自衛隊の闇組織 の商品レビュー
よもや別班に関する内容が明文化されるとは.ただ,明文化することにより,法の下の組織・合法組織にすることが目的だとすると,なぜ存在しない組織として過去存在してきたのか,の物理的理由があるはずである.その両面から議論しなければバランスが悪い.また,シビリアンコントロールの効いていない...
よもや別班に関する内容が明文化されるとは.ただ,明文化することにより,法の下の組織・合法組織にすることが目的だとすると,なぜ存在しない組織として過去存在してきたのか,の物理的理由があるはずである.その両面から議論しなければバランスが悪い.また,シビリアンコントロールの効いていない組織であることを問題視しているとしたら,それはシビリアンコントロールする立場の人間達を,能力・人間性の面から認めていない,というだけの話だろう.
Posted by
全く根拠はないのですが、時々、中国で日本人ビジネスマンがスパイ容疑で捕まりますが、あれって「別班」なのかな、と。
Posted by
陸軍中野学校の系譜を引く小平学校の心防課程を経た情報部門の自衛官が身分を偽装して特殊任務を行うという「別班」の正体を暴くという筋書きだが、実際には、そのような記事を書くに至った共同通信記者の取材経緯のような本。様々な関係者との偶然の出会いや、取材の方法、また、著者がこれを取材する...
陸軍中野学校の系譜を引く小平学校の心防課程を経た情報部門の自衛官が身分を偽装して特殊任務を行うという「別班」の正体を暴くという筋書きだが、実際には、そのような記事を書くに至った共同通信記者の取材経緯のような本。様々な関係者との偶然の出会いや、取材の方法、また、著者がこれを取材する動機などが語られている。 本書を読んで思ったこと。たしかに、文民統制を逸脱するような組織・行為が行われているならば問題だが、自衛隊を含めた国家が行うことは監視が必要としつつ、自らの取材の過程については「書けない」として記載しないことが多く、それで、その記事の内容が事実であると我々がどうやって検証・信用できるのか。何となく、報道機関は常に真実を書いていて、読者はそれを信用してほしいという態度のように見受けられるのだが、同じようなことを国家が行うときは、信用できず監視が必要と言うのは、ダブルスタンダードなのではないだろうか。マスコミが第4の権力と呼ばれる状況において、記事が真実であることの証明はどうあるべきかという本書の内容とは違うことを考えてしまった。
Posted by