猫がいなけりゃ息もできない の商品レビュー
うーーん
村山由佳さんが大好きでしたが、官能的な小説ばかりになり、ちょっと読めなくなりまして。「晴れときどき猫背」などのエッセイも好きだったので、これならと手に取りました。前と生活自体が変わっておられるので、仕方ないですが、感情移入はできませんでした。パートナーを「背の君」と呼び、関東出身...
村山由佳さんが大好きでしたが、官能的な小説ばかりになり、ちょっと読めなくなりまして。「晴れときどき猫背」などのエッセイも好きだったので、これならと手に取りました。前と生活自体が変わっておられるので、仕方ないですが、感情移入はできませんでした。パートナーを「背の君」と呼び、関東出身なのに大阪弁になってる!愛猫もみちゃんの遺骨と毛を入れたペンダントを下げてるのも、私には、、、。大好きな作家さんだっただけに、なんだか苦手と思ってしまうことをさみしく感じました。でも、やはり文章は好きです。青春胸キュン小説じゃなくていいから、たまには官能描写ばっかりでないのも書いてほしいです。
なおみん
先日、NHKのとある番組(ネコメンタリー、ではなく)で筆者のお宅に伺っているシーンがあり、(経緯は忘れてしまったけれど)猫に関するエッセイを出されていると知って手に取った。 まさか、随分前から名前は知っているものの、タイミングやご縁なくこれまで作品を読んでこなかった村山由佳の、初...
先日、NHKのとある番組(ネコメンタリー、ではなく)で筆者のお宅に伺っているシーンがあり、(経緯は忘れてしまったけれど)猫に関するエッセイを出されていると知って手に取った。 まさか、随分前から名前は知っているものの、タイミングやご縁なくこれまで作品を読んでこなかった村山由佳の、初読書作品が、こちらの猫エッセイになるとは。 好きな作家のエッセイを読むことは好きだったけれど、小説作品を読む前にエッセイを読んだ作家さんは初めてかもしれない。 けれど、1人の猫好きとして、また、愛する猫を失ったことのある身として、どんな描写も愛おしく、また別れに向かう日々の尊さは寂しかった。 私が愛猫を失ってから10年以上が過ぎており、彼女のメインの飼い主であった祖母はそれ以来猫を迎える気にならなかったので、私にとっての猫は今の所彼女1匹である。 だけどどんなにたくさんの猫と人生を共にしていても、当たり前に1匹1匹が大切で、唯一で、そして特別であることがもみじを中心に描かれながらもひしひしと伝わってきた。 去年、仲のいい知り合いが(たまたま私と同じ名前のついた)愛猫を見送った夏の季節、自分の悲しみを思い出しながら、「時間が解決します」とは到底言い出せなかった。 彼女にオススメできるかな、と思って手に取ったところでもある本書は、だけどそんなおせっかいは心にしまっておこうと思えるものだった。 いつかご縁がもしあれば、きっと自分で出会うだろう。
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村山さんと、もみじの日常。そして、最期の時。 ペットを飼うと、いつか訪れる別れを思ってしまって辛くなるんだけど、それでも大切な大切なかけがえのない家族。愛情深い村山さんの周りに集まる沢山の温かい人々。沢山の人から愛されたもみじの愛くるしさが堪らない。 もみじちゃんの関西弁ツイ...
村山さんと、もみじの日常。そして、最期の時。 ペットを飼うと、いつか訪れる別れを思ってしまって辛くなるんだけど、それでも大切な大切なかけがえのない家族。愛情深い村山さんの周りに集まる沢山の温かい人々。沢山の人から愛されたもみじの愛くるしさが堪らない。 もみじちゃんの関西弁ツイートがほっこりと穏やかな気持ちになる。最期を迎えるその時の、達観した様なセリフに悲しいながらもクスッと笑ってしまう。村山さんを、そしてその周りの人々をいつでも優しく見守っててくれているような気がする。 とは言え、ペットとのお別れはやっぱり何度経験しても寂しくて慣れない。
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『1 猫のいた日々、いない日々』『2 住まいと、猫と、恋愛と』『3 見送る覚悟』『4 いつか、同じ場所へ』4章で構成されたエッセイ集。 著者が愛してやまない「もみじ」とのさいごの1年がリアルタイムで綴られています。 我が家は犬飼いで、猫と暮らした経験はないけれど大切な家族を失...
