江戸を造った男 の商品レビュー
「河村瑞賢」教科書に載っていた人物らしいが、恥ずかしながら初めて知った。 当時の大事業を現代なら当然とされている、人、物、金をうまくまわし、成し遂げていく姿は痛快。 また、人は情によって動くもの、自分以外、何事にも一生懸命打ち込んでいる人は年齢立場関係なく、すべて師である。という...
「河村瑞賢」教科書に載っていた人物らしいが、恥ずかしながら初めて知った。 当時の大事業を現代なら当然とされている、人、物、金をうまくまわし、成し遂げていく姿は痛快。 また、人は情によって動くもの、自分以外、何事にも一生懸命打ち込んでいる人は年齢立場関係なく、すべて師である。という言葉に感動する。 年齢的に引退が見えてきている自分に活をいれてくれた素晴らしい本。さすが伊東潤!!
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河村瑞賢の名は、教科書や小説で知っていたが、東廻り航路や西廻り航路を作ったというのがどういうことなのか具体的に分からなかった。この本を読んで、長年の疑問が解けた。 一商人であるのに、数々の功績をあげたのは、驚きだった。
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『商いとは人のしないことをし、人の望む物を望む形で供すること。』 まずここから始まる。 河村屋七兵衛自身は、学問や芸術で大成したわけでもなく、抜きんでた技術を身につけていたわけでもない。ひたすら実直に困難に立ち向かうだけ。 『大計を論ずる者は小費を惜しまず。速きを欲さずしておの...
『商いとは人のしないことをし、人の望む物を望む形で供すること。』 まずここから始まる。 河村屋七兵衛自身は、学問や芸術で大成したわけでもなく、抜きんでた技術を身につけていたわけでもない。ひたすら実直に困難に立ち向かうだけ。 『大計を論ずる者は小費を惜しまず。速きを欲さずしておのずから速き者なり。』 物事を推し進める奥義ではないだろうか。 『いつか死ぬその時に、もっとがんばればよかったと思わないために、今出来ることに全力を尽くさねばならない。』 『人の成功を喜べる者に、商いの神は微笑む。』 『人なんてものは皆、取るに足らないもんさ。だがな、取るに足らない男ほど何事にも真摯に取り組む。そして成果を出す。その見本があんたさ。』 『人とは怒鳴りつけて動かすものではない。その人の気持ちを理解し、人それぞれの値打ちを尊重し、気分良く仕事ができる環境を整えてやれば、人はいくらでも力を発揮する。』 なんの道にも通ずるような、深いセリフの数々。 再読希望
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解説には「河村屋七兵衛の名を知る人は多い」と書かれていたが、私は、この作品で初めて知った。物流、防災、食料増産、資源開発。経済の大本となる大きな事業を、これほど多く手掛け成功させた人がいたとは。しかもそれが、江戸時代の一商人が成し遂げたことだとは。まるで、天下取りの一代記のような...
解説には「河村屋七兵衛の名を知る人は多い」と書かれていたが、私は、この作品で初めて知った。物流、防災、食料増産、資源開発。経済の大本となる大きな事業を、これほど多く手掛け成功させた人がいたとは。しかもそれが、江戸時代の一商人が成し遂げたことだとは。まるで、天下取りの一代記のような壮大な一生は、実に面白かった。 もちろん、七兵衛こそが、面白い一生だったと心から満足していることだろう。
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江戸時代、当たり前と思っていた西廻り航路、東廻り航路も、その創成にはこれだけのドラマがあったのかと気付かされる。 河村屋七兵衛(河村瑞賢)の生涯を辿り、航路開発のみならず、様々な治水や銀山開発へ取り組むドラマが描かれる。 プロジェクト管理、ミクロ経済学、人生訓、様々な視点からも気...
