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エムエス の商品レビュー

3.3

27件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2020/07/14

続編、前編よりシンプルな展開でした らしさを感じる部分もありますが、同じ台詞を繰り返しがちでぼやき気味、主人公も作者も年を感じさせます まぁ、自身も老いを感じる年に近づいているので、実感させられもします しかし、つくづく人を裁くのは難しいですよね

Posted byブクログ

2020/02/06

「継続捜査ゼミ」シリーズ、2作目。 今作では元警察官の小早川教授があらぬ疑いをかけられ、傷害事件の容疑者として警察の尋問を受けることに。 正直なところ、小早川に容疑を掛ける警察側の無能さがあり得なさ過ぎて、引いてしまう。と言いつつも、実際に犯人女性の顔と似ていたせいで誤認逮捕...

「継続捜査ゼミ」シリーズ、2作目。 今作では元警察官の小早川教授があらぬ疑いをかけられ、傷害事件の容疑者として警察の尋問を受けることに。 正直なところ、小早川に容疑を掛ける警察側の無能さがあり得なさ過ぎて、引いてしまう。と言いつつも、実際に犯人女性の顔と似ていたせいで誤認逮捕された女子大生の冤罪事件の例があるので、全くもって荒唐無稽とは言えないのが辛いところかもしれない。ネチネチと、自身が描いた絵の通りに自白を強要する様の描写は、リアルで秀逸。対して、警察尋問の裏側を知り尽くしている小早川だからこそ、冤罪回避、警察対抗が出来たわけで、警察の執拗さにハラハラしつつも、ある意味安心して読めたのは、小早川の人物設定が上手くハマっていたからだと思います。 本作では冤罪事件がもう一つあり、第一審で有罪だったのが控訴審で一転無罪になる事件なのですが、こちらの方が冤罪事件らしい事件、冤罪に対する一般的な見方を180度変えてしまうモノになっていました。最後は上手く予定調和で収まりましたが、法律の名のもとにグレーゾーンが存在することをあらためて考えさせられた次第です。 2つの対照的な冤罪事件によって、どちらか一方ではなく、両方の側面を見ることが出来たように思います。 素人女子大生が本物の捜査に加わることはあり得ないとは思いますが、学術的に警察捜査を論じ合うのは面白いと思いました。シリーズとして、続きがあると嬉しいですが、事件の構造設定自体はもう少し練ってほしいと思います。

Posted byブクログ

2020/02/03

 アイデアの作品だから、非現実的とは言わない。理想的な学生達であり、図式的な警察官達であることも、許す。  謎を解くことよりも(犯人は分かりやすいから)、うっとうしいくらいの冤罪論。それが楽しめるか否か。

Posted byブクログ

2019/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第二弾。 前作が唐突な展開やキャラ紹介に四苦八苦していたような感じがして、いまいちミステリーに乗り込めなかったのですが、本作も女子大生キャラ分けがよくわからないところもありますが、ミステリーとしては納得できる出来でした。 特に冤罪に焦点を当ててる点や思い込みの危険性についてなど、重いテーマであることも軽すぎなくて良かったです。 続編があれば読むと思います。

Posted byブクログ

2019/04/07

『継続捜査ゼミ』の続編! 今回のテーマはミスコンと冤罪だ。 ゼミの教授であり、元警察官(元警察学校長だなんて!遥か彼方の階級じゃないか)の小早川が、傷害の嫌疑をかけられてしまう。 ゼミ生も、襲われた学生も、小早川の無実を訴えるが、現職の刑事は頑なに小早川を責め、執拗になまでにこ...

『継続捜査ゼミ』の続編! 今回のテーマはミスコンと冤罪だ。 ゼミの教授であり、元警察官(元警察学校長だなんて!遥か彼方の階級じゃないか)の小早川が、傷害の嫌疑をかけられてしまう。 ゼミ生も、襲われた学生も、小早川の無実を訴えるが、現職の刑事は頑なに小早川を責め、執拗になまでにこだわる。 本件の真犯人は特に意外性もなかったし、ミスコン反対派のリーダーで、怪我を負わされた高樹がそうなった経緯も拍子抜けだった。 もっとも、人が何かをする経緯など、そんな大それたものばかりではない。 単純で、身近なことから物事が始まるものだし、それを悪いというのではない。 が、刺激を求めてしまうのは人間の性(一般化してもいいと思うのだが)。 それもあって、私は小早川を狙う刑事、担当係長である大滝がなぜこうも小早川犯人説に拘るのかが気になった。 正義感もあり、部下思いの良い上司であると何度も示唆されるが、決定打には至らず、理由が明かされた時には少し考えさせられた。 警察官の、悪を許さない姿勢、信念、職務に忠実たらんとする責任感は専門職ならではだし、それが日本の安全を保っている。 ただ、そこに行き過ぎが出てきてしまうと、一般人の人生を壊してしまう。 何度か語られる社会学用語、「暴力装置」の意味を、「装置」自身が心に留めなければ、自らと、それが守護するものを破壊することにつながるのだ。

