銀色のマーメイド の商品レビュー
主人公・龍一くんの成長っぷりに感動しました。しなやかな感性で物事を受け容れていくその大きな器が開花していく様が、とても魅力的でした。 シャールさんの物語から読んでいたので、シャールさんとまた会えたことも嬉しい本でした。
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マカン・マランの前日譚であり、廃部寸前の水泳部員達の成長物語であり、訳アリ美少女・襟香とのせつない青春小説でもある作品。水泳部の部員達もシャールさんに負けないキャラの濃さで楽しませてくれました。シャールさんの相手との距離感、やっぱり好き。
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「マカン・マラン」の原点のお話。 シリーズの3冊を読んでから、読みました。 「マカン・マラン」シリーズが本当に好き。 シャールさんのファンです。 さよならの夜食カフェでいよいよ完結。 早く読みたい。これで終わってしまうと思うとさみしい。
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「さよならの夜食カフェ」の前に こちらを読むといいと聞いたので読んでみた 自分のことにしか興味がなかった龍一 しかし主将で幼なじみのタケルが いなくなったことで退部者も相次ぎ 水泳部は廃部寸前。 残ったのは「プール好き」のアニオタ& 水中歩行要員のみ。 部の存続のため...
「さよならの夜食カフェ」の前に こちらを読むといいと聞いたので読んでみた 自分のことにしか興味がなかった龍一 しかし主将で幼なじみのタケルが いなくなったことで退部者も相次ぎ 水泳部は廃部寸前。 残ったのは「プール好き」のアニオタ& 水中歩行要員のみ。 部の存続のため部員集めに奔走する龍一は 市民プールで水中を滑降するように 泳ぐ“人魚”を見つけた。 それは同じクラスの謎めいた美少女・雪村襟香だった。 この水泳部の顧問が出てくるんだけれど 柳田ぁぁ?? あの柳田だよね、とニヤつきながら読みました トランスジェンダーを大きなテーマと しつつ、中学生たちの水泳部という 部活を通しての青春小説としても描かれていて 集まってきた部員たちがまた個性的なんですよ。 アフリカからの留学生の子が出てくるんだけど もうね、覚えてます? シドニーオリンピックだったかで 生まれてはじめて100メートルを 泳いだアフリカの選手がいたのを。 50メートルでターンしてからの先が長い ダントツでビリ でも会場中から応援する拍手が上がる 世界一有名な敗者って呼ばれてた気がする あの選手を思い出すような活躍を 見せるわけです。 地区大会に向けての水泳部の奮闘や 新たな仲間たちの成長など多様な要素が 組み合わさっているのも魅力 でもやっぱりシャールさんが 登場したあたりからぐんと面白くなる すごいな、なんだか急に勢いと 厚みが出てきたな。 ジェンダー問題だけじゃなく 貧困であるとか体型的なことだとか 誰でもそれぞれに抱えている問題があって だれもが皆折り合いをつけながら生きている 自分だけじゃない みんな必死で生きてるっていうね。 それにしても濃い。 なんて濃い中学校時代なんだ。 性自認についてはトイレ問題とか スポーツの男女差の問題など 今も考えていかなければいけないことが あるし、ちょっとそれはどうなの? と思うことも多いんだけれど 想像力って大事だよなと感じている。 金八の頃から20年 それでもこの小説の中に出てくる個性的な 部員たちは男性でありたいと願う同級生を あっさりと認めることができる 時代は流れているのかこの生徒たち 空気を読めない人たちだからなのか。 ありのままで生きられる世界は 優しさで作られるのか。 いつの時代も青春は眩しいものだわ。 そしてどこかほろ苦い。
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優しい物語 「マカン・マラン0」といった感じの話。 自分の事しか興味のなかった龍一としっかりものの敦子が、死んでしまった幼馴染タケルの遺した水泳部を再起させる。 登場人物それぞれの優しい気持ちが胸に染みる。まだ中学生の柔らかい心を優しく包み込み、背中を押すシャールさん。また...
優しい物語 「マカン・マラン0」といった感じの話。 自分の事しか興味のなかった龍一としっかりものの敦子が、死んでしまった幼馴染タケルの遺した水泳部を再起させる。 登場人物それぞれの優しい気持ちが胸に染みる。まだ中学生の柔らかい心を優しく包み込み、背中を押すシャールさん。また会えるとは思ってなかった分嬉しかった。
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大好きなマカン・マランシリーズの原点となる一冊。シャールさんも登場しつつ、中学校の水泳部の物語だった。面白かった!
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gender identity disorder 生きていくのが大変だと思う。シャールさん、ありがとう
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改題されたこの作品が古内さんのデビュー作だったとは深くは知りませんでしたが、お馴染みのシャールさんやジャダ、柳田先生も出てきます。 マカン・マランシリーズは読了して半年以上たちますが懐かしい顔ぶれに会えて嬉しくなりました。 てか、シャールさんや性同一性障害の美少女、雪村襟香のほ...
改題されたこの作品が古内さんのデビュー作だったとは深くは知りませんでしたが、お馴染みのシャールさんやジャダ、柳田先生も出てきます。 マカン・マランシリーズは読了して半年以上たちますが懐かしい顔ぶれに会えて嬉しくなりました。 てか、シャールさんや性同一性障害の美少女、雪村襟香のほうがキャラ濃すぎて主人公の龍一が埋もれちゃてる感じでした。 ストーリーは廃部寸前の中学の水泳部が息を吹き返していく青春ものです。 信頼の厚かった部長が事故で他界した後、求心力を失った水泳部は有力メンバーたちが退部していく、そんな部を立て直そうとこれまで後輩部員に見向きもせず一人自分勝手に練習してきた龍一が仲間に助けられて成長していきます。 残ったメンバーは3年の幼馴染の敦子に2年は息継ぎできない有人に、アニメオタクで飛込み出来ない麗美と水中歩行専門の弘樹とポンコツ揃い。新入部員の1年も珍獣揃いでキャラ濃くって楽しめますよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マカンマランシリーズを読んでから本作を読んだから、お馴染みの名前が出てきて嬉しかった!もったいない、と思いつつ休みに一気読み。図書カードと喪章とマトマイニの境遇には泣いた。リレーで優勝しないまでも、すんなり終わらせてあげてよ、と思った。でも、お互い親友ができて良かった。もう1回マカンマランおしまいを読みたくなった。
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マカン マランシリーズが大好きで手に取った。 やっぱり読んでよかった!!! 悩み、苦悩の中目標に向かう姿勢や学生ならではのそれぞれの成長。 学生だけではなく大人も、読み手も心動かされてしまうストーリー。 読んだ後の満たされる気持ちが心地よい。
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