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ハロー・ワールド の商品レビュー

3.9

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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  5. 1つ

    1

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2019/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

藤井太洋氏の著作は近未来ガジェットで現実感がすごいが、本作もWEB広告ブロックアプリ、GPS特異点2019年4月7日、ドローンを使ったリアルタイム放送、Twitterの暗号化、ビットコインとリアリティーがワクワク。特に主人公文椎泰洋さんが考案したリャンはすばらしいアイデアだ。ユニバーサルインカムでインフレーションが組み込まれている。換金できずモノやサービスの対価として受け取ったリャンだけが他の通貨と交換できる。送金時には徴税される。物品購入時は消費税(もらったときに徴税されるのであれば、売上税の方が良いかも)、サービス対価は所得税、単なる送金は贈与税だ。インフレし続けるから蓄財したくなくなる。一見パーフェクト。 電子マネーなのでタンス預金もできないし、リャン自体の価値は制御して徐々にさがるように誘導することが可能。不動産や金・株等に投資する際も、リャンで売買すれば売買自体の行為にたいして公平に課税される(値上がり益に対しては課税されないので中長期投資が推奨される)電子マネー自体が投機手段とはならず普通の人たちが普通に使う通貨になる。これ実現しないかな・・・・

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2019/02/24

‪タイトルから分かるようにプログラマーが主人公の短編集。ソフトウェア会社に勤務経験のある著者らしくディテールの描写が細かくてエンジニア心をくすぐられるw「海外諸国におけるインターネットと自由」というテーマが全体を貫いており、SF小説が未来予想図の側面を帯びてきた事を考えると非常に...

‪タイトルから分かるようにプログラマーが主人公の短編集。ソフトウェア会社に勤務経験のある著者らしくディテールの描写が細かくてエンジニア心をくすぐられるw「海外諸国におけるインターネットと自由」というテーマが全体を貫いており、SF小説が未来予想図の側面を帯びてきた事を考えると非常に示唆的な内容。日本も遅かれ早かれああなるのだろうか…‬

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2019/02/15

結局こういうインターネットや仮想通貨、ドローンなど 最近のガジェットとかの話になると 要は使う人のモラルに頼っているという大原則が浮き彫りになるが まさに使う私達の意思が問われている気がした。 そういう意味では文推は『ハローワールド』と『めぐみのあめが降る』では別人である。 ...

結局こういうインターネットや仮想通貨、ドローンなど 最近のガジェットとかの話になると 要は使う人のモラルに頼っているという大原則が浮き彫りになるが まさに使う私達の意思が問われている気がした。 そういう意味では文推は『ハローワールド』と『めぐみのあめが降る』では別人である。 なんでも屋だからという殻を破ったとき 彼はあるべき姿を見つけていた。

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2019/02/11

「小説現代」に掲載された4編に書き下ろしを加えた5編の連作集。 習作で始めたアド・ブロッカーが、なぜかインドネシアだけで売れ始める、いったい何が起きているのかー という魅惑的な導入。 個人から始まった制作に、わずかな(しかし有能な)賛同者が加わって小さいプロジェクトが始まり、それ...

「小説現代」に掲載された4編に書き下ろしを加えた5編の連作集。 習作で始めたアド・ブロッカーが、なぜかインドネシアだけで売れ始める、いったい何が起きているのかー という魅惑的な導入。 個人から始まった制作に、わずかな(しかし有能な)賛同者が加わって小さいプロジェクトが始まり、それが世界に繋がり、個人の人生が変わり、世界を変えるに至る、一連の大きなうねりは、『オービタル・クラウド』に通じるものを感じる。 この主人公は、一瞬著者本人ではないか、と思ってしまうほどに筋が通っているし、技術動向に関する幅広い知識を有している。 その上で、自ら「専門を持たない「何でも屋」エンジニア」と言う文椎は、トップIT企業に入れるような特段鋭いスキルを持たない普通のエンジニアである自分には、とても共感しやすいキャラクタになっていた。IT系エンジニアは大体「何でも屋」になるのではないか?そして「動くコードを目の前にしないと一歩も進めない」ということにも、共感する。 一方で、彼の手の速さ・行動力やコミュニケーション力、スタートアップでありながら社長の右腕として世界を飛び回り、という姿が徐々に明らかになると、それは憧憬に変わる。可能性を拓くポジティブSFであると同時に、主人公キャラクタはやはりヒーローだった。 ただしヒーローの資質は、これで行くという「覚悟」を受け入れることができるかどうか、だと示しているのだ。

