幽霊たち の商品レビュー
なかなか読欲をそそる紫と赤の装丁。そして西澤保彦氏とくれば期待値は上がる。 私こと横江継実は幽霊と交信できる特殊能力がある。特殊能力、ファンタジー的なミステリか…とちょっと残念感が否めない。 そして家系図がややこしい。何度も家系図のページを見ながら読み進める。こんな複雑な家系...
なかなか読欲をそそる紫と赤の装丁。そして西澤保彦氏とくれば期待値は上がる。 私こと横江継実は幽霊と交信できる特殊能力がある。特殊能力、ファンタジー的なミステリか…とちょっと残念感が否めない。 そして家系図がややこしい。何度も家系図のページを見ながら読み進める。こんな複雑な家系図が現実にあるのだろうか。 そして40年前の秘密と嘘と誤解が絡み、最早糸は解けない様相を呈してきた。それが最後まで続くのだが、最後まで読むといつの間にかほぼほぼ解けているではないか。 面白いけど解いた感がない。勝手に解けただけ。ん…もやもや。
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事件関係者の繋がりが見えそうで見えない不可思議な殺人事件。その根っことなる40年前の様々な事件にさかのぼり、現在と過去の事件の謎を解き明かすミステリ。主人公の前に現れる奇妙な幽霊と、複雑な家族関係に潜む謎には驚かされました。 とにかく人間関係がややこしい。けれど読み進めればすっと...
事件関係者の繋がりが見えそうで見えない不可思議な殺人事件。その根っことなる40年前の様々な事件にさかのぼり、現在と過去の事件の謎を解き明かすミステリ。主人公の前に現れる奇妙な幽霊と、複雑な家族関係に潜む謎には驚かされました。 とにかく人間関係がややこしい。けれど読み進めればすっと入ってくるので、把握するのにはそれほど苦労しませんでしたが。悲喜交々の人間模様がなんとも異様としかいいようがなく。そりゃあ事件の起こりそうな家庭環境ではあるかも、と思わされてしまいました。 幽霊に語ってもらえればすべて解決かと思いきや。そううまくいくわけもなく(それに、面白くないですよねえ)。しかしまさかそういうことだったは……。これは予想できないなあ。
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2018.11.13読了。これぞ西澤ミステリといった感じで、一気読みしてしまいました。家系図あり、ロジックあり、どんでん返しあり、と大満足の1冊。個人的には年間ベスト候補の筆頭です。
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