国境なき助産師が行く の商品レビュー
日本ではどちらかというと、はみ出しもの的な,元気で意思が強く,そしてちょっぴり怠け者だった小島毬奈さんは、昔から「国境なき医師団」の参加を夢見ていた。そして募集があるとしるやいないなや、グイグイと突っ走る実行力で応募。パキスタン,イラクシリア,レバノン,南スーダンと、回を追うごと...
日本ではどちらかというと、はみ出しもの的な,元気で意思が強く,そしてちょっぴり怠け者だった小島毬奈さんは、昔から「国境なき医師団」の参加を夢見ていた。そして募集があるとしるやいないなや、グイグイと突っ走る実行力で応募。パキスタン,イラクシリア,レバノン,南スーダンと、回を追うごとに厳しく大変な環境の現場へ赴く。 最初の派遣では,自分の英語のコミニュケーションの拙さを思い知り,次回へ準備をする。 劣悪な環境は回数を追うごとに厳しい現場に。 そこで、難民や迫害された女子を主に、助産師として働く。 現場の厳しさ、頭で考えた以上に微力な自分との葛藤。 自分の失敗もあからさまに隠さず、現場を伝える。 実際の待遇,賃金、応募の方法など,情報も。
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文章はうまいわけじゃないが、等身大の感じがよかった。 実際経験したひとの言葉とあって考えさせられることもあった。 自然淘汰される命に、蘇生しない指示をだしたり、救えない命と判断したら緊急搬送や輸血は控えるなど、びっくりするような現場の話に、自分はとてもそんな責任や判断できないな...
文章はうまいわけじゃないが、等身大の感じがよかった。 実際経験したひとの言葉とあって考えさせられることもあった。 自然淘汰される命に、蘇生しない指示をだしたり、救えない命と判断したら緊急搬送や輸血は控えるなど、びっくりするような現場の話に、自分はとてもそんな責任や判断できないな、という気持ちもあれば、ひどいなぁ、と思う気持ち色々な思いがでてきた。 ただこういう活動をするには自分のスタンスや考えをしっかりもつものであるから、作者の考え・ポリシーを織り込まれるのはいいことであると思う。 それをいいか、悪いかは読む側では決められない。 現場で活躍する人たりはこうやって体験し考えて、こういうポリシーを形成していくんだな、と読みながら思った。 多国籍のひとたちと一緒にやる難しさ、現場がおもったものとちがう、レベルの低さや国民性のちがいなど、これは精神的な疲労もかなりあるなぁと、志願して行く人たちに脱帽。 日本という国で豊かに生まれたのに自殺したり、ちいさなことで悩んだり、これを読んだら、とんでもないな、と反省した。今あることに感謝する気持ち、伝えることはちゃんと言葉にはっきりと思いをのせることを、私も見習おう。 こどもたくさん産まないといけない、女性の価値の決まり方に心苦しくなる。たくさん産んでもトラブルあって母体死亡になれば残されたこどもたちは? なにか変えたいと思うがなにができるだろう。ただなにができるわけじゃないけど海の向こうでおこっていることに少しでも心を向けたいと思った。
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