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14歳、明日の時間割 の商品レビュー

4.1

80件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2019/01/27

「息ができればまだ大丈夫」か。14歳から教わることは多い。るりかさん、輪廻で何世代か生きてきたみたいに感性が幅広い!中山くんを生み出せるるりかさん、やっぱり凄い。

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2019/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

間違いない、彼女は堂々たる小説家だ。 2作目となる今作を読んで、あのデビュー作の出来がまぐれではなかったことを確信した。 またもや泣かされることになろうとは… 生きることについて教わることになろうとは… 今作は現代の中学生が日頃抱える問題に寄り添った連作短編集。 いつまでも無邪気な子供ではいられない。 けれどいくら煙たがれても、大人が差しのべる手は絶対に必要。 思春期の不安定な心情を描く同級生ならではのリアルさと、俯瞰した眼差しで彼らを冷静に見つめる落ち着き。 この両方でもって描かれた、ちょっと不器用な14歳達はみな抱き締めたくなる位愛しい。 全ての短編に登場して悩める主人公達をナイスアシストする中原君がいい味出している。 彼を要所要所に登場させ物語を引き締めまとめる辺りがとても巧くてニクい。 次回作を読むのが待ち遠しい。 作中に出てきたオススメ本、山本周五郎作『樅ノ木は残った』もいつか読んでみたい。

Posted byブクログ

2019/01/23

中学生作家の第2弾小説!5つの教科に話を絡めて時間割に見立てた連作短編集。国語では、作家になりたい国語の先生の話。家庭科では、家庭科の好きな少年の抱えている家庭の事情…。道徳では、家庭崩壊の中での少年の成長。体育では、運動音痴の少女の決意と祖父の話…。特に、死を目前にした祖父の心...

中学生作家の第2弾小説!5つの教科に話を絡めて時間割に見立てた連作短編集。国語では、作家になりたい国語の先生の話。家庭科では、家庭科の好きな少年の抱えている家庭の事情…。道徳では、家庭崩壊の中での少年の成長。体育では、運動音痴の少女の決意と祖父の話…。特に、死を目前にした祖父の心理や、売れない作家志望の中年教師の気持ちを的確に描き切っているのには驚かされる。今が青春という若い人から中学時代が遠い昔の大人・熟年世代まで、誰もが共感できて、笑えて、そしてホロッと泣かせるステキな小説です。

Posted byブクログ

2019/01/17

天才が現れてしまった。彼女はこの説得力を一体どこで身に付けたんだ!?登場人物がいちいち説得力があるのでたまげた。「俺は孤独だ」とか「あいつは人気者だ」って説明しちゃう小説家だらけのなか、ルリカさんは違うのである。読んでみれば、「この人はこういう人なんだろうな」というのがわかる。国...

天才が現れてしまった。彼女はこの説得力を一体どこで身に付けたんだ!?登場人物がいちいち説得力があるのでたまげた。「俺は孤独だ」とか「あいつは人気者だ」って説明しちゃう小説家だらけのなか、ルリカさんは違うのである。読んでみれば、「この人はこういう人なんだろうな」というのがわかる。国語の先生とおじいちゃんのキャラは本当に秀逸。 この子、絶対同い年で「小説書いてるんだ」って子たちの自信をへし折ってると思うのです。 そもそも将来の夢がシナリオにも挑戦したいって、見てるスケールがちげえや!

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2019/01/15

語彙力が豊富でそれをひけらかない文章 表現力 言葉を紡ぐ人はやはり違うのだなと思いました まだ中学生 これからの作品に期待です 私が額田王、西行の和歌と出会ったのは中学生の頃、大和和紀先生の漫画の中でした いまだ心に残る歌にまたこうして出会えるとは

Posted byブクログ

2019/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分が14歳だった頃はこんなに毎日いろいろ考えていたのかな?と振り返ってみたが、もっと単純に生きていたようにも思う。 登場人物の心情を良く表してある。14歳でこの文才は脱帽。 「いつか振り返った時、くだらないと思えるような事で日々悩んでいる。」そんなに気が沈む位悩まなくていいんだ、と少し気が楽になる。 そして中原くんはかっこいい!

