想い人 の商品レビュー
大火で亡くしてしまったと思い込んでいた恋女房が子供と共に生きていた!ハッピーエンドで終わるが。 そこまでは、いつものように、振り回される飄六の大活躍。町人ばかりか武士の対面まで救うのだ!
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《あくじゃれ瓢六》シリーズ最新作。 『おいらが夢中になればなるほど…みんな、死んじまう』 軽快なようで上手く行かない。明るいようで苦い。 瓢六が懸命に上手く収まるようにと奔走しても、それが必ずしも相手に伝わるかは分からない。思わぬところからひっくり返されることもある。 命が何よ...
《あくじゃれ瓢六》シリーズ最新作。 『おいらが夢中になればなるほど…みんな、死んじまう』 軽快なようで上手く行かない。明るいようで苦い。 瓢六が懸命に上手く収まるようにと奔走しても、それが必ずしも相手に伝わるかは分からない。思わぬところからひっくり返されることもある。 命が何より大事、命さえあれば、幸せはあとから付いてくる。思っていたような形とは違えどそこに生き方を当て嵌めていけば良いじゃないか…。 だが皆がそう考えるとは限らない。 安直なめでたし話ではないこのシリーズ、瓢六の仲間たちや知り合いも、これまでの闘いで数多くが不幸になったり命を落としたりした。 さらには八年前の火事以来、恋女房のお袖も行方知れず。 それでも瓢六は仲間たちやバディの弥左衛門、勝の若様に萱野さま、そしてお奈緒さまなど、たくさんの人々に囲まれ前を向く。 だがやはり、瓢六の横にはお袖さんがいて欲しい。 人情家でちょっとおっちょこちょいで、手前勝手な料簡で突っ走るところもあって、口八丁で女にモテて、そんな瓢六にポンポンと言いたいことを言って、悋気で瓢六を引っかいて欲しい。 瓢六が落ち込んでいるときはそっと寄り添ってあげて…やはり瓢六の横にはお袖さんが似合う。 お奈緒さまも素敵だけど。 四十を越えて少し落ち着いてきた瓢六だが、やはり賑かな面々に囲まれているのがしっくり来る。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2017〜18年に「オール讀物」に掲載された6話の単行本化で、シリーズ 作目。 江戸の大火で身重の女房お袖が行方不明になり、生きる気力を失っていた瓢六が、周囲に支えられて、町奉行所同心の力になって事件解決ー今回は旗本の心中、琉球王家の姫の誘拐、狐小僧の仲間の少年たちの更生、島帰りの武士が苦界に身を落とした妻と無理心中、仇討ち騒動というストーリー展開。 ところがこれまでと違って、お袖が記憶喪失になって助けられた丹後国牧野家の家臣の妻となっていることがわかり、瓢六は密かに子供を見に行き、名乗りをせずに帰ってくるのが、あっさりハッピーエンドとなる。これで完結してしまうのか??
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