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サイド・トラック の商品レビュー

4.3

16件のお客様レビュー

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2019/07/08

両親、祖父、先生、図書室の司書たち各人とジョセフとの関わり方に学ぶことが多い。支援はするが、強制はしない。勝敗よりも自己ベスト更新に目標を設定する指導など。 ADDの子どものこだわりや恐怖心についてわかった。

Posted byブクログ

2019/06/18

ADHDは知ってたけど ADDは初耳でした勉強不足。 主人公ジョセフが憎めない。 よわっちいし、戦わないし、 練習さぼろうとする。 でも憎めない。 きっとジョセフに共感しちゃうんだ。 分かるよ、君がてんとう虫に夢中なように 私もサイド・ストーリーに夢中で 家事をほったらかして...

ADHDは知ってたけど ADDは初耳でした勉強不足。 主人公ジョセフが憎めない。 よわっちいし、戦わないし、 練習さぼろうとする。 でも憎めない。 きっとジョセフに共感しちゃうんだ。 分かるよ、君がてんとう虫に夢中なように 私もサイド・ストーリーに夢中で 家事をほったらかしてるから。 ほったらかしても良かったなって 思える程度には面白かったです。まる。

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2019/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 主人公のジョセフは、注意欠陥障害を抱えた中学生だ。集中できない障害だと思われがちだけれど、それは少し違う。ものすごく集中できる。ただ、そのときの状況に対して、間違ったものに集中してしまうことが多い。たとえば、明日の宿題の説明を聞くかわりに、窓のふちをはうテントウムシを見つめてしまう。それからその障害のせいかどうかはよくわからないけれど、ものすごく心配性だ。ジョセフにとっての中学校生活は、置いていかれないようにがんばったり、じゃまにならないようにどいたり、隠れる場所を探したりすることだ。  走るのがニガテ、誰かと一緒に行動することもニガテなジョセフが、もしかしたらここに自分の居場所があるのかも、と思いながら、まず「やめないこと」から始める物語。

Posted byブクログ

2019/05/19

主人公はADD(注意欠陥性障害)で、彼が語り手なので、ADDの人がどのように感じ、どう考えるのかが良く分かった(作者の息子がADD)。 障害というけれど、「注意が欠陥」してるというより、一般的にこっちの方が大事と思う方に気持ちを切り替えられず、気になることに心がとらわれてしまうと...

主人公はADD(注意欠陥性障害)で、彼が語り手なので、ADDの人がどのように感じ、どう考えるのかが良く分かった(作者の息子がADD)。 障害というけれど、「注意が欠陥」してるというより、一般的にこっちの方が大事と思う方に気持ちを切り替えられず、気になることに心がとらわれてしまうという感じ。 「ADDだから集中できないだろうって思われるけど、そんなことはない。ものすごく集中できる。ただ、まちがったものに集中してしまうんだ。たとえば明日の宿題の説明を聞くかわりに、窓のふちをはうテントウムシを見つめている。」(P11)そういう気持ち、わかるって人多いと思う。 「ぼくにとって中学生活は牛追い祭りにちょっと似ている。テレビで見た、スペインのパンプローナというところでおこなわれているお祭りだ。年に一度、街に雄牛の群れがいっせいに放たれ、人々は追いつかれまいと走ったり、横丁に逃げ込んだりする。さもないと角でつつかれて殺されてしまう。ぼくの気持ちもだいたいそんな感じ。置いていかれないようにがんばったり、じゃまにならないようにどいたり、かくれる場所をさがしたりしている。」(P11)わかる、わかるよ、その気持ち。障害があろうがなかろうが、そう感じながら学校生活を送っている人は多いと思う。  主人公を取り巻く人々が皆リアルで生き生きとしているのがとてもいい。 スポーツが得意な大柄な女子ヘザーが、2008年の北京オリンピック円盤投げ金メダリストのステファニー・ブラウン・トラフトンを応援してたり。主人公はトラフトンを知らない。というかアメリカでの知名度がそもそも低いようだ。「有名にならなかったのは、みんなが気に入るような見かけじゃなかったからじゃない?背が193センチ、体重が95キロあって、円盤だって砲丸だって、たいていの男の人より遠くへ投げられる。でも、みんなが応援したいのは、小柄な体操選手やかわいいビキニのビーチバレー選手でしょ?」(P34)アメリカも日本も「可愛い」選手に人気が集まるのは同じみたい。 老人ホームを抜け出すおじいちゃんはワイルドでかっこいい。(ビリー・ボブ・ソーントンをキャスティングして読んだ。)アフリカン・アメリカンだからってスポーツ万能を期待されてしまうのが辛いマークや、最後にゴールして起こる「あわれみの歓声」に気づいているヒーバーなど、作者が物語の都合で作り出したような人物はほとんどいない。  個人的に球技がダメだったので、ジョゼフがバスケットボールでコーチの指示の意味が理解できず動けなくなってしまうシーンは胸に刺さった。 物語としては、ちょっと山場に欠ける感じはするけれども、いろいろな面で良い本だと思った。障害のある子供の気持ちを理解しよう、ではなく、障害があろうがなかろうが、どんな人も様々なコンプレックスや事情を抱えてどうにか生きていることに違いはないということに気づかせてくれるから。

Posted byブクログ

2019/05/03

ADD(注意欠陥障がい)をもつ12歳のジョセフは先生の勧めで陸上部に入ることに。1日目の練習後、辞める気マンマンのジョセフに立ちはだかったのは転校生ヘザー。いろんな意味でジョセフを特別視しない彼女と次第に友情が芽生えていく。おじいちゃんも最高!ジョセフ目線なのでサイドトラックして...

ADD(注意欠陥障がい)をもつ12歳のジョセフは先生の勧めで陸上部に入ることに。1日目の練習後、辞める気マンマンのジョセフに立ちはだかったのは転校生ヘザー。いろんな意味でジョセフを特別視しない彼女と次第に友情が芽生えていく。おじいちゃんも最高!ジョセフ目線なのでサイドトラックしてしまう子の感じ方に少しは気づけたかな。

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2019/02/06

発達障害の子と、マラソン。 どんな関係が?…走るのが苦手な…の見出しに惹かれて読み始めた。 主人公の頑張る姿に、わが息子を重ねずにはおられず、読みながら「頑張れ、頑張れ‼」と声をあげていた。涙。 ダメダメなんかじゃない。 どんな意地悪にも、強い子にも負けない。 友達の意味、心の強...

発達障害の子と、マラソン。 どんな関係が?…走るのが苦手な…の見出しに惹かれて読み始めた。 主人公の頑張る姿に、わが息子を重ねずにはおられず、読みながら「頑張れ、頑張れ‼」と声をあげていた。涙。 ダメダメなんかじゃない。 どんな意地悪にも、強い子にも負けない。 友達の意味、心の強さの意味を知る。 悩みだらけの子育て真っ最中に、マスト。 わが息子の毎日に、寄り添い続ける覚悟ができた一冊。

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