ラヴィアンローズ の商品レビュー
モラハラの話。怖かった。 私も咲季子のような考え方に陥りやすいタイプだから、正直人ごととは思えなかった。上からの目線にはことごとく弱い私。 自分の足で立って物を考え、「私」を見失わないように。でないと自らモラハラ地獄に堕ちてしまいそうだ。ま、実際には、道彦のようなヤバい奴はいない...
モラハラの話。怖かった。 私も咲季子のような考え方に陥りやすいタイプだから、正直人ごととは思えなかった。上からの目線にはことごとく弱い私。 自分の足で立って物を考え、「私」を見失わないように。でないと自らモラハラ地獄に堕ちてしまいそうだ。ま、実際には、道彦のようなヤバい奴はいないので、大丈夫…かな?
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村山由佳さんの小説は、まるでサスペンス映画を観ているかのよう。 ハラハラドキドキしながら、どうなっていくのだろう…とページを捲る手が止まらない。 読み手ににとても体力を使わせる作家だと思う。 登場人物に共感できるタイプがほぼいないにもかかわらず、引き込まれてしまうのは、会話がもの...
村山由佳さんの小説は、まるでサスペンス映画を観ているかのよう。 ハラハラドキドキしながら、どうなっていくのだろう…とページを捲る手が止まらない。 読み手ににとても体力を使わせる作家だと思う。 登場人物に共感できるタイプがほぼいないにもかかわらず、引き込まれてしまうのは、会話がものすごくリアルだから。膨大なセリフが飛び交い、目の前で始まった諍いに自分も巻き込まれていきそうな臨場感がある。 お嬢様育ちで、悪意のかけらもなく、薔薇を自分の子供の様に慈しんで育てていた咲季子が、事件の後にとった行動は、理解できるとかできないとかの範疇を超えて、そうすることが一番自然なことのように私にも思えた。 自分の中に棲むもう1人の自分。 1人の人間の表の顔と裏の顔。 それは表裏一体でいつのまにかコントロールできなくなるという怖さ。 美しい場面は夢見るように美しく、 残酷な場面は容赦なく恐ろしい。 村山由佳さんは一つの小説を身を削る思いで 書かれているのだろうと思う。
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「ついに堂本と結ばれるのか?」と思った後のあの微妙な展開がすごくリアルでモヤモヤした気持ちになった。 ★印象的なフレーズ 「強引さは、優しさだった。」
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何とも言えない話だった。あの夫には同情する。。けれどあそこまでして守った相手がああだなんて、何と救いようのない。読み終わったあとちょっと苦しい気持ちになった。
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バラの咲き乱れる美しい庭を育てることに生き甲斐を感じている妻が、ふとしたことから雑誌でとりあげられフリーの編集者に出会い、もう戻れない恋におちる 島本理生「red」に続いて、これもまた主婦の恋愛物語。主人公の咲季子にもモラハラ旦那にも恋人となった自由な編集者にもまったく共感出来...
バラの咲き乱れる美しい庭を育てることに生き甲斐を感じている妻が、ふとしたことから雑誌でとりあげられフリーの編集者に出会い、もう戻れない恋におちる 島本理生「red」に続いて、これもまた主婦の恋愛物語。主人公の咲季子にもモラハラ旦那にも恋人となった自由な編集者にもまったく共感出来ず「うーん…これは…」と思っていたら、ラストの展開で「え!!」なるほど、こんな感じか。
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良くある不倫の話だけでは終わらず途中からサスペンス的要素も加わり、咲季子に感情移入して読み続けたせいか共犯者の気持ちも芽生えて行きました。 妻を支配する道彦に嫌気がさし、初めとても魅力的に感じた堂本に対してもどんどんその幼なさとずるさが見えて来てしまい、咲季子の感情の変化にも...
良くある不倫の話だけでは終わらず途中からサスペンス的要素も加わり、咲季子に感情移入して読み続けたせいか共犯者の気持ちも芽生えて行きました。 妻を支配する道彦に嫌気がさし、初めとても魅力的に感じた堂本に対してもどんどんその幼なさとずるさが見えて来てしまい、咲季子の感情の変化にも共感出来ました。 庭や薔薇の風景描写も秀逸で読んでいる間中、脳内で咲季子のローズガーデンが浮かんでいました。
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面白くてスラスラページを進めました。 まさかの結末に胸がドキドキしました。読み終えた時はこんなにも悲しい女性がいるのかと、心が苦しくなりました。
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ものすごく良い意味で不思議な作品! モラハラ夫のモラハラっぷりがすごいのですが、一方で年下男への違和感も積もっていく…。 実に緻密な人間模様(というか、人間構成?)。 主人公にも複雑な感情を抱くのに、今か今かと待ち構えた"事件"のシーンからは、感情の渦が最...
ものすごく良い意味で不思議な作品! モラハラ夫のモラハラっぷりがすごいのですが、一方で年下男への違和感も積もっていく…。 実に緻密な人間模様(というか、人間構成?)。 主人公にも複雑な感情を抱くのに、今か今かと待ち構えた"事件"のシーンからは、感情の渦が最高潮へと持って行かれます。 そして訪れるひんやりとした感情。 クセになる世界観。 嫌なのに、腹立たしいのに、 心のどこかで、 あー、なるほど、そういうことかと揺り戻しがきて、ついつい先を読み進めてしまう一冊です!
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モラハラ夫に序盤からイライラが止まらない。 人の仕事に対して「おままごと」発言は許せない。 言い過ぎた後の優しさが私には気持ち悪くて仕方なかった。 そんな夫と暮らしていれば、憧れの人でなくても他の人に興味が向いてしまうのは仕方ないことなんじゃないかなと。 むしろ二人を応援してし...
モラハラ夫に序盤からイライラが止まらない。 人の仕事に対して「おままごと」発言は許せない。 言い過ぎた後の優しさが私には気持ち悪くて仕方なかった。 そんな夫と暮らしていれば、憧れの人でなくても他の人に興味が向いてしまうのは仕方ないことなんじゃないかなと。 むしろ二人を応援してしまう自分がいて。 彼女の性格を考えて、私ならどうするかなと予想していましたが、まさかの展開。 綺麗事じゃない最後の感情表現がとても好き。 女は強くて怖いんですよ。
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モラハラチックな旦那さんに怯えながら生活を送る咲季子の描写は臨場感があって、とてもハラハラした。が、その後の展開は、「ええ〜〜、、」と思っている間に終わってしまった! ドラマのような気持ちで読む分には楽しめたけれど、心に残るものは、ほかの本に比べたら少し薄かったかもしれない。
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