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新釈 猫の妙術 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 これはなかなか深遠な書です。原著は江戸中期に書かれ、猫が武士に武道(人生)の真髄を指南するというもの。  第一章は、猫が鼠を退治する場面で、絵本を読んでいるように面白く読みました。第二章から、鼠を捕まえた猫が武士・勝軒に武道(人生)の心得を指南します。老荘思想に沿った内容で、「人は『ここ』『そこ』と場所を決めるが、地面は同じ一つ」と知ることが重要ということのようです。  剣聖・山岡鉄舟の愛読書で、彼は「自己あれば敵あり、自己なければ敵なし」と言っていますが、もしや原点はこの書にあるのではないかと思いました。

Posted byブクログ

2019/09/08

・教えとは畢竟、相手が自分でみようとしない場所を指摘すること ・よいこと、悪いことすべてを受け入れて、現実と意退化するように振舞えば、自分の気もまた現実と一体化した巨大なものとなっていく。それこそが浩然の気を養うということ

Posted byブクログ

2019/07/21

老子の「無為自然」と荘子の「万物斉同」の概念を猫から教えを乞うという形で分かりやすく説明してくれている。 ・道理にかなった正しい行いをすれば自然と生まれる。 ・勝とうとしないこと。己を虚しくするに尽きる。 ・万物は移ろう。本質は変化。 ・道理は我々の心の底に静かに存在している。...

老子の「無為自然」と荘子の「万物斉同」の概念を猫から教えを乞うという形で分かりやすく説明してくれている。 ・道理にかなった正しい行いをすれば自然と生まれる。 ・勝とうとしないこと。己を虚しくするに尽きる。 ・万物は移ろう。本質は変化。 ・道理は我々の心の底に静かに存在している。 ・教えるとは相手が見えていない所を指摘すること。 深い内容が含まれており、真に会得するにはもう少し経験が必要だと感じました。

Posted byブクログ

2018/12/11

猫の妙術は知っていましたが、改めて読んでみるとさらに深く考えさせられる内容ですね。 武道をやっている人なら一度はぜひ読んでおいた方が良い一冊です。 おすすめ。

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