Posted byブクログ

2019/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自称何でも屋のプログラマが主人公の小説(本人はプログラミングの能力はたいしたことないと思っているよう。というより、周りにすごい人が多いだけな気が……) 主人公は同じだけど、基本的に一話完結形式の5話構成の話に思えた。そういうことを知らないで読み始めたので、1話で起きた事件が、最後のほうで解決するのかなと思ったらすぐに解決し、2話目は舞台が日本からアメリカに変わっていて主人公の名前もなかなかでてこなかったので、てっきり2話を読み始めた時は短編小説集だったのかと思った。 それにしても、主人公がすごい。ソースコードは汚いみたいだけど、発想と行動力がすごい。あちこちの国に行きすぎだろと。それと、1話目で人が死ぬ映像を見てビビっていたのに、最後の話では誘拐されても銃を突きつけられてもくっしないのは、すごい変わったなと思った。 ところで、インドネシアは三百の民族がいるけど、五百を超える言語を使うって、初めて知ったけどどうしてそうなったんだ。まあ、日本語の方言も、別の言語のようなものだということもあるし、そういうもんなのか。 ちょっと笑ったのが、右手を高く上げて小指でリターンキーを勢いよく叩いた人がでてきたこと。いったいどういう状況だよと。なぜ、人差し指や中指じゃなくて小指なんだ。 2019年4月7日問題なんて初めて知った。GPSが週数を10ビットで管理しているため、その日にリセットされるらしい。1999年8月21日も週数がリセットされたそうだけど、その時もちょっと問題が起こったらしい。それより、GPSの週数って何に使ってるんだ。必要なのか? ところで、中国が舞台の話で、逮捕から1日も立たないうちに裁判が行われて判決もでた(しかも、懲役50年)という話があったのだけど、実際中国ってそんなスピード感なのだろうか? さすがにそんなに早くないだろって思ったのだけど。証拠集めて精査するだけでもっと時間かかりそうだけど、そのへんいい加減なんだろうか。

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2019/01/29
  • ネタバレ

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「ハロー・ワールド」★★★ 「行き先は特異点」★★★ 「五色革命」★★★ 「巨象の肩に乗って」★★★ 「めぐみの雨が降る」★★★

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2019/01/26

GPS 週のデータ  週は10 bit 1024までしか割り当てなし  運用が始まった1980/1/6から1024週後の 1999/8/22にリセットされて0にもどった このとき初期のカーナビで不具合 次のリセットは2019/4/7 ビットコイン 発行上限 2100万

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2018/12/25

あまり日本では見ないプログラマー、ITの人が主人公のある程度のテクニカルなフィクションで楽しい。色々な社会問題、ブロックチェーン、暗号化されたメッセージングプラットフォーム、自動運転。ボヤッとはしているものの読んでいてかなり楽しかった。

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2018/12/10

181209.書店でジャケ買い。 前半は登場人物の名前も覚えにくく(脳内音声化出来にくく)、ありがちなスーパープログラマがささっとイメージを具体化してしまい、内容もイマイチ薄いかな、という印象でした。 中盤のドローンあたりから、SF版世にも奇妙な物語か?となりましたが、 後半から...

181209.書店でジャケ買い。 前半は登場人物の名前も覚えにくく(脳内音声化出来にくく)、ありがちなスーパープログラマがささっとイメージを具体化してしまい、内容もイマイチ薄いかな、という印象でした。 中盤のドローンあたりから、SF版世にも奇妙な物語か?となりましたが、 後半から急に面白くなりました。 インターネットやツィッターの心情、経緯、主人公の芯にあるものなど、急に血の通った物語になった感じです。 仮想通貨のマイニングをサイコロ振りに例えたのは非常に分かりやすかったし、どこからがフィクションか分からないですが、仮想通貨乗っ取りの話は脅威を感じました。 通貨インフレの影響や意味合いなど何も分かっておらず勉強になったし、とても面白いアイディアだと思った。 作者自身、このネタをどう伝えたいかという事が原動力になっているのでは?と感じました。

Posted byブクログ

2018/12/02

近未来、数年後のかなり近い未来を描いている。最後の話の国債とビットコインを絡める話とか、ビットコインを個人の儲けにしない、ユニバーサル・インカムにする的な話は難しく、たぶん3割ぐらいしか分かってない。 なぜ楽しめたのだろう? 小学生の頃、友達の家の押入れで発見した家族計画の本。...

近未来、数年後のかなり近い未来を描いている。最後の話の国債とビットコインを絡める話とか、ビットコインを個人の儲けにしない、ユニバーサル・インカムにする的な話は難しく、たぶん3割ぐらいしか分かってない。 なぜ楽しめたのだろう? 小学生の頃、友達の家の押入れで発見した家族計画の本。中学生の時、古本屋で見つけた横溝正史。高校生の時、夢中になって読んだ落合信彦。自分の年齢(あるいは知識、能力)よりちょっと歳上向けに書かれた本は、なぜか(分からない所が多くても)面白いと感じてしまう。これを【背伸び効果】と名付けよう。

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