イノセント の商品レビュー
容姿が良くて、あまり努力もせずにモテる人生を歩んでいると、何か欠けた大人になってしまうのかもしれない。たいていの異性を口説き落とせ、さまざまな欲を発散できるから、無闇に手の届かない異性に踏み込まない。そういう空気を感じたらさっと引く。傷付くことに慣れていないから。でもそれは本当の...
容姿が良くて、あまり努力もせずにモテる人生を歩んでいると、何か欠けた大人になってしまうのかもしれない。たいていの異性を口説き落とせ、さまざまな欲を発散できるから、無闇に手の届かない異性に踏み込まない。そういう空気を感じたらさっと引く。傷付くことに慣れていないから。でもそれは本当の愛を手に入れることができないということにつながると思う。
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主人公であるシングルマザーと、経営者の男と神父の3人が三角関係を繰り広げる物語。 それぞれがニュアンスの異なる闇を抱えている。 主人公は闇によって人を信用できなくなっているものの身体はすぐに許してしまうし、感情や態度、行動をコロコロと変えてしまう奔放ぶり。 読者の一部は嫌気が差...
主人公であるシングルマザーと、経営者の男と神父の3人が三角関係を繰り広げる物語。 それぞれがニュアンスの異なる闇を抱えている。 主人公は闇によって人を信用できなくなっているものの身体はすぐに許してしまうし、感情や態度、行動をコロコロと変えてしまう奔放ぶり。 読者の一部は嫌気が差すかもしれないが、個人的にはこの小説のタイトルは丁寧に付けられたものだと思う。 人を好きになる資格は誰にだってあるけれど、その感情を揺らがないようにしてくれるのは"他人がどう"ではなく、アイデンティティの確立なのかもしれない。
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それぞれ登場人物が、悩みながら前に進んだり、立ち止まったり、後退する行き来する姿。 最後に行き着く路はどこか? 楽しめました。
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主人公は幼い息子を持つシングルマザーの徳永比紗也(とくなが ひさや) そして比紗也を救おうとする対照的とも思える二人の男性、実業家の真田幸弘(さなだ ゆきひろ)と神父の「如月歓(きさらぎ かん) この三人が中心となってストーリーが進んで行きます。 島本理生さんの作品は殆...
主人公は幼い息子を持つシングルマザーの徳永比紗也(とくなが ひさや) そして比紗也を救おうとする対照的とも思える二人の男性、実業家の真田幸弘(さなだ ゆきひろ)と神父の「如月歓(きさらぎ かん) この三人が中心となってストーリーが進んで行きます。 島本理生さんの作品は殆ど読んでいて繊細で美しい文章に惹かれますが、今回は重い内容と共感出来ない主人公にモヤモヤ感が残りました。
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果たしてイノセント(純潔)な人は誰だったのか 全ての人がイノセントな部分をもちながら、陰の部分を持っている だから人は愛しい
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あれ?コレって恋愛小説? てか主人公の女性が嫌い過ぎてイライラ。 あっちこっちいい顔する人は信用出来ません。 私には合わないストーリーでした。
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登場人物全員が愛を獲得していくために四苦八苦するタイプの恋愛小説。過去に傷つきつつも愛を欲する人間は傷つくことを避けたがるが、一歩踏み出さねば愛は得られない。
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幸せになることを諦めないこと。信じることが怖くても、自分を傷つける方向には行かないようにすること。頼れる人を頼ること。
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比紗也の辛さ、苦しさを理解してあげたい気持ちと、それでも深い闇に自ら進んでいってしまう弱さにもどかしさを感じる作品でした。 物語中盤まで簡単に体を許してしまう比紗也と会う度に体を求める真田の関係性に、このまま二人が結ばれるラストだったら少し嫌だなと思って読んでましたが、読み終わっ...
比紗也の辛さ、苦しさを理解してあげたい気持ちと、それでも深い闇に自ら進んでいってしまう弱さにもどかしさを感じる作品でした。 物語中盤まで簡単に体を許してしまう比紗也と会う度に体を求める真田の関係性に、このまま二人が結ばれるラストだったら少し嫌だなと思って読んでましたが、読み終わって考えると比紗也や紡、紗雪の将来を考えると真田と一緒になるのが幸せなのだろうなとも感じました。 自分は真田のような男にはなれないし、聖職者という立場はあるにせよ歓の想いこそが本当の愛のように感じられ歯痒さが残りましたが、歓はたまに思い出して胸がキュンと締め付けられることはあっても、きっと後悔はしないんだろうなと思いました。
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島本さん小説の主人公の女性たちは、どうしてこうも重く辛い荷物を背負わなければならないのか。 比紗也も、もう名前からして不幸を貼りつけられたようなものだ。2人の男たちのそれぞれ異なる愛の形が、どのように結実するか、あるいは破壊されるのか後半はサスペンスを読んでいるようだった。 しか...
島本さん小説の主人公の女性たちは、どうしてこうも重く辛い荷物を背負わなければならないのか。 比紗也も、もう名前からして不幸を貼りつけられたようなものだ。2人の男たちのそれぞれ異なる愛の形が、どのように結実するか、あるいは破壊されるのか後半はサスペンスを読んでいるようだった。 しかし、想像してたのとは違う結末でいい意味でよかった。
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