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2019/01/13

 14歳の彼女の著書は2作目で、前作は「さようなら、田中さん」が十万部を突破したという。調べてみると、小学館が主催する「12歳の文学賞」史上初の3年連続大賞を受賞したと書いていた。  短編を学校の時間割に嵌めて物語を繋いで一時間目 国語から家庭科と続き五・六時間目は体育、放課後に...

 14歳の彼女の著書は2作目で、前作は「さようなら、田中さん」が十万部を突破したという。調べてみると、小学館が主催する「12歳の文学賞」史上初の3年連続大賞を受賞したと書いていた。  短編を学校の時間割に嵌めて物語を繋いで一時間目 国語から家庭科と続き五・六時間目は体育、放課後になっている。勿論、14歳なりの目線で書かれていますが、時々「ハッ」とするような事や涙を誘うこともありました。僕自身は、頁数や文字の大きさを考慮すると半日もあれば読めてしまいそうな量なのに読書中に、過去の自分を思い出し妄想に引き込まれ時間がかかりました。  余談ですが、小説家山本周五郎の作品「樅の木は残った」は歴史時代小説で、山本氏の長編三部作の一つと言われ名著です。これは本書の中で紹介されています。 「恐るべし、14歳!」  しかし、一年ぶりの出版がこのまま続くとは限らない。次回作の期待はあるけれど、暖かく見守りたいですね。

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2019/01/12

「さよなら、田中さん」に続く第二弾。やっぱりうまいよねえ。語り口が自然で、すーっとお話に引きこまれていく。笑ったり、ホロッとしたり、楽しんで読んだ。 妙に背伸びした感じがないところが、実に大したもんだなあと思う。だって中学生だよ。なかなかここまでこなれた観察眼と描写の力は持てな...

「さよなら、田中さん」に続く第二弾。やっぱりうまいよねえ。語り口が自然で、すーっとお話に引きこまれていく。笑ったり、ホロッとしたり、楽しんで読んだ。 妙に背伸びした感じがないところが、実に大したもんだなあと思う。だって中学生だよ。なかなかここまでこなれた観察眼と描写の力は持てないのじゃなかろうか。特に突飛な設定のない話を、説得力たっぷりに語るのは、ベテラン作家でもたやすくないはずだ。 才能、と言ってしまえばそれまでかもしれないが、そう言うしかない気がする。他の分野はともかく、こと文才に限っては、もともと高いレベルで持ってる人というのが間違いなくいると思う。作者もその一人。 「さよなら~」でもそう思ったが、連作短篇のなかでも、ユーモラスな話が特にいい。何気ない描写に笑わせられる。どんどん書いて、また読ませて欲しいです。

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2019/01/11

時間割風連作短編集.7編 それぞれ主人公(語り手)が代わっているが,代わらず登場する中原くん.優等生ともちょっと違うのだけど,中学生にして自分の核となるものがブレない自然体で,こういう人を描けるのがとても素敵だ.もしかして本当にモデルがいるのかな?特に気に入ったのは「道徳」.ミチ...

時間割風連作短編集.7編 それぞれ主人公(語り手)が代わっているが,代わらず登場する中原くん.優等生ともちょっと違うのだけど,中学生にして自分の核となるものがブレない自然体で,こういう人を描けるのがとても素敵だ.もしかして本当にモデルがいるのかな?特に気に入ったのは「道徳」.ミチさんのことが知りたいです.

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2019/01/11

天才、出現!前作も傑作でしたが、本作も傑作。笑えるとこと悲しいところの描写、バランスがいい。人間観察が深いのもいい…というか、中学生でこれはある意味コワい。 それはそれとして。作中で出てきた、ゴミの中で暮らしている女の子のドキュメンタリーって、 BS世界のドキュメンタリー プ...

天才、出現!前作も傑作でしたが、本作も傑作。笑えるとこと悲しいところの描写、バランスがいい。人間観察が深いのもいい…というか、中学生でこれはある意味コワい。 それはそれとして。作中で出てきた、ゴミの中で暮らしている女の子のドキュメンタリーって、 BS世界のドキュメンタリー プラスチックチャイナ ではなかろうかと…私も見ました。

Posted byブクログ