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劣化するオッサン社会の処方箋 の商品レビュー

4.1

69件のお客様レビュー

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2018/11/03
  • ネタバレ

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日大アメフト部監督や財務省事務次官といった、年輪を重ね地位もある人たちが起こす不祥事が続いています。本書は①世代論的、組織論的にそれを分析するとともに、②主としてその下の世代(人生の4ステージモデルにおけるセカンドステージ世代=25〜50歳)に対し劣化した「オッサン」達が実権を握る社会をどのように生きるべきかを示すこと、がテーマ。 結論として、セカンドステージにおいて、生活水準を落とさずに居場所(職場)を移れる能力=「モビリティ」を身につけることが最優先、そのためには環境を変えることを恐れるな、と説いています。 転職経験ある人には受け入れやすいアドバイスですが、日系大企業を典型とする新卒純粋培養の方が「モビリティ」を高める行動を起こすのには躊躇すると思います。そのような方であっても、「オッサン」の分析、日系企業の問題点(第4章)は読んでおく価値があるでしょう。

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2018/11/01

こんなひどいオッサンがどうして生まれてくるのかと想いながら、何十年と過ごしてきて、気がつくと自分も年齢的はオッサンに。どうしてオッサンが、一流企業が劣化していくのか、そうはならないようにするためにどうすればいいのかを説く。

Posted byブクログ

2018/11/01

【かわいそうな年代】 わたしは50代、60代ぐらいの年齢になれば、どの世代にも発生する病気のように思っていましたが、そうではないようです。 現在の50代、60代で発生している劣化状態ということです。 確かに最近10代、20代が起こしそうな事件、不祥事を50代、60代が起こして...

【かわいそうな年代】 わたしは50代、60代ぐらいの年齢になれば、どの世代にも発生する病気のように思っていましたが、そうではないようです。 現在の50代、60代で発生している劣化状態ということです。 確かに最近10代、20代が起こしそうな事件、不祥事を50代、60代が起こしています。年長者は経験豊富だから尊敬しなければだめだと教えられてきましたが、すべての年長者が尊敬に値するとは思えません。 小さな積み重ねですが、毎日少しずつでも努力を重ねて生きた人間と何十年もあまり物事を考えずに生きてきた人間では10年、20年経つと大きな差になって現れます。 今の50代、60代はあまり考えずとも生きていける上り調子の時代を過ごして来ました。 上からの抑えがなく自分がやりたいようにできる団塊の世代が先頭をきり、道を築きました。そのあと今の50代、60代がそのレールに乗った状態で成長したと推測できます。別にそれが悪いということではなく、今の50代、60代はそういう時代を過ごし、苦労しなくてもうまくいく時代であったということです。苦労せずにうまくいくのに、わざわざ苦労をする人間は逆に頭がおかしいと言えます。 ただ、時代は変化します。ひと昔前でも10年経てば社会は変化しています。特に最近は変化の速度が速いです。5年もすれば全く違う世界が現れている時代です。予想不可能な時代です。 60代でよくキレている人を見かけますが、その気持ちもわからなくもないです。いままでと同じようにやってきたのに、この何十年と同じことを同じようにやってきたのに、なぜ最近うまくいかないんだ!このイライラがつのりキレてしまうのです。 さらに、やっかいなことにその年代は年功序列で既得権が与えられており、それなりに敬れて生きてきました。しかし最近、時代に背を向けられているように感じてしまうのです。 時代の変化に対応できていないということですが、変化が恐ろしく速いので無理もないと思います。 もともと時代は複数の人を渡り歩きながら変化するため、一人の人が時代の先端を担う時間は短命です。ある人が一時期担い、次はまた別の人が担います。一人の人がずっと時代を牽引するわけではないのです。ここに時代の方が人よりも変化する速度が速い理由があります。 しかし、最近この変化が速すぎるため、時代の変化に頑張ってついていく訓練をしていない年代は厳しです。変化に対応する筋力が備わることなく成長してしまっていますので、いまからではその筋力をつけることがむずかしいです。それが、今の50代、60代になります。 しかし、時代の変化速度が加速しているので、普段から変化に対応することを鍛えている20代~40代でも、その速度に着いていけない人も発生してきます。50代、60代に比べれば少ないかもしれませんが、振り落とされる人は増加傾向にあると考えます。 ただ、今の50代、60代のように年功序列で既得権を得ることもできないようになりますので、キレる三流の暴君も産まれなくなります。 権力がない人が吠えても「老害」にはなりません。ただ、負け犬が吠えてるだけで、誰も相手にしないし、相手にしなくてもこちらが不利益を被ることはありません。見て見ぬふりをされるだけです。 単純に年齢を重ねていることが、尊敬に値する時代は過ぎてしまいました。 団塊の世代は人口でボリュームゾーンであり、上の人間がいない状況でした。彼らは上から文句を言われることなく先頭を走り、しかもそれを支える同年代の仲間が一番多い状態です。 上がいないというのは改革を起こすという点においては非常に恵まれた状況です。好きなようにできます。したがって、国内の政治・経済は団塊の世代を中心に動いてきました。そして、いまだに既得権を死守している人が多数います。 ただ、先輩方に意見を乞うことはできないので、自ら創りだしていく苦労はあったと思いますが、楽しかったと思います。羨ましいです。 しかし、もう70歳になります。いい加減引退願います。いつまでも居られては次世代をダメにしてしまいます。 若い人材を全力でサポートする側に回ってください。 60代でも時代の変化に敏感な人はスマホ、SNSを使いこなし生き生きとしています。こういう人はキレる老人に比べれば圧倒的に「カッコイイ」です。

