日本人はどのように自然と関わってきたのか の商品レビュー
アメリカ人が、「環境」という切り口から紡ぎ出した、もうひとつの「日本史」である。日本列島に人類がやってきてから本書が刊行される2010年代までの日本をカバーする本書は、300ページを超える力作である。外国人がここまで日本を描きたいモチベーションはどこにあるのか?そのひとつが、「人...
アメリカ人が、「環境」という切り口から紡ぎ出した、もうひとつの「日本史」である。日本列島に人類がやってきてから本書が刊行される2010年代までの日本をカバーする本書は、300ページを超える力作である。外国人がここまで日本を描きたいモチベーションはどこにあるのか?そのひとつが、「人類(ホモ・サピエンス)が日本列島で経験したことは、人類が世界中で経験したことの縮図である。」という認識にある。地球規模で進行する環境破壊の理由を求めるとき、日本は格好の「事例研究」の対象になったのだ。 本書は、環境史という観点からも素晴らしい著作であるが、日本を丸ごと理解するための書としも、とても役立つ書であると思う。
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人と土地のつながり。 外の研究者から見た、日本人と自然の関わり方の変遷。 日本の国民が再び自給自足できるほど消費を削減できるとは考えにくい。 →これからも、海外への資源の依存は強まりこそすれ、減ることはないだろう。
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