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シミュレート・ジ・アース の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2022/04/16

地球シミュレーション解説。 とても分かりやすいが、自分には分りやす過ぎたかも。第4章、過去の地球シミュレーション辺りから面白くなってくる。温暖化など気象関連だけで無く、地震や火山の話も興味深い。 なお、校正が甘いのか、図の表記漏れが気になる(例えば図1.2で、図のタイトルにある「...

地球シミュレーション解説。 とても分かりやすいが、自分には分りやす過ぎたかも。第4章、過去の地球シミュレーション辺りから面白くなってくる。温暖化など気象関連だけで無く、地震や火山の話も興味深い。 なお、校正が甘いのか、図の表記漏れが気になる(例えば図1.2で、図のタイトルにある「M」「P」が図中に見当たらないのにはorg)。

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2022/03/17

この前読んだ気候変動の本の参考文献に載っていて気になった一冊。語り口調のような文章で平易に書かれている一方、サイエンスの芯は掴んでいるようなまさに読みやすくて面白い本だった。河川の流れの計算はしたことがあるけれど、地球規模の大気や海洋の計算には興味があるところだったので、この分野...

この前読んだ気候変動の本の参考文献に載っていて気になった一冊。語り口調のような文章で平易に書かれている一方、サイエンスの芯は掴んでいるようなまさに読みやすくて面白い本だった。河川の流れの計算はしたことがあるけれど、地球規模の大気や海洋の計算には興味があるところだったので、この分野の導入として読めてよかった。また、天気予報という身近なテーマでシミュレーションとそれにまつわる大事なところは抑えていて、データ同化やカオス、アンサンブル平均、イベントアトリビューションなど勉強にもなった。流れだけでなく、雨とか気候とかより大きなこういう分野にも精通していきたい。

Posted byブクログ

2020/07/20

本書は天気や地震を再現したり予測したりする際に用いられる手法「シミュレーション」でいかに地球の動きを表しているかを簡潔にまとめている。特に気象や大気に重点を置いてどのような法則が地球の動きを支配しているか、その法則をどのようにコンピューターに教え込むか、出来上がったシミュレーショ...

本書は天気や地震を再現したり予測したりする際に用いられる手法「シミュレーション」でいかに地球の動きを表しているかを簡潔にまとめている。特に気象や大気に重点を置いてどのような法則が地球の動きを支配しているか、その法則をどのようにコンピューターに教え込むか、出来上がったシミュレーションでどのような研究や業務が行われているかが解説されている。本書は高校レベルの物理知識があれば難なく読み進めることができ、かつ「シミュレーション」とはどういうものなのかが理解できる。もう少し具体的に述べると気象シミュレーションは地球を細かいマス目状に区切りその細かいマス目ごとに数式を打ち込み全体の予測を導き出す仕組みであるが、その際にコンピューターの性能上の計算可能な量であったり、気象予報の際に用いられるプログラムには過去のデータから導き出された経験則がふくまれ、数式だけでは予測ができないといった問題がはらむがそのうえでどのように天気予報や将来の温暖化予想を出しているかが述べられている。私自身はこの本を書店で見つけた際に「シミュレーション」「未来はどこまでわかるのか」などといった言葉から好奇心が生まれこの本を購入したがシミュレーションの手法、評価などの難しさやスマートフォンやコンピューターが普及し何をするにも便利になりつつある現代ではあまり実感することのないコンピューターの性能の限界といったものを知りシミュ レーションというものがまだまだ発展途上であることを知る事が出来た。「未来を予測する」とはどのようものであるかに興味がある方には是非読んでいただきたい一冊である。 (地球惑星科学コース 3年)

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2018/11/11

★2018年11月11日読了『シミュレート・ジ・アース 未来を予測する地球科学』河宮未知生著 評価B 数値シミュレーションモデルの地球科学への活用すなわち気候変動や地震、火山噴火、津波等の予知がますます期待される中、 100年程度の気候予測を2KMの解像度で、1週から1...

★2018年11月11日読了『シミュレート・ジ・アース 未来を予測する地球科学』河宮未知生著 評価B 数値シミュレーションモデルの地球科学への活用すなわち気候変動や地震、火山噴火、津波等の予知がますます期待される中、 100年程度の気候予測を2KMの解像度で、1週から1ヶ月の気象予測を100Mの解像度で実施できるようになるには、長い時間と何千億円単位の巨大な国家プロジェクトが必要。 さらには、地震予測シミュレーション、マルチフィジクスシミュレーションやその先には人、地球、宇宙のシステムモデルを統合してシミュレーション出来るまでに高める必要がある。 ミランコビッチサイクル 歳差運動:地球自転軸の回転運動 2万年周期 地軸の傾き:軌道面に対して22度から25.5度の幅。4万1千年周期 離心率:どれだけ軌道が円からずれているか。10万年から40万年周期 気候を決める要素 軌道要素 太陽光の強さ 二酸化炭素などの温室効果気体   炭素循環の全貌は解明されていないが、海での二酸化炭素吸収に大きな役割を果たしている? 火山などから放出される大気中微粒子(エアロゾル) 森林の分布

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