『1 猫のいた日々、いない日々』『2 住まいと、猫と、恋愛と』『3 見送る覚悟』『4 いつか、同じ場所へ』4章で構成されたエッセイ集。 著者が愛してやまない「もみじ」とのさいごの1年がリアルタイムで綴られています。 我が家は犬飼いで、猫と暮らした経験はないけれど大切な家族を失う悲しみ、寂しさが切々と伝わって来ました。 特に4章からは涙が止まらない。 痛みを失くして早く楽にさせてあげたい気持ちと永遠の別れが訪れないで欲しい気持ちのせめぎ合いで辛かった。 こんなにも深く皆に愛されたもみじ、幸せな生涯だった事は間違いない。
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ウチにも2匹猫がいる。彼女たちがいつか逝くのを考えると居ても立っても居られない。 「早く着替えて、また戻っておいで」とてもいい言葉です。
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動物喪失系エッセイです。 (そんなジャンルあるのか…) 私事になりますが、昨年愛犬を亡くしました。 ある程度闘病しての見送りではありましたが、驚くほどの喪失感に身の置き所がない状態が続いています。 読書も明るいのを読めばいいんでしょうが、全くそちらに心が向かず、手に取ったのがまずこれ。 うちは猫ではなく、犬ですが、気持ちがすごくよくわかるし、具合が悪くなっていく姿を見つめている気持ちや、見送る覚悟、見送った後の気持ちの在りようが全て私の気持ちをなぞってくれているようで、泣きながら読みました。 見送った後、見た目普通の生活を送っているけれど、全身に少し力が入っていて、力を抜くと叫び出しそうだ、というくだりがあるのですが、まさに今が私のその状態です。 悲しいのはもちろんですが、それよりなにより寂しい。 この一語に尽きるんですけど、時々「もうあの子はいないんだ…どこにもいないんだ…ワーーーーッ」と泣き叫びたくなるんです。もちろん耐えてますけれども。 会いたい。 会って触りたい。匂いを嗅ぎたい。 声を聞きたい。 村山さんも同じような思いをなさっていることが、本当に飾らない言葉で書かれていて、あぁ、私だけじゃないんだ…と。 同じ思いをしてる人がいるからこの寂しさが埋まるわけではないんだけれども…やっぱり前を向かなくてはならないな、とは思えました。 共に暮らした、人間ではない家族を喪ったことのある人が読んだら、猫に限らず心が震える一冊。 喪って悲しくて寂しいのは、一緒にいたときが幸せだったから。そして見送ることが出来たことも幸せであるのは確か。1人で逝かせなかったことが出来たこと、それは自己満足ではあっても残されたものの慰めにはなります。 人間ではない生き物と暮らすことは、大変で面白くて楽しくて幸せで、そして寂しい。 でも、きっと止められない。 また命を迎えるんだろうな。
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著者、村山由佳さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 村山 由佳(むらやま ゆか、1964年(昭和39年)7月10日 - )は、日本の作家。恋愛小説を得意とする。 東京都出身。立教女学院小・中・高を経て、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産...
著者、村山由佳さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 村山 由佳(むらやま ゆか、1964年(昭和39年)7月10日 - )は、日本の作家。恋愛小説を得意とする。 東京都出身。立教女学院小・中・高を経て、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社勤務、塾講師などを経験したあと、作家デビュー。『星々の舟』は第129回(2003年上半期)直木賞を受賞した。長らく千葉県鴨川市に住んでいたが、2007年(平成19年)に、離婚して東京に移住したのち、2009年(平成21年)に再婚した(2014年に離婚)。同じころ、体に3か所に刺青を入れた。2010年(平成22年)に軽井沢へ移った。 で、今回手にした、『猫がいなけりゃ息もできない』。 この本の内容は、次のとおり。(コピペです) 愛猫〈もみじ〉の発病から看取りまでがリアルタイムで綴られ、Web連載中から感動・応援の大反響を得た猫エッセイの書籍化。著者のエッセイ集は10年ぶり。その間『ダブル・ファンタジー』など作家として大きな飛躍を遂げ、二度の離婚も経験、鴨川の田舎暮らし→東京→軽井沢へ移住。ファンが知りたい10年間の出来事も、猫との暮らしに重ねて描かれた貴重な一冊。
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わたしは猫を飼ったことはないけれど、シンプルな愛の表現に泣けてしまう。愛するってこういうことなんだな、って。
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途中ネコメンタリー取材の裏話に ほっこり心なごみ 後半の別れの時には もう 涙 涙 涙 涙なくしては読めません 背の君と呼ばれている 現旦那様との ちょっとシニカルな掛け合いのなか 子供であり 戦友であり 自分の半身のような もみじちゃんとの別れ ...
途中ネコメンタリー取材の裏話に ほっこり心なごみ 後半の別れの時には もう 涙 涙 涙 涙なくしては読めません 背の君と呼ばれている 現旦那様との ちょっとシニカルな掛け合いのなか 子供であり 戦友であり 自分の半身のような もみじちゃんとの別れ 愛猫との別れが 辛くない人はいないと思います それぞれが 特別な子 思い出は人猫それぞれですが 精一杯 愛し 愛された記録です
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※このレビューにはネタバレを含みます
うちの猫も17歳で死にました。 死んで5年、もう飼わないと思ってたけど、また飼いたくなりました。 また会いたい。 そして、もっと大切にしてあげたい。 そう思える一冊。
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