江戸時代、当たり前と思っていた西廻り航路、東廻り航路も、その創成にはこれだけのドラマがあったのかと気付かされる。 河村屋七兵衛(河村瑞賢)の生涯を辿り、航路開発のみならず、様々な治水や銀山開発へ取り組むドラマが描かれる。 プロジェクト管理、ミクロ経済学、人生訓、様々な視点からも気づきと刺激のある小説。江戸時代の行政、公共事業がどの様になされたか、プロジェクトXの様に読めた。
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江戸時代の商人ながら治水、灌漑、鉱山採掘などの大型プロジェクトを主導した河村屋七兵衛の物語。その目覚ましい活躍は今の時代からは想像を絶するものだったのだろう。小説としてはやや武勇伝すぎる、また歴史の文献的な感じもあるが、それが七兵衛の姿を現しているのかもしれない。
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江戸を造った男ということで、興味が湧いた。 江戸時代は200年以上続いた統制の世だが、合戦がなかったので、日本史を学んでいた当時、さほど興味が湧かなかった。 しかし、年を経るごとにこの統治の勘所が何かを知りたかったが、なかなかとっかかりがない。 そういう意味で本書は非常に良かった。 本書の主人公は河村屋七兵衛という名の商人。 明暦の大火によって、息子の一人を失い、そこから立身出世を奉公によってなしていくストーリーが非常に良かった。 多くの事業を興した七兵衛だったが、西回り、東回りの廻米航路や機内の治水事業、そして鉱山開発など、特に50代以降の晩年にこういった大きな事業をやり遂げた。 途中、鉱山では息子を亡くしてしまい、最終的に4男以外は親よりも早く逝去することになるが、そうした家族のストーリーも七兵衛の人間味あふれる事業家のストーリーに華を添える。 結果、江戸時代には鎖国を実施し、各国の公共事業を整備していたため、長らく反映していったのだという事実がわかった。 特に経済的な安定がもたらしたことが大きい。 私は導入の明暦の大火から、江戸の材木復興によって再建したのかと思っていたが、浅はかだったなと感じた。 こうしたなかなか歴史の表舞台に立ちにくいい人物のストーリー、もう少し幅広く読んでいきたいと思う一冊だった。
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河村瑞賢の物語でイメージが明確でなかった 東廻り航路の開発とか教科書で習っていても 意味わかりません(原野の開発と違うからね) 堀田稲葉の江戸城内暗殺事件も上手く描かれ やはり作家さんの物語内の心理描写はうまい 甘利にも聖人君子に描かれているのは別にし て、現在の企業と異なり商人は世の中から生 かしてもらってる感謝の気持ちが必要なのか 大概社会貢献的な行動を行っている 江戸初期のインフラ作りを独りで請け負う運 命が今見ると奇妙であるが事実は重いものだ さて、角倉了以にはどんな物語があるのかな
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河村屋七兵衛(河村瑞賢)の生涯を描いた作品。 七兵衛の人や仕事に対するスタンスにひたすら感銘をうける。なんといってもその柔軟さがはんぱない。こうありたいものだ。 漬物屋から漆喰屋、人材派遣、材木問屋という商人として大成をするまでが序章という恐ろしさ。その後明歴の大火をきっかけ...
河村屋七兵衛(河村瑞賢)の生涯を描いた作品。 七兵衛の人や仕事に対するスタンスにひたすら感銘をうける。なんといってもその柔軟さがはんぱない。こうありたいものだ。 漬物屋から漆喰屋、人材派遣、材木問屋という商人として大成をするまでが序章という恐ろしさ。その後明歴の大火をきっかけにとし、江戸のインフラ整備に携わっていく… 「今、自分が何をすべきかを常に考えていろ」という五郎八の教えが好き。
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河村屋七兵衛(河村瑞賢)の携わった数多くのプロジェクトをまとめた内容だが、それぞれの事業で優秀な助太刀を的確に見つけ出して、彼らと心を通じてお互いに仕事を完遂させる手腕は素晴らしい.冒頭の木材調達での山村三郎九郎、東北の米の輸送での武者惣右衛門、西廻り航路の開発での船大工清九郎、...
河村屋七兵衛(河村瑞賢)の携わった数多くのプロジェクトをまとめた内容だが、それぞれの事業で優秀な助太刀を的確に見つけ出して、彼らと心を通じてお互いに仕事を完遂させる手腕は素晴らしい.冒頭の木材調達での山村三郎九郎、東北の米の輸送での武者惣右衛門、西廻り航路の開発での船大工清九郎、大阪平野の河川改修での甚兵衛、銀山の開発での粂八や宗甫などなど.苦労を跳ね除けて事業を完成させる馬力には感心する.凄い人物だ.
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