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自衛隊の闇組織 の商品レビュー

3.4

63件のお客様レビュー

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2023/11/19

この取材におけるキーパーソンが、質問に対して笑顔か困った顔をするのがヒントになったという話が面白かった。あと、「痴漢のでっち上げに注意しろ」「ホームの最前線で待つな」という言葉。スパイ養成学校の小平学校の主席(しかもその上で一定の基準を満たしている)じゃないと別班に入れないという...

この取材におけるキーパーソンが、質問に対して笑顔か困った顔をするのがヒントになったという話が面白かった。あと、「痴漢のでっち上げに注意しろ」「ホームの最前線で待つな」という言葉。スパイ養成学校の小平学校の主席(しかもその上で一定の基準を満たしている)じゃないと別班に入れないというのもこの組織の厳しさを象徴している。最後の別班OBの「親友を失った。誰にも本心を明かせず、心が壊れる。自分が死んだ時に家族がどうなるかずっと心配だった」という本音がリアルだった。

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2023/11/17

 別班についての情報と経緯などを取材を通して書かれた、一種のドキュメンタリーを追体験させられた作品でした。  別班の真実のみについて言及するのであれば、最後まですっきりするものではなく、フィクションとノンフィクションの狭間を行き来する感じを否めません。しかし、取材という見地から見...

 別班についての情報と経緯などを取材を通して書かれた、一種のドキュメンタリーを追体験させられた作品でした。  別班の真実のみについて言及するのであれば、最後まですっきりするものではなく、フィクションとノンフィクションの狭間を行き来する感じを否めません。しかし、取材という見地から見れば、別班の在り方や組織、職制、そして情報収集の心得など、色々と知ることができました。  謎は謎のまま、別班情報を得るというスタンスで読めばそれなりに楽しめる作品だと思います。  個人的には得るものがあったので、星四としました。

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2023/10/30

自衛隊の秘密組織「別班」について当時の取材をもとにまとめた一冊。多少複雑で、興味が惹かれるのは難しいかと。

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2023/10/21

すみません、学がないのか私には事の重大さが分かりませんでした。 ただ全く自分事と捉えていなかった特定秘密保護法の危うさは少しだけ分かった気がしました。一方で適法なヒューミント部隊は備えるべきとも考えます。 なお、私は例のドラマは拝見しておらず、全くの純粋な興味から本書を読みました...

すみません、学がないのか私には事の重大さが分かりませんでした。 ただ全く自分事と捉えていなかった特定秘密保護法の危うさは少しだけ分かった気がしました。一方で適法なヒューミント部隊は備えるべきとも考えます。 なお、私は例のドラマは拝見しておらず、全くの純粋な興味から本書を読みました。

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2023/10/13

最近流行ったテレビドラマの中で言及が在った存在の「実際」ということで、2018年に登場した本書に脚光が当てられていた。関心の在る分野でもあるので、本書を入手して紐解いてみた。 ゆっくり読んでみた。「“謎”が更なる“謎”を招じる?」というような側面が在る内容だとも思ったが、興味深く...

