その先の道に消える の商品レビュー
縄師の技を見てみたいw ってな事で、中村文則の『その先の道に消える』 もうね、中村文則さんはホントヤバいね。 何処からこんな感情と言うか人格設定が思い付くんじゃろ? 縛り縛られ殺人事件を追ってく刑事達と暗躍する真犯人を結んで行くのが神聖なる麻縄。 人生、人格までを狂ほす...
縄師の技を見てみたいw ってな事で、中村文則の『その先の道に消える』 もうね、中村文則さんはホントヤバいね。 何処からこんな感情と言うか人格設定が思い付くんじゃろ? 縛り縛られ殺人事件を追ってく刑事達と暗躍する真犯人を結んで行くのが神聖なる麻縄。 人生、人格までを狂ほす調教プレイは壮絶です 表紙のHajime Kinoko (一鬼のこ)さんのロープアートも凄いな 2019年25冊目
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しばらく遠ざかっていた中村文則氏の作品が急に読みたくなって、図書館にて比較的最近のもので、軽そうな?(あくまでも重さ、ページ数的な)のを選んで拝借。あいかわらずのいや〜な感じの性的描写こそあるが、なんだろうな、そこじゃなくて、まあそれも含めて登場人物たちが執拗に、徹底的にこだわっ...
しばらく遠ざかっていた中村文則氏の作品が急に読みたくなって、図書館にて比較的最近のもので、軽そうな?(あくまでも重さ、ページ数的な)のを選んで拝借。あいかわらずのいや〜な感じの性的描写こそあるが、なんだろうな、そこじゃなくて、まあそれも含めて登場人物たちが執拗に、徹底的にこだわっている、とらわれている何かってとこに焦点をあてて読むと、この人の作品は、ふかーいところまで探りえぐるような観点が本当におもしろい。ここまで悪なのに、毎回共にいきましょう、てなギャップも憎めないんです、はは。
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登場人物の人となりが結局よくわからない部分が多かったけど、最後は結構好き。(例の如く?中村文則の他の作品と被る部分はあるけれど)ただSM部分に関しては村上龍のエクスタシーのが断然共感できる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うーん、何かよく分かんなかったなー。まぁもともと分かりやすい話を書く人ではないけど。SMとか緊縛とかにちょっと嫌悪感を感じてしまうからかもしれない。気の毒な人が多すぎて読むのが辛くなるような。それでも生きて行かなくてはならないのだけど。天皇とか神道とかも興味ないからなー。それにはまっていく人の気がいまいち分からん。
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中村文則さん、最高傑作では そしてこの物語では究極的には全てが肯定されており、この物語の結末がそうであることに希望を感じずにはいられない この世界がどれほど侮蔑すべきものでも ぼんやりとした光の中でも 生きる、ということ。 教団Xなどでも描こうとしていたそれが最も明確に、そし...
中村文則さん、最高傑作では そしてこの物語では究極的には全てが肯定されており、この物語の結末がそうであることに希望を感じずにはいられない この世界がどれほど侮蔑すべきものでも ぼんやりとした光の中でも 生きる、ということ。 教団Xなどでも描こうとしていたそれが最も明確に、そして力強く浮かび上がってくる
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出てくる人物、全員壮絶な人生送ってる。 その人物達が、性や死などの要因で、複雑に絡み合っている。 この世の闇を見る感じで、たまらない。
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装丁好きです。 「重たいものが読みたい」と思うと、文則さんに手が伸びます。 今回のお話も、重いというか底が深い。 バックボーン、宗教、政治的思想、性と生、色んなものが交錯して、絡めとられていく人達。 あとがきの 共に生きましょう の一言が いつもより胸に沁みるように感じ...
装丁好きです。 「重たいものが読みたい」と思うと、文則さんに手が伸びます。 今回のお話も、重いというか底が深い。 バックボーン、宗教、政治的思想、性と生、色んなものが交錯して、絡めとられていく人達。 あとがきの 共に生きましょう の一言が いつもより胸に沁みるように感じました。
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途中(性描写が冗長過ぎたり、誰の夢か分からない幻想的な話など)で中折れしたが、二部になってから盛り返した。 総論としては結構ハマれた。 話者(視点)を富樫と葉山だけでなく、桐田、吉川、Yたちにさせても良かったかな(中村さんが時々使う、手記の形で描写するのは私は好きではない)。 ...
途中(性描写が冗長過ぎたり、誰の夢か分からない幻想的な話など)で中折れしたが、二部になってから盛り返した。 総論としては結構ハマれた。 話者(視点)を富樫と葉山だけでなく、桐田、吉川、Yたちにさせても良かったかな(中村さんが時々使う、手記の形で描写するのは私は好きではない)。 特にYと桐田の影の分をもっとエグっても物語が濃くなった気がする。
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ー 人生に喜びを覚えるのは、勝手だよ。他人を押しのけ、幸福をむさぼり、それを他者にアピールし続ければいい。でも時々、こんな風に、バグを起こす奴もいる。人間がこんなにいるんだ。そうなる奴もいるだろう? 人間は醜い。放置された飢えた人間の数が、それを証明している。よくもまぁ、こんな...
ー 人生に喜びを覚えるのは、勝手だよ。他人を押しのけ、幸福をむさぼり、それを他者にアピールし続ければいい。でも時々、こんな風に、バグを起こす奴もいる。人間がこんなにいるんだ。そうなる奴もいるだろう? 人間は醜い。放置された飢えた人間の数が、それを証明している。よくもまぁ、こんな世界の有様で、この世界は美しい、私は幸福だなどと言うことができるもんだと感心する。自分を善人だと思えるんだから、人間というのは本当に化物だよ。そしてこういうことを言われると、保守的な人間ほど本気で怒り出すから滑稽だ。 ・・・ふはは。気づいたか。今のは全部嘘だ。私はそんな意見は持っていない。他人のことなどどうでもいい。 ー 不思議な読後感のミステリー。 各登場人物が背負っているものが分かりにくい。まぁ、分かりにくいから考えさせられて、考えるから深みが増していくのだろう。 面白いかというと面白かった。 でも、緊縛師も葉山刑事も犯人も、アブノーマル過ぎてなんとも言えない…。
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物語として動いていなくても独白だけでいい。独白が読みたくて手に取っている。 いや、ちゃんと物語としての流れはあるけど。 鬱々とわかんねえなわかんねえって、諦観と別の意味での諦めの悪さを延々読みたい。
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