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2018/10/24

オッサンが存在することの弊害が世の中に閉塞感を生み息苦しくしているのかな。「オッサン」にならないような生き方をしないとね

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2023/11/10
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この著者の話は結構分かり易く纏まっていて結構好き。 この人の定義している「オッサン」にならないようにせねば。(^^;

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2018/10/15
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この本はおっさんを非難する本ではない。 若者がおっさんにならないためのエッセンスである。 おっさんはいかにして完成するか。 オピニオンとエグジットをしない若者はおっさんになるであろう。

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2018/11/04

ようやく読めたー。といってもこちらも読み始めたら時間を忘れてタリーズで読みふけってしまった。やっぱり山口さんは面白い。頭がいいなかでも天才の方だと思う。シナプス同士の繋がりどーなってんだ。。。 読了五の感想としては、今回老がい撒き散らすおっさんの下から思いきって抜け出した事は間...

ようやく読めたー。といってもこちらも読み始めたら時間を忘れてタリーズで読みふけってしまった。やっぱり山口さんは面白い。頭がいいなかでも天才の方だと思う。シナプス同士の繋がりどーなってんだ。。。 読了五の感想としては、今回老がい撒き散らすおっさんの下から思いきって抜け出した事は間違っていなかった、と安心した。そして劣化自体はおっさん以外にも確実に起こる、自分がそうなったいないかとにかく謙虚に、そして色々な物事に好奇心、もしくは肯定的に最初取り組む姿勢が必要。劣化はベンチャー企業の立ち上げメンバーさんとか要注意ですよ。物事の流れが早いだけに、いくつもの、そして大きな成功体験をベンチャー企業では味わえる。それを他の、特に新しく来た人たちに「常識」として押し付けていないか。新しい考えを積極的に聞いているか。成長段階の木の上であぐらをかいていないか。よくよく自分を振り替える必要があると戒めにもなった。とにかく本出のインプットを書かさない用にせねば。 --------- 図書館でなかなか回ってこないから買ってしまった。読むの楽しみ。

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2018/10/07

仕事で「働かないオッサン問題」に触れることがあったけど、そもそもそんなオッサンが量産される背景が分かりやすく整理されている。明日は我が身、サーバントリーダーシップなど関連するキーワードをより深く知りたくなった。

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2018/09/30

著者の著作を何冊か読み込むことで、さらにファンになってしまった。 「なぜオッサンは社会から駆逐されなければいけないのか?」がきちんと言語化されており、これからの世代にとっての考え方として非常に有益である。 とくに著者の主張である「オピニオンとエグジット」については、強く実践を...

著者の著作を何冊か読み込むことで、さらにファンになってしまった。 「なぜオッサンは社会から駆逐されなければいけないのか?」がきちんと言語化されており、これからの世代にとっての考え方として非常に有益である。 とくに著者の主張である「オピニオンとエグジット」については、強く実践を意識させる内容であり、かつ、実行するものにとって背中を強く後押ししてくれる非常に有益なアドバイス出あるように思う。 凹みそうになったり、自分を見失ったりしたときに、再度読みたくなる羅針盤のような一冊である。

Posted byブクログ