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右手にミミズク の商品レビュー

4.4

6件のお客様レビュー

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2022/06/02

日常を送る中で何かしら不自由を感じる時がある。人によって右と左が分かりにくかったり黒と青が見分けにくかったり。あえて言葉にする必要がない場合や恥ずかしさで平静を装うことがあるが案外口に出したら「私も」と言う人がいるかもしれない。一人で抱えきれなくなったら誰かに相談するのも1つの手...

日常を送る中で何かしら不自由を感じる時がある。人によって右と左が分かりにくかったり黒と青が見分けにくかったり。あえて言葉にする必要がない場合や恥ずかしさで平静を装うことがあるが案外口に出したら「私も」と言う人がいるかもしれない。一人で抱えきれなくなったら誰かに相談するのも1つの手段だと思った。

Posted byブクログ

2021/02/27

小学校6年生の話。活発で気が利いてやさしいけれど、右と左の区別がパッとできない(ゆっくり落ち着いて考えればわかる)男の子が主人公。数字が大好きな子と、食いしん坊の子の二人の仲間の男子だけにこっそり打ち明けて、ウッソーと言われながらも「そういえば俺もエスカレーターとエレベーターとど...

小学校6年生の話。活発で気が利いてやさしいけれど、右と左の区別がパッとできない(ゆっくり落ち着いて考えればわかる)男の子が主人公。数字が大好きな子と、食いしん坊の子の二人の仲間の男子だけにこっそり打ち明けて、ウッソーと言われながらも「そういえば俺もエスカレーターとエレベーターとどっちがどっちかわかんないんだよな、そういうことか」と受け止められる(ちょっと違うんだけどな、とも思いながら)。凛とした雰囲気でクラスカースト(自分が子供だった頃にも現象はあったけれど言葉は無かった)のどこにも属さず図書室で漫画を描いている転校生の女の子、ぶっきらぼうだけれど利発で周りをよく見ている子が主人公の左右問題に気づいていて、「わからないなら書いちゃうのが一番でしょ」と油性マジックで右手に右、左手に左、と反応する間もなくグイグイ書かれてしまうも、実際に役に立つことに気づき、気のいい主人公は「あれ便利だったからまた書いてよ」と頼むと、「両方じゃなくて片方だけでいいと思う」と頭脳明晰さをサラリと出して文字ではなくイラストを逆さまから描いてくれる(ミミズクのみ、は右のみ)というのがタイトルの意。転校生の少女の家庭のことと、運動会に向けてクラスをまとめるにはどうしたら良いか、という二つを軸にした爽やかなお話。短くてスッと読めてしまったけれど、大変満足して読了しました。他の作品も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2020/01/13

「どちらが右手か左手か、わからない」というストーリーで 克服する様子が書いてあるのかと思っていたが、いい意味ちがった。 子どもの成長とクラスの団結

Posted byブクログ

2019/07/07

見返しの文章を読んで、なんとなく想像していたお話とはテーマがだいぶ違くて予想外でした。 あれ?どういう話?ってなったけど、あとがきを含めて人の違いや人の気持ちについて、じんわりと心に響きました。

Posted byブクログ

2019/02/10

第1回フレーベル館ものがたり新人賞 大賞受賞作  小学6 年生のタケルは、実はいまだに、右と左がすぐにはわからない。そんなタケルの右手にミミズクの絵をかいた実里は、東京からの転校生で、クラスになじんでいないようだ。おせっかいなタケルは、ミミズクをきっかけに実里に近づく。そして次第...

第1回フレーベル館ものがたり新人賞 大賞受賞作  小学6 年生のタケルは、実はいまだに、右と左がすぐにはわからない。そんなタケルの右手にミミズクの絵をかいた実里は、東京からの転校生で、クラスになじんでいないようだ。おせっかいなタケルは、ミミズクをきっかけに実里に近づく。そして次第に、実里と父親の間にある深い溝を知ることになり…。(出版社説明より) ※フレーベル館が、創業110周年を迎えた2017年に、新しい才能、すばらしい児童文学作品との出会いを願って、本賞を創設。募集内容としては、子どもたちの健やかな育ちを支える、小学校中・高学年向けの児童文学作品であり、主人公は子どもでなくてもよい。

Posted byブクログ

2018/12/11

あなたは、右と左、すぐにわかりますか?この主人公の6年生のタケルは、右と左を迷ってしまう。わたしも、そんなところがあるので共感した。それで同じクラスの実里(みのり)に右と左とマジックで書かれてしまう。その後、右の手にだけ、ミミズクの絵を書いてもらう事になる。まだ、、子どもだが、大...

あなたは、右と左、すぐにわかりますか?この主人公の6年生のタケルは、右と左を迷ってしまう。わたしも、そんなところがあるので共感した。それで同じクラスの実里(みのり)に右と左とマジックで書かれてしまう。その後、右の手にだけ、ミミズクの絵を書いてもらう事になる。まだ、、子どもだが、大人たちのいろんな葛藤やら心情を推し量る事が出来る年齢の子たちが、人と人がいかにつながって行くかを経験から知っていく。6年生ならではの行動がとてもさわやかで頼もしい。

Posted byブクログ