1,800円以上の注文で送料無料

ドアを開けたら の商品レビュー

3.3

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読む前に非常に面白そうだなと期待してしまったのもありますがこんな結末なんだっていう感想。 予想外の展開ですがハラハラ感は少なく進む。 主人公が高校生と敵対関係でいくと思いきやという部分では温かみのある内容に。 串本さんの人間像として生きている時の描写がもっと欲しかったかな。 そうすると感情移入がもっとできたかもです。

Posted byブクログ

2024/03/16

帯の情報からとんでもない状況に追い込まれるのかと思ったが、どちらかといえば日常の謎に近く、身構えて読む必要はなかった。宗教への勧誘や小学生の誘拐などによって、二転三転する状況からラストにつながる流れは非常に楽しく読めた。作中に何度か出てくるが、人はほんの一面しか見ていないのに、そ...

帯の情報からとんでもない状況に追い込まれるのかと思ったが、どちらかといえば日常の謎に近く、身構えて読む必要はなかった。宗教への勧誘や小学生の誘拐などによって、二転三転する状況からラストにつながる流れは非常に楽しく読めた。作中に何度か出てくるが、人はほんの一面しか見ていないのに、それがすべてだとして判断してしまうのは怖いことだと思う。また、ひとつの世界だけで生きるのではなく、いろんな世界で生きることは、心の余裕につながるんだなと気づかされた。自分も会社と家庭以外にも居場所を作れたらと思う。

Posted byブクログ

2023/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『これから春になるたびに野に咲く可憐な小花を思い出すだろう。そのとき悲しくなるのではなく、励まされるような、温かい気持ちになればいいなと思う。』 『会社で行き詰まったとき、マンションの人達が今まで通りに接してくれて、会社がすべてではないと思うことができた。それでなんとかやってこれた。』 いくら親友でも、自分の知らない一面がある。 疑心暗鬼になるのは簡単で、信じるのはそれ以上に難しいよね。 だけど、 祐作の 『濡れ衣扱いされたり、疑ったりされるのはすごくキツいよね。自分は前から誰かに疎まれていた。嫌われるような人間だったