七つの街道 の商品レビュー
井伏鱒二の紀行記。 司馬遼太郎の「街道をゆく」も好きだが、井伏鱒二の本著はさすがに小説家によるものであり、文章が巧い。 7つの街道とも、訪れたい場所だ。 以下引用~ ・鮒ずしは、「鮨」だと思うから誤解が生ずるのだそうだ。 もともと鮨ではなくて漬物であり。漬物のおしんこが外国人に...
井伏鱒二の紀行記。 司馬遼太郎の「街道をゆく」も好きだが、井伏鱒二の本著はさすがに小説家によるものであり、文章が巧い。 7つの街道とも、訪れたい場所だ。 以下引用~ ・鮒ずしは、「鮨」だと思うから誤解が生ずるのだそうだ。 もともと鮨ではなくて漬物であり。漬物のおしんこが外国人にくさくてたまらないのと同じように、鮒ずしは別種のくさみで一般人にはくさくてたまらない。漬物とわかればいくらくさくっても箸がつけられる。 近江八幡の名物は、メンソレータムと、近江商人と、付近に産する近江牛だそうだ。「鹿の子」と云われるロース肉を将軍家へ献上した歴史が残っているそうだ。
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篠山街道、久慈街道……。古き時代の面影を残す街道を歩いて、史実や文献を辿りつつ、その今昔を風趣豊かに描いた紀行文集。〈巻末エッセイ〉三浦哲郎
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