眠れぬ夜のために の商品レビュー
眠れぬ日々が続いていたので、思わず手に取った。 短い文章なので、読めるし、不思議とすっと気持ちに入ってくる。 手元に置いて、時折り読み返したい本。 親鸞の事が、気にかかる内容でもあった。
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五木寛之「眠れぬ夜のために」2018.11発行、1967年から2018年までの五百余の箴言集です。心に響いた言葉は:①この国の爆心地が広島、長崎だけでないことを、私は石牟礼さんの文章で教えられた。②食べていける、寝る場所があるということのありがたさをもう一度思い出したい。③人間が性のいとなみを絶てば、地上から人間は消える。④愛から生まれるもの、それは執着である。⑤生きている限り執着は消えない。モノに執着し、ヒトに執着し、イノチに執着するのが人間である。⑥人間は「おどろく」ことで成長し、やがて「よろこぶ」時代を過ごす。そして「かなしむ」ことの大切さに気づき、しめくくりは「ありがとう」という世界。
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人間というのは割り切れない存在であり、それこそが人間であり、そこに価値があるのだと、様々な角度から投げかけています。 まさに五木寛之の箴言集と言えます。
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めまぐるしく転変する、先の読めない時代。 人はしばしば世の不条理と人生の浮き沈みに眠れぬ夜を過ごす。 だが、どんな時代でも人の苦しみの総量は変わらない、と著者は言う。 とらわれ過ぎず、そしてよく目を凝らし、口笛を吹きつつ闇の中を歩いていこう。 やがて訪れる夜明けを待ちながら――...
めまぐるしく転変する、先の読めない時代。 人はしばしば世の不条理と人生の浮き沈みに眠れぬ夜を過ごす。 だが、どんな時代でも人の苦しみの総量は変わらない、と著者は言う。 とらわれ過ぎず、そしてよく目を凝らし、口笛を吹きつつ闇の中を歩いていこう。 やがて訪れる夜明けを待ちながら――時代、歴史、物語、愛、人生など様々なテーマをめぐり、 半世紀にわたる思索から紡ぎ出された初の箴言集。 【目次】 抄録1 人生の明暗 抄録2 矛盾と不合理 抄録3 自己と他者 抄録4 私と相対主義 抄録5 愁いの本能 抄録6 感傷の力 抄録7 人間と物 抄録8 故郷と日本人 抄録9 社会と差別 抄録10 記憶と記録 抄録11 人間と歴史 抄録12 国家と歴史 抄録13 時代の刻印 抄録14 進歩と文明 抄録15 人間と自然 抄録16 運命と条理 抄録17 宗教と信仰 抄録18 情報の質量 抄録19 物語と民衆 抄録20 表現と言葉 抄録21 純潔と異種 抄録22 異端と正統 抄録23 愛憎と哀歓 抄録24 理性と無意識 抄録25 人間と悪 抄録26 自殺と生命 抄録27 自己存在と苦 抄録28 流行歌と民衆 抄録29 生活と文化 抄録30 仕事と共同作業 抄録31 傾向と気質 抄録32 努力と才能 抄録33 世間と演技 抄録34 人生の目的 抄録35 幸福の意味 抄録36 身体語と体治 抄録37 選択と覚悟 抄録38 天命と唯我 抄録39 死への意識 抄録40 人生の四季 口笛を吹きつつ夜を――あとがきに代えて
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