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「こころ」はいかにして生まれるのか の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2025/01/06

さすがブルーバックスだけのことはあり、脳の構造から始まり、情動や記憶の仕組みについてわかりやすくまとまっていた。ストレス反応一つとっても具体的であり、ホルモンもどんな作用があるのかだけでなく、きちんと構造式から説明されていた。それなりに読み応えがあるため、心理学や脳科学についての...

さすがブルーバックスだけのことはあり、脳の構造から始まり、情動や記憶の仕組みについてわかりやすくまとまっていた。ストレス反応一つとっても具体的であり、ホルモンもどんな作用があるのかだけでなく、きちんと構造式から説明されていた。それなりに読み応えがあるため、心理学や脳科学についての素養があるとより一層面白く読むことができる。感情を分類する3つの要素(valence, arousal, dominance)は覚えておきたい。

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2024/09/29

感覚と情動と記憶とが、脳のどこを介してどう影響し合っているのかが明快に想像できた。 感覚は視床下部をハブとし、大脳皮質の各部位に送られ詳しく分析されるのと並列して、扁桃体に送られ情動を呼び起こす。このとき情動は、同じく扁桃体に保存されている手がかりによる情動記憶や海馬に保存されて...

感覚と情動と記憶とが、脳のどこを介してどう影響し合っているのかが明快に想像できた。 感覚は視床下部をハブとし、大脳皮質の各部位に送られ詳しく分析されるのと並列して、扁桃体に送られ情動を呼び起こす。このとき情動は、同じく扁桃体に保存されている手がかりによる情動記憶や海馬に保存されている文脈と結びついた情動記憶に連携して呼び起こされ、同時に、予測との差異で測られる情動の大きさによって記憶に重みづけが為される。その後情動は行動や自律神経や内分泌系に表出し、前頭前野がそれらを認識し解釈することで、主観的なこころが生まれる。

Posted byブクログ

2024/08/18

情動の仕組みが気になったので、初学者でもわかりやすい本が読みたいと思い読んでみた。医学的に情動がどのようなものとして位置づけられているか、わかりやすく書かれていると思う。 情動を引き起こす脳の仕組み、報酬系の働き、身体の変化、更に認知機能によって、こころが生まれるという世界観は、...

情動の仕組みが気になったので、初学者でもわかりやすい本が読みたいと思い読んでみた。医学的に情動がどのようなものとして位置づけられているか、わかりやすく書かれていると思う。 情動を引き起こす脳の仕組み、報酬系の働き、身体の変化、更に認知機能によって、こころが生まれるという世界観は、理解しやすい。脳の仕組みの解説に終止するのではなく、感情やこころまでを含めて論じられており、初心者でも比較的全体像が理解しやすいと思う。

Posted byブクログ

2024/08/11

感情がたかぶって耐えられないことがあったので手に取った(笑)。 ブルーバックスで中高生向けに、脳科学の観点から感情=情動のメカニズムに迫る。 へー。そうなんだ、あ、コレは知ってる、コレは知らない、とパラパラ読んだ。 個人的にとても印象に残ったのが、報酬系の働きについて。報酬...

