情報戦争を生き抜く の商品レビュー
2010年代のネット状況を振り返るには絶好の書。 個人的にはネットの情報で憤慨したり、感情的に右往左往しても、儲かるのはプラットフォーマーを含めた広告関係の業者のみということに気づかせてくれた。
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ここ2〜3年の最新のフェイクニュースやヘイトスピーチなど、劣悪化するメディア状況と、その処方箋がわかりやすくまとめられている。 1つの章に書かれているテーマ1つ1つは短いが、考えるネタにするには、これくらいがちょうど良い。読みやすいし。 知らなかった海外の状況やその対策などを...
ここ2〜3年の最新のフェイクニュースやヘイトスピーチなど、劣悪化するメディア状況と、その処方箋がわかりやすくまとめられている。 1つの章に書かれているテーマ1つ1つは短いが、考えるネタにするには、これくらいがちょうど良い。読みやすいし。 知らなかった海外の状況やその対策などを知ることもできて、すごく有益だった。 さすが津田さんです。 あとは個人として、また所属する組織やコミュニティで、少しずつ実践していくしかない。
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「インターネットとメディア」に焦点を当てて、およそ2016年〜2018年に、世界で起きた問題をまとめた一冊。考察よりも、とにかく出典を明らかにしながら事例を集めることに専念したような印象。 「フェイクニュース」という言葉が注目された2016年以降、それに関連した本はたくさん出てい...
「インターネットとメディア」に焦点を当てて、およそ2016年〜2018年に、世界で起きた問題をまとめた一冊。考察よりも、とにかく出典を明らかにしながら事例を集めることに専念したような印象。 「フェイクニュース」という言葉が注目された2016年以降、それに関連した本はたくさん出ているが、実際にいま何を起きているかについて網羅した本は少ないのではないか。インターネット史の本って案外少ないし、そういう意味でも貴重。 本書を読むと、世界中でフェイクニュースやヘイトスピーチが蔓延し、かといって根本的な対処法がないことがよくわかる。特にヘイトスピーチ削除を法律で義務付けたドイツのその後の顛末には、頭を抱えざるをえない。 津田さんは、過去に「ウェブで政治を動かす!」という著書がある。2016年以降、タイトルどおりの事態が悪い意味で実現してしまったことに対して忸怩たる思いがあるそうだ。それだけに、終章でフェイクニュースへの対抗策として挙げた提言は重い。書いてある通り、対処療法かもしれないが、まずは本書にある4つの提言の内容を粛々と進めていくしかないのではないだろうか。
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