、エリザベス1世とフェリペ2世、リンカーン、フランクリンルーズベルトなどなど
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歴史を通して各時代の国・指導者の決断を論じた本書。 「ハリネズミ」と「キツネ」という人物二類型を使って、それぞれの出来事を評している。 意外だったのは、専門知識よりも常識の方を重視してる事。 高みに上り過ぎて、見落としてしまうものを重視している感じを受ける。
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狐とハリネズミ、どちらでもなく、柔軟に、常に情勢の変化に対応して、幅広く受け入れる。 なるほど、分かるがそれができる人は少ない。
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本当に理解するのはなかなか難しい。 あとがきに世界史を深く知らない人でも解説があるので大丈夫と書かれている。 確かに資料は豊富で物語形式なので面白いし読むことができる。 各章に出ている指導者の考えを本当に理解するにはさらっと読んだだけではなかなか難しい。 特になじみのない古代ギ...
本当に理解するのはなかなか難しい。 あとがきに世界史を深く知らない人でも解説があるので大丈夫と書かれている。 確かに資料は豊富で物語形式なので面白いし読むことができる。 各章に出ている指導者の考えを本当に理解するにはさらっと読んだだけではなかなか難しい。 特になじみのない古代ギリシャは難しかった。 逆にイギリスのエリザベス女王時代、 リンカーン、ルーズベルトは比較的理解しやすかった。 また何度も読み返したい。
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イェール大学で人気の「大戦略論」という講義の創始者による「歴史から学ぶ戦略思考」についての本。紀元前5世紀のペルシャ戦争から第二次世界大戦までの人類史における各時代のキーマンが持っていた価値観や判断軸を振り返り、今を生きる我々はそこから何を学ぶべきかが説かれています。賢者は歴史か...
イェール大学で人気の「大戦略論」という講義の創始者による「歴史から学ぶ戦略思考」についての本。紀元前5世紀のペルシャ戦争から第二次世界大戦までの人類史における各時代のキーマンが持っていた価値観や判断軸を振り返り、今を生きる我々はそこから何を学ぶべきかが説かれています。賢者は歴史から学ぶのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/06/blog-post_13.html Amazon↓ https://amzn.to/2WHcTVW
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この本は、はっきり言って難解。 かなり世界史を勉強した人でないとこの本を読みこなすのは難しい。 内容については、各世界史の転換点となった事象について、紀元前5世紀のペルシャ戦争から第二次世界大戦まで、その時々の指導者がどのように決断し、なぜそのよう決断をしたかが、その背景から詳細...
この本は、はっきり言って難解。 かなり世界史を勉強した人でないとこの本を読みこなすのは難しい。 内容については、各世界史の転換点となった事象について、紀元前5世紀のペルシャ戦争から第二次世界大戦まで、その時々の指導者がどのように決断し、なぜそのよう決断をしたかが、その背景から詳細に語られている。 つまり、その時々の世界史の転換点について、各指導者の行動が、戦略的な面から具体的かつ詳細な資料を基に論述されている。 例えば、アメリカ・リンカーン大統領がなぜ奴隷解放宣言をしたかなど。 リンカーン大統領は南北戦争に勝つため、アメリカの分裂を防ぐために、そして世界中の世論を味方にするために奴隷解放宣言した。リンカーン大統領は奴隷解放という人道的な見地からというよりも、あくまでも政治的な力点から奴隷解放宣言をしたなどということが詳しく説明される。 この本は、著者のジョン ルイス ギャディス教授がイェール大学で行っていた伝説の講座として行われていた戦略論の講義を著書としたものということで、この本は 第1章 ダーダネルス海峡の橋―グランド・ストラテジーとは 第2章 アテネの長城―ペリクレスとトゥキュディデス 第3章 師と原則―孫子とオクタウィアヌス 第4章 魂と国家―アウグスティヌスとマキアヴェリ 第5章 回転軸としての君主―エリザベス一世とフェリペ二世 第6章 新世界―アメリカ建国の父たち 第7章 最も偉大な戦略家たち―トルストイとクラウゼヴィッツ 第8章 最も偉大な大統領―リンカーン 第9章 最後の最善の希望―ウィルソンとルーズベルト 第10章 アイザイア―ふたたびグランド・ストラテジーについて に分かれているが、各章が週1回分の講義だとして、それを授業で教授と受講する大学生達が討論していたとすれば、受講者達が1週間の間にこの講義を理解し、討論できるくらいまでの知識を準備するには、各章について少なくとも2、3の本を読んでおくくらいの基本的な知識が必要だろう。アメリカの大学生の勉強量・・・半端ないね。 つまり、この本を読みこなすということは、そういうこと・・・。 私が、この本を読んで得た教訓は、 『リーダーとなったあらゆる人物は、正しい結論を導き出す能力をもともと持っているが、緊急事態や切羽詰まった状況で究極の選択を迫られた場合に間違った選択をしてしまうリーダーが信じられないほど数多くいる。』 ということである。
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原則は古代ギリシャの詩人パロスのアルキロコスの詩句「キツネはたくさんのことを知っているが、ハリネズミは大きいことを1つだけ知っている」、この環境変化に対しての鋭敏な感性のキツネと揺るぎない方向感覚をもつハリネズミを共存させることが重要だと。 全体に歴史上の人物やイベントからハリネ...
原則は古代ギリシャの詩人パロスのアルキロコスの詩句「キツネはたくさんのことを知っているが、ハリネズミは大きいことを1つだけ知っている」、この環境変化に対しての鋭敏な感性のキツネと揺るぎない方向感覚をもつハリネズミを共存させることが重要だと。 全体に歴史上の人物やイベントからハリネズミとキツネの比較をしたりといった構成なんだけど、取り上げるエピソードがどれも面白い上に表層的でなく深みがあるのでぐいぐい引き込まれて読んでしまう。 クセルクセスとアルタバノス、ペリクレスとトゥキュディデス、孫子とオクタヴィアヌス、アウグスティヌスとマキアヴェリ、エリザベス一世とフェリペ二世、アメリカ建国の父たち、トルストイとクラウゼウィッツ、リンカーン、ウィルソンとローズヴェルト、アイザイアバーリン。
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