スッキリ中国論 の商品レビュー
楠木健氏の書評や出口治明氏の世界史本から繋がり読んだ。 日本人のスジ論と、中国人の量論、の比較で中国人の価値観の根底にあるものとは何か、非常に興味深い視点で語る。 中国で長くビジネスをしてきた筆者の視点は興味深く目から鱗。 率直に、中国という国の歴史と量的思考とその数(人口...
楠木健氏の書評や出口治明氏の世界史本から繋がり読んだ。 日本人のスジ論と、中国人の量論、の比較で中国人の価値観の根底にあるものとは何か、非常に興味深い視点で語る。 中国で長くビジネスをしてきた筆者の視点は興味深く目から鱗。 率直に、中国という国の歴史と量的思考とその数(人口)から生み出されるパワーには目を見張るものがあり飛躍的成長をしたわけだと感じる。
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表題の通り、「スジ」「量」という観点で日中両国の違いが説明される。 そして全編に渡り、繰り返し強調されるのが、 ①「スジ」「量」に優劣はなく、ただ違いがあるということ(この違いがなぜ生まれたかについても、歴史を遡って説明される) ②お互いに良好な関係を築くためには、「スジ」「量」...
表題の通り、「スジ」「量」という観点で日中両国の違いが説明される。 そして全編に渡り、繰り返し強調されるのが、 ①「スジ」「量」に優劣はなく、ただ違いがあるということ(この違いがなぜ生まれたかについても、歴史を遡って説明される) ②お互いに良好な関係を築くためには、「スジ」「量」の違いを踏まえる必要があること の2点である。 果たして、この「スジ」「量」という見方での整理が学術的に正しいかはわからない。 しかし、それは決して大きな問題なく、自らの実体験を通した考察をわかりやすく書けること(少なくとも私にとっては腑に落ちた)はとても素晴らしいと憧れを抱いた。 異文化の世界に触れ、そこでの体験から文化を考察し、それを書いてみたいと思わせてくれる良書だった。
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「スジ」の日本、「量」の中国。 どちらが良いとか悪いとかではなく、各国民の言動や思考には「クセ」「相場」がある。 これを理解していないと相互理解やビジネス展開の妨げになる。 実質的な利害よりも筋を通すことに固執して勝手にイライラしてしまうことは身に覚えがあり、中国的な「量」の考え...
「スジ」の日本、「量」の中国。 どちらが良いとか悪いとかではなく、各国民の言動や思考には「クセ」「相場」がある。 これを理解していないと相互理解やビジネス展開の妨げになる。 実質的な利害よりも筋を通すことに固執して勝手にイライラしてしまうことは身に覚えがあり、中国的な「量」の考え方を見習うことで生きやすくなるだろう。 ところで、本書は「ロジカルにスッキリわかる」とうたっている割にロジカルさは感じられなかった。(私は本書に関してはロジカルさを期待していないので問題ないが。)
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日本と中国の比較論。中華思想とそれが根底にある共産党政治が骨に沁み込んでいる印象。しかし情報のインプット・アウトプットが誰でもすぐに出来る世の中が浸透しつつあり、この底流は既に変わってきてるかな。
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どちらが優れているかではなく、違いがあって面白いという内容。中国の悪口を期待して読む人には物足りないだろう。
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2019年9月14日読了。中国人の妻を持ち長年コンサルを務める著者が、「スジの日本・量の中国」という観点で両者の思考OSの違い、付き合い方のコツを解説する本。「現実的」「個人主義」「面子」など中国人の行動様式を歴史観点あるいは接触した実感から解説する本は多いが、「量」という観点で...
2019年9月14日読了。中国人の妻を持ち長年コンサルを務める著者が、「スジの日本・量の中国」という観点で両者の思考OSの違い、付き合い方のコツを解説する本。「現実的」「個人主義」「面子」など中国人の行動様式を歴史観点あるいは接触した実感から解説する本は多いが、「量」という観点でこれほど「スッキリ」腹落ちのある説明ができるとは驚き!現実への影響を踏まえて常に事象を判断しようとする中国人の思考の一端に触れられた気がするが、同時に「どこまでも自分は悲しいくらい日本人なんだなー」という気持ちも芽生える、自分は中国で生きることはできないな…。気になるのは、恋愛や結婚においても中国流の投機的思考・リスクヘッジは働くのか、ということ。結婚なんて「他の選択肢を捨ててあなたにスジを立てる」最たるものなんじゃないのかな?ここは中国人の「血縁主義・家族重視」の思考で説明できる部分なんだろうか?
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シナってこんな国、っていうのは判る気がする。それを量という言葉でまとめていいのかどうか、最後までわからなかった。 なぜ、量になったのかってのも。 要は、政治と庶民、詰まる所統治と生活が全く乖離していて、みんな気持ちが荒んでて、儒教的なタテマエがずっとあったからってところなのかな。...
シナってこんな国、っていうのは判る気がする。それを量という言葉でまとめていいのかどうか、最後までわからなかった。 なぜ、量になったのかってのも。 要は、政治と庶民、詰まる所統治と生活が全く乖離していて、みんな気持ちが荒んでて、儒教的なタテマエがずっとあったからってところなのかな。 スジも量も、両方ともこんないいところがあってここはおかしいってのはわかりやすかった。 しかし、お隣にももっと、はず、とか、べき、とかいう国があって全然違うなあ、と思って読んでたんだが、スジの国と量の国の悪いところを集めた感じなのかなと思うところもあり。
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<目次> はじめに 第1章スジに沿う日本、量で考える中国 第2章スジと量の特性はこう表れる 第3章量の中国人が会社で考えていること 第4章量の世界は毎日が闘い 第5章スジの民、日本人の生きる道 第6章量の社会にスマホがもたらした革命 おわりに 2018/10/22初版 著者は1...
<目次> はじめに 第1章スジに沿う日本、量で考える中国 第2章スジと量の特性はこう表れる 第3章量の中国人が会社で考えていること 第4章量の世界は毎日が闘い 第5章スジの民、日本人の生きる道 第6章量の社会にスマホがもたらした革命 おわりに 2018/10/22初版 著者は1983早稲田卒、中国にかかわり、現在コンサル。 スジと量という論点で一貫しており、きわめて分かりやすい。 中国にどっぷりの経験でないと実感できない視点。 自分も中国から仕入れをしているのは、1980年代後半からなので、ほぼ同世代であろう。
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日中の違いをスジと量で解説する。 なかなか新鮮な視点で日中の考え方の違いをえぐり出す。 インダストリーとトレーディングとか、安定に関する考え方や面子の意味とか、分かりやすくて納得出来た。
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「反応快」 反応が速い。 厳密さや正確性より、気の利いた反応。 「スジ」の日本 貧富の差を意識しないで済む。 お金をどう使うかの金銭感覚が社会の側に。 個性と価値観で消費する。 統治者の責任 モンスター国民を法を使って統治する。 儒教 仕組みによってでなく、自らを律すること。 自己評価。普遍的体系に欠ける。 うまみ 人を引き寄せる仕組み。 仕事より投資で儲ける。 先払い 自尊心を満たす 一点集中を避ける 状況は流動的を前提とした判断基準 面子 「文」=ホワイトカラー 実務や技能は尊重されない。 個の存在より同調性。大国化での問題に。 小農意識 視野が狭く身勝手で身内しか信用しない。 スマホ 臨機応変な「量」社会と相性がいい。 ブランド化には「スジ」が必要。
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