到達不能極 の商品レビュー
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第二次大戦時に南極にナチスの秘密基地がありそこで起こったことと、現代で南極観光の飛行機ふくめ南極観測隊の通信システムがダウンして、観光飛行機は不時着、ドームふじ基地の観測隊が助けに向かうことが交互に進んでいく。途中までは登場人物それぞれがキャラが立っており、何が起こるか期待度抜群、しかし、中盤で明らかになっていくナチスの遺産があまりにSF過ぎて、後半は感情移入できないというか熱が冷めてしまった。敵の正体は言ってしまえば、ターミネータのスカイネットと同じ。 南極舞台の小説はあまりみないので着眼は良いけど、環境は氷と空と寒さしかないから発展性が限られてしまう。 じいさんのおかげで読後感は悪くない。
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なかなか面白くスリリング。ただ、スケールが大きいけれど結末がロマンチックすぎてやや物足りなかつた。「終戦のローレライ」を思い出した。
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図書館で借りた本。第64回江戸川乱歩賞受賞作。南極の海から遠い内陸を到達不能極というようで、そこにはある秘密の基地があり…と言う話で、ナチスが行なったある実験の謎を知るまでの流れを、南極ツアーに行く旅行会社の添乗員の目を通して伝えている内容。オカルトSFチックの話になっているので...
図書館で借りた本。第64回江戸川乱歩賞受賞作。南極の海から遠い内陸を到達不能極というようで、そこにはある秘密の基地があり…と言う話で、ナチスが行なったある実験の謎を知るまでの流れを、南極ツアーに行く旅行会社の添乗員の目を通して伝えている内容。オカルトSFチックの話になっているので、江戸川乱歩賞っていうのは意外な気もした。
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2019年4月14日読了。 江戸川乱歩賞受賞作。 巻末に同年の審査内容の記述があり、一読に値する。 南極大陸にある「到達不能極」ただでさえ行くことが難しい南極大陸において、一番到達するのが困難なポイントに設置された古い軍事基地。 こんなことを言うと興ざめだが、第二次大戦時に...
2019年4月14日読了。 江戸川乱歩賞受賞作。 巻末に同年の審査内容の記述があり、一読に値する。 南極大陸にある「到達不能極」ただでさえ行くことが難しい南極大陸において、一番到達するのが困難なポイントに設置された古い軍事基地。 こんなことを言うと興ざめだが、第二次大戦時にここに基地を作れる技術のある国なんてあったのかね? 面白い事は面白いが、少し物足りない。
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江戸川乱歩賞受賞ということで読んでみたが…。 なんと本格物ではない。 といってそれが悪い訳でなく、南極昭和基地の隊員、南極に不時着したツアー客、そして終戦直後の秘密作戦に従事する陸軍兵たちにナチ! まるでアリステア・マクレーンなどの冒険小説のよう。 話しの展開はある程度予測出来...
江戸川乱歩賞受賞ということで読んでみたが…。 なんと本格物ではない。 といってそれが悪い訳でなく、南極昭和基地の隊員、南極に不時着したツアー客、そして終戦直後の秘密作戦に従事する陸軍兵たちにナチ! まるでアリステア・マクレーンなどの冒険小説のよう。 話しの展開はある程度予測出来るものの後半にかけてどんどん加速がついていき面白く読める。しかし最後の展開になって会話やキャラがぐらついてきて若干物足りない。 文章も上手いし、最後までグイグイ読ませてくれて読後感も良いので、この作者の次回作が楽しみ。
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第64回(2018年度)江戸川乱歩賞作品。 昨年度の受賞作がなかったので、期待しました。 ミステリーというより、SF冒険小説でした。 1945年と2018年が舞台で、読みやすい文章、真相に迫る構成は見事でした。 主人公は3人かと思いましたが、南極観測隊員は後半に目立たなくなってしまいました。 2点気になりました。 1945年に電子機器という概念はなかったと思うことと、人類への鉄槌を下すなら人知れず行ってしまえばよかったのではと思ったことです。
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第64回江戸川乱歩賞受賞作。南極の遊覧飛行をするチャーター機が南極に不時着。南極観測隊がドローンを見失う。1945年、日本海軍・星野はドイツから来たユダヤ人博士とその娘・ロッテを南極ナチス基地に送り届ける任務に当たる。3つの物語が絡み合うその先には。 南極の地を舞台にしてどうなる...
第64回江戸川乱歩賞受賞作。南極の遊覧飛行をするチャーター機が南極に不時着。南極観測隊がドローンを見失う。1945年、日本海軍・星野はドイツから来たユダヤ人博士とその娘・ロッテを南極ナチス基地に送り届ける任務に当たる。3つの物語が絡み合うその先には。 南極の地を舞台にしてどうなることやらと最初より引き込まれましたが、あれ? 謎に近づくにつれSFになってきちゃったぞと読む勢いも変わってきました。SFのところはどうもそんなのありえるんかねと一歩引いてしまった。前半は良かった分だけね。次作に期待ね。
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2018年 江戸川乱歩賞受賞作。 2018年のツアーの救助要請と1945年の日本空軍の輸送作戦。時を超えた2つが「南極の到達不能極」で交わる時にどんな秘密が明かされるのか。 ミステリー×極地もの。ナチスの遺産などオカルトあり、70年の純愛もあり、極地の風景...
2018年 江戸川乱歩賞受賞作。 2018年のツアーの救助要請と1945年の日本空軍の輸送作戦。時を超えた2つが「南極の到達不能極」で交わる時にどんな秘密が明かされるのか。 ミステリー×極地もの。ナチスの遺産などオカルトあり、70年の純愛もあり、極地の風景もありと盛りだくさん。選考委員の評を読む楽しいです。
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到達不能極/斉藤詠一:第64回大賞受賞。2018年。 南極の話。南極って興味ないんだが、寒さも臨場感あるし、突然ナチス出てくるし、米ソ冷戦あるし、70年の純愛あるし。 意識のみ残るあたりは、SFに詳しくないので、すんなり読み飛ばした。ロッテも博士もゲシュタボもみんな、あの機械に入ってしまったのね、そりゃ大変。
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太平洋戦争の開戦日(12/8)に2日間かけて読了。SFテイストの冒険ミステリー。ナチス・ドイツの秘密兵器とそのカギを握る美少女。そして彼女を慕う旧帝国海軍の若き兵士。なんだか「終戦のローレライ」を彷彿させる設定。途中でネタばれするが、その後はアクション編として読んだ。江戸川乱歩賞受賞作。新人ですが、非常に読みやすい文を書いていて、次回作を期待したいです。
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