最近流行ったテレビドラマの中で言及が在った存在の「実際」ということで、2018年に登場した本書に脚光が当てられていた。関心の在る分野でもあるので、本書を入手して紐解いてみた。 ゆっくり読んでみた。「“謎”が更なる“謎”を招じる?」というような側面が在る内容だとも思ったが、興味深く拝読した。 「特定秘密保護法」というモノが在る。2013年に成立して2014年から施行されている。「防衛」「外交」「スパイ活動防止」「テロリズム防止」という4分野の中の特定の項目に関連する情報を「特定秘密」に指定し、その取扱い方を定めて情報漏洩を防止するという主旨であるという。そういうようになると、「特定秘密」に「何が指定される?」ということになる。更に「政府が知られたくない情報を指定すると、国民が知るべき情報の隠蔽も在り得る?」ということにもなる。 こういう中、「自衛隊の密かな活動?」がそういう「恣意的(?)な隠蔽の対象?」となって行くのではなかろうか、また自衛隊の密かな活動そのものが、適正な自衛隊の運営という見地で大きな問題が在ると見受けられるということで、一部に話題になる場合も在った「別班」なるものに注目したというのが本書だ。 結局、通信社の記者である著者は、「別班」なるモノが存在するということを、5年以上に及ぶ取材を通じて纏め、記事を配信している。本書はその記事を纏めるに至った過程にも紙幅を割きながら「別班」なるモノに関して論じている。 秘匿性が高いと見受けられる事項を扱うようなグループを、組織機構の「編成表」の隙間のような部分に紛れ込ませて、それが活動等を継続する中、例えば「別班」というような通称で一部に知られるようになるというのは在るのかもしれない。そういうことが在り得るとしても、最上級の幹部が通暁しているのでもなく、担当大臣も全く知らない中で、形式的に隊員の身分を外して国外で諜報活動をしているらしいというのは、「酷い逸脱?」という点が本書の問題意識である。 英語で言う「インテリジェンス」の情報関係の活動、または諜報というようなことに力を注ぐというのは必要なことなのかもしれない。そしてそういう分野は秘匿性が高い。だからと言って「逸脱?」が善い筈もない。「逸脱?」という形で入った情報は、或いは取上げられず終いに終始するのではないか? 国際関係が難しくなり続ける中、自衛隊のような機関が情報を独自に収集して行くことに「ダメ!」と言う方は少ないと思うが、「やり方」は大切であろう。 本書は何年間にも亘る著者の地道な活動や、所謂“スパイ活動”に関する研究、密かな活動の経過が長く存在する事等、非常に興味深い内容が満載である。色々な事を考える材料として、御薦めしたい一冊だ。

Posted byブクログ

2023/10/09

日曜劇場『VIVANT』から本書に辿り着きました。 存在しないとする別班を 存在するものだと取材していくものだから 結論に至らない。 全て信じる訳にはいかないけど 全てウソとも言い難い。 個人的にはあって欲しいと思いますよ、 ドラマみたいな別班。

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2023/09/24

VIVANTからこの本に辿り着いた。まるで映画の世界。フィクションを読んでいるのかという錯覚を得た。謎に迫っていく鬼気迫る様子がこちらにも伝わってきた。「ない」とされるものを「ある」と証明することは非常に困難であることは想像に難くない。石井氏には、さらに突っ込んだ取材を期待したい...

VIVANTからこの本に辿り着いた。まるで映画の世界。フィクションを読んでいるのかという錯覚を得た。謎に迫っていく鬼気迫る様子がこちらにも伝わってきた。「ない」とされるものを「ある」と証明することは非常に困難であることは想像に難くない。石井氏には、さらに突っ込んだ取材を期待したい。

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2023/09/24

T B S のドラマV I V A N T を見て関心を持って読んだ。別班員になるための面接時の口頭試験問題はドラマと重なり興味深かった。自衛隊にこのような組織が秘密裏にあったとしても国際情勢からすればある意味理解できなくもない。今の自衛隊は旧陸軍とつながっているんだなと感じさせ...

T B S のドラマV I V A N T を見て関心を持って読んだ。別班員になるための面接時の口頭試験問題はドラマと重なり興味深かった。自衛隊にこのような組織が秘密裏にあったとしても国際情勢からすればある意味理解できなくもない。今の自衛隊は旧陸軍とつながっているんだなと感じさせられた。加えてスパイ活動をしなければならないような国際情勢を憂える。よく取材されていて、考えさせられる。お薦めです。

Posted byブクログ

2023/09/19

VIVANTを見て図書館で借りてみました。 非公認部隊「別班」についての取材記でした。 全体像もつかめたんだかつかめてないんだか・・・。

Posted byブクログ

2023/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容が内容なのでぼかして書かれてる部分があるのは否めないが、それでも懸命で地道な取材を微かながらしれなと思う。日本はまだ「大日本帝国」の亡霊に憑かれているのだと思うと恐ろしい。 「茶番」のような無くてもいい情報を得るために税金が使われているなら、国民の立場から是非とも無くしてほしい組織だと思った。 ドラマで見る分はワクワクするが実在し、存在を隠され、そのくせ税金はしっかり使っているのは話が別。現実ではしっかりしてほしいと思う。

Posted byブクログ