感情がたかぶって耐えられないことがあったので手に取った(笑)。 ブルーバックスで中高生向けに、脳科学の観点から感情=情動のメカニズムに迫る。 へー。そうなんだ、あ、コレは知ってる、コレは知らない、とパラパラ読んだ。 個人的にとても印象に残ったのが、報酬系の働きについて。報酬を得た瞬間ではなく、そこに至るプロセスに快感を得る、だとか、なるほどと納得してしまう。 さらに個人的にショックだったのは、p149から始まる扁桃体の説明。 身近なひとの様子にそっくり。 そんなわけで、またもラインの文字認識能力を使って引用メモさせてください。めちゃ長いです。 p151の心理的距離と物理的距離の図解にも思い当たるフシが有りすぎて、ギョエーと思った…。 p149 扁桃体の構造と機能 扁桃体は海馬体とならぶ大脳辺縁系の重要なコンボーネントである。また、記憶にも重要な役割をしている。ここで扁桃体の構造と機能を確認しておこう。 感覚系を通して知覚された情報が、生体にとって意味があることなのか、つまり危険や脅威をもたらすのか、あるいは逆に報酬をもたらすのかを評価するのが扁桃体の役目である。この機能は環境に適応し、生き残っていくために欠かせない。扁桃体は海馬のすぐ前方に存在し、中心核、内側核、皮質核、基底内側核、基底外側核から構成される。 海馬の機能については、それを失ったヘンリー・モレゾン(H.M)の話をしたが、扁桃体に関しては、ウルバッハ・ヴィーデ症候群(Urbach-Wiethe症候群)と呼ばれる稀な疾患によって両側の扁桃体が石灰化し、機能を失ってしまったS.Mという女性が、過去20年間にわたりさまざまな調査に協力している。 ソーク研究所のダマシオらは、SMを含む3名の扁桃体に障害をもつ人たちを被験者として、彼らが人の顔から「恐怖」の感情を示す表情を識別できないことを示した。通常、健常な人は、「怒り」の表情と「恐怖」の表情を容易に識別することができるが、扁桃体に障害がある人はその区別ができないのだ。 SMが42歳のときに、カリフォルニア工科大学のグループは彼女が「パーソナルスペース」の概念をもっていないことを報告している。パーソナルスペースとは、見知らぬ他人がいるときに不快と感じる物理的な「近さ」のことだ(図5-4)。ある程度以上に他人が近づくと、通常の人は不快と感じる。このとき、機能的MRIで調べると、両側の扁桃体が活動しているわかっている。しかし、扁桃体が機能しないSMは、まったく見知らぬ他人が ても不快と感じないのだ。 アイオワ大学のグループは、SMが44歳のとき、彼女にヘビやクモなどの動物を見せたりしたが、彼女は事前に「クモやヘビは嫌いでいつも避けるようにしている」と語っていたにもかかわらず、まったく恐怖を感じている様子を見せず、躊躇なく触ったと報告している。 なぜ触ったのかとの質問には、「好奇心に勝てなかった」と答えたという。 さらに彼女は、あらゆる種類の「恐怖」を感じる様子をまったく見せなかったという。 第3章でお話ししたように、サルや齧歯類を使った動物実験で扁桃体と恐怖の関係は示されていたが、SMの実験によって、ヒトでも同様に扁桃体は「恐怖」という情動と密接な関係があることが明らかになった。 また、「死への恐怖」といった概念的な恐怖や「公衆の前で話すことへの恐怖」などの社会的な恐怖も同様に、扁桃体で制御されていることも示された。SMはこれらに対しても恐怖を感じている様子がまったくなかったからだ。恐怖にはさまざまなタイプのものが存在すると思われがちだが、実は、根本的には同一の機構によるものだったのだ。 恐怖はしばしば「ネガティブ」な感情としてとらえられる。では、恐怖を感じないことはよいことなのだろうか? 扁桃体が機能しなければ、命が危険にさらされるような強烈な体験をしても、恐怖を感じることはなく、また情動記憶も成立しないためPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような後遺症に悩むこともないだろう。 しかし、扁桃体が機能しなければ、危険を避けることもできなくなり、生き残っていく能力は著しく損なわれてしまうだろう。好奇心に勝てず恐怖に近づいていたら、生命を脅かす危険にたえず身をさらすことになってしまう。「恐怖を感じない」というと、何にも怖気づかない勇猛果敢な戦士のようなイメージを抱くかもしれない。しかし、危険を感じないということというのは、危険に対処できないということであり、生存能力に問題が生じてしまうのだ。

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2025/08/06

脳地図や伝達系のよくわからない名前はたくさん出てきましたが、そこはそれなりに流して読了。 こころってどこにあるのか。 普通に考えたら脳だろうけど、でも気持ちが大きく揺さぶられた時って、心臓の付近が痛いと私は感じる。 情動はこころで感じる感情のきっかけになるもの。 五感から...

脳地図や伝達系のよくわからない名前はたくさん出てきましたが、そこはそれなりに流して読了。 こころってどこにあるのか。 普通に考えたら脳だろうけど、でも気持ちが大きく揺さぶられた時って、心臓の付近が痛いと私は感じる。 情動はこころで感じる感情のきっかけになるもの。 五感から得た情報は大脳辺縁系を介して、意識下で自動的に情動をもたらす。 脳内の状態に変化を与えると共に、自律神経系や内分泌系を使って全身の情報を変化させる。 それを自我や意識の首座である大脳皮質の前頭前野が認知することによって、こころという機能は完成する。 つまり、身体全体が著者の考えるこころなのだといってもいいのだろう。 喜怒哀楽のない人生はつまらないことは、分かる。 できれば楽しいこと、嬉しいことだけで構成されていて欲しいけれど、痛みが生体防御機能として重要であるのと同様に、危険や失敗を避けるため、繰り返さないために怒りや悲しみの感情も重要なのだという。 そして報酬系についての話は、本当に恐怖でしかない。 報酬に囚われて、他の全てがどうでも良くなってしまうって怖すぎる。 思い通りにいかない状態…自己とは何かみたいな所に最終的に行きつきそう。 もうそれは科学じゃなく倫理の世界。 そういえば「分類」についても極めていくと倫理と繋がっていた。 そもそも自己という存在からしか世界を見ることができないのだから、想像することしかできなくて、さらにそれを確かめる術さえない。。 生きることは死ぬまでの暇つぶしだ、とかいうけれど確かに一理あるのかも知れない。 モノアミン類は気分に関係する物質でGPCRに作用するらしい。 って?聞いたことある!って調べたらGタンパク質共役型受容体って懐かしい。 昔そんな関係の事調べてた‼︎もう忘れたけどw モノアミン類のレベルがチューニングされることによって、気分を大幅に変動させることができるらしい。 受容体一つで一夫一婦制になって子育てするようになるとか、なんていうか(頑張れ語彙力‼︎)…そんな簡単な(簡単じゃないけど)機構なのかと結構ショックでした。 一つの受容体のあるなしで、性質がごろっと変わってしまう恐ろしさと同時にうまいことできてるよなぁと感心します。 本書でもヘビが恐怖の対象として何度も出てきました。 昔々にヘビとの間で一体何があったんだ⁉︎ 知りたくなりまする。 備忘録 モノアミン系(カルボキシル基の取れた形) ノルアドレナリンのレベルが上がれば興奮状態になり、緊張する。 ドーパミンは興奮を緩め、動きを大きくする。 セロトニンは調整役として働き、適切な状態にとどめる役割をしている。 1番嬉しいのは、最初の嬉しい瞬間。