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2019/03/28
  • ネタバレ

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お?★4つですか 女子大に退官後教授として働く小早川 美人の5人に囲まれての継続捜査ゼミ 未解決事件を取り上げるいつもの流れ 今回は現場の巡査部長の反感を買った 為に、なぜか被疑者になる小早川教授 冤罪ってこうやってできるんだなと思 わせて、別の視点へ我々を誘い込む物 語の巧みさに浸れる良い作品です

Posted byブクログ

2019/03/24
  • ネタバレ

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このシリーズ女子大生に聞き取りさせるとか有り得ない設定に、前回も不満たらたらだったけど、今回もあろうことか警視庁の刑事が女子大生の調査に期待するとか、もはや冗談としか思えない。 とはいえ、その有り得なさに慣れたのと、今野さんの警察解説書のようなわかりやすさについ一気読み。 今野さん、こういう手抜きの作品はいいから、骨のある刑事ものをもっと書いて下さいな。 でも、第3弾が出たら、また読んじゃうんだろうな~。あ、これって、このシリーズが好きってことか?

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2019/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女子大のミスコンに反対する女子大生が襲われる 最後に会ったのは教授。刑事が疑われ任意同行 ゼミの課題は冤罪。冤罪事件の当事者、被疑者と刑事にインタビュー。 犯人はミスコン優勝候補のストカー、大学職員 冤罪事件後、被疑者は暴力事件をおこし起訴 教授を尋問した刑事は謝罪 推薦されない後輩刑事のシナリオ通りに捜査していた 事件後、無事に署長推薦 ミスコンイベントのメンバーは動機なし、合コンで確認

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2019/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっぱりこのシリーズあまり合わないみたい。 2年前に一作目を読んでおり、その時のレビューを読んだら、今と同じような感想だった。 女子大生のキャラが終わるまでキャラ立ちしないまま。 ストーリーは、大学内で、ミスコン反対派のリーダーが襲撃され、最後に会っていた、警察OBの小早川が執拗に取り調べを受ける。 襲われた学生の話を聞いた時点で、犯人に思い当たれよ、無能か?と読んでいて思っていたくらい予想通りのストーリーだった。残念。 ところでエムエスってなんだ?

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2019/02/19

+++ 未解決事件を取り上げるため「継続捜査ゼミ」と呼ばれる小早川ゼミの5人の女子大生は、冤罪をテーマにしようとする。小早川は、授業で学内ミスコン反対のビラを配る女子学生高樹晶に会うが、高樹は小早川と話をした直後、何者かに襲われ救急車で運ばれた。その後、高樹に対する傷害容疑で小早...

+++ 未解決事件を取り上げるため「継続捜査ゼミ」と呼ばれる小早川ゼミの5人の女子大生は、冤罪をテーマにしようとする。小早川は、授業で学内ミスコン反対のビラを配る女子学生高樹晶に会うが、高樹は小早川と話をした直後、何者かに襲われ救急車で運ばれた。その後、高樹に対する傷害容疑で小早川が任意同行されることに――警察に疑われ続ける教授に代わり、ゼミ生たちが協力して事件の真相を明らかにしていく。 +++ 登場人物のキャラクタもしっかり定着して、それぞれが生き生きしている本作である。そして今回は、ゼミでは冤罪事件を取り上げるのだが、小早川自身が冤罪の被害者にされかけるという、なんとも言えないタイミングの良さ(悪さかもしれないが)で、冤罪ということについて様々な角度から考えさせられる。立場が違うと見え方がこうも違うものかと思わされることもあり、ひとつ歯車を掛け違うと、どこまでも修正が効かなくなってエスカレートしていく怖さも味わった。なにより、小早川ゼミの結束力が強まった物語であったと思う。次の活躍が愉しみなシリーズである。

Posted byブクログ