底の男 街の底に生きる男たち の商品レビュー
丹波兵介『底の男 街の底に生きる男たち』文芸社。 文芸社の文庫ということで自費出版なのだろうか、作品としては余り洗練されていないのだが、設定とストーリーはなかなか面白い。文芸社はたまにこうした当たり作品があるから、油断出来ない。 エロチック・ハードボイルドである。 大阪の雑...
丹波兵介『底の男 街の底に生きる男たち』文芸社。 文芸社の文庫ということで自費出版なのだろうか、作品としては余り洗練されていないのだが、設定とストーリーはなかなか面白い。文芸社はたまにこうした当たり作品があるから、油断出来ない。 エロチック・ハードボイルドである。 大阪の雑居ビルでスナックを経営する津本寿一郎は自らを『影法師』と呼び、裏社会の稼業を生業に、複数の訳あり女性の夫として常に目立たぬ暮らしを続けていた。捨て子として産まれ、本当の名前を知らず、複数の名前と戸籍を使いこなす津本だったが、ある日、第三の妻となるはずの女性が自殺し、津本に2億5千万円を託す。 この金を巡り、津本の裏の顔を探ろうとする元警察の探偵・柿崎、津本の仲間のホームレスでありながら中国の裏社会を牛耳る白余明たちが動き出す…… 文芸社の作品は明らかに自費出版で本人の自己満足しか感じない作品が多いのだが、たまに世に出る機会が無いだけの物凄い実力を持った方の作品がある。本作は間違いなく後者だろう。 本体価格700円(古本385円) ★★★★
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