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2022/10/31

意識の問題 神経科学からみた「こころ」の働き方、いわば生体の機能としての「こころ」の働き方 ●ドーパミン ドーパミンが前頭前野や前帯状皮質に放出されると「気持ち良い」という情動認知、つまり、快感が生まれる。 そしてドーパミンが側坐核という部分に放出されると、その放出に至った...

意識の問題 神経科学からみた「こころ」の働き方、いわば生体の機能としての「こころ」の働き方 ●ドーパミン ドーパミンが前頭前野や前帯状皮質に放出されると「気持ち良い」という情動認知、つまり、快感が生まれる。 そしてドーパミンが側坐核という部分に放出されると、その放出に至った原因となった(と脳が認知した)行動が強化される。報酬系では、これがキーイベントとなる。 ●脳のモード調節 「気分」に作用するモノアミン類(アミノ基がひとつだけ) 脳全体のモード調節 ノルアドレナリンのレベルが上がれば興奮状態になり、筋緊張は高まり、一般的に「緊張している」という状態が生まれる。ドーパミンは緊張を緩め、動きを大きくする。セロトニンはすべての調整役として働き、適切な状態にとどめる役割をしている。これらのレベルがチューニングされることによって、動物は「気分」を大幅に変動させる

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2022/03/11

「こころ」は進化する。現代社会での承認欲求にまで話は及んで、面白かった。 「嫉妬」について、「ある報酬を他者が得られ、自分が得られないことを理解できる」共感性によるもの、という部分を読んで、なるほど嫉妬とはそういうことか、ここまで客観的に書かれると「嫉妬」が孕んでいる荒ぶる感情の...

「こころ」は進化する。現代社会での承認欲求にまで話は及んで、面白かった。 「嫉妬」について、「ある報酬を他者が得られ、自分が得られないことを理解できる」共感性によるもの、という部分を読んで、なるほど嫉妬とはそういうことか、ここまで客観的に書かれると「嫉妬」が孕んでいる荒ぶる感情のようなものが一気に色褪せるなあ、「嫉妬」に振り回されてしまうことの馬鹿らしさが際立つなあと思った。

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2021/09/27

脳科学において今までわかったことから「こころ」の仕組み に迫る。最新の研究から推測されることではなく、現に判明 している事実をひとつずつ積み重ねて今までにわかってきた ことをわかりやすく説明しているという印象。その分間違い はないが新しい発見もないという感じかな。人の脳という も...

脳科学において今までわかったことから「こころ」の仕組み に迫る。最新の研究から推測されることではなく、現に判明 している事実をひとつずつ積み重ねて今までにわかってきた ことをわかりやすく説明しているという印象。その分間違い はないが新しい発見もないという感じかな。人の脳という ものが増築に増築を繰り返し、最初の古い母屋の部分も未だ に活用しているという事実には中には驚く人もいるのかも しれない。

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2021/09/01

中々書いてある内容が頭に入ってこなくて難しい本でした。脳科学の分野に携わっている人が見るとすごく面白いと思えるのだと思います。 ただ、こころはヒトにとって動物にとって大切なものなのだと分かりました。また、こころも進化していっている事が分かりました。

Posted byブクログ

2021/06/21

こころに関して、脳科学的観点から詳細にかつわかりやすく書かれている。かなりオススメ! たとえば、旧脳である大脳辺縁系と新脳である大脳皮質の前頭前野の機能比較や相互連関、脳内の神経回路、神経伝達物質についてなど、様々な角度からこころについて言及している。私にとっては知りたいことの宝...

こころに関して、脳科学的観点から詳細にかつわかりやすく書かれている。かなりオススメ! たとえば、旧脳である大脳辺縁系と新脳である大脳皮質の前頭前野の機能比較や相互連関、脳内の神経回路、神経伝達物質についてなど、様々な角度からこころについて言及している。私にとっては知りたいことの宝庫であったので、この本をベースに知識を定着させていけるように、努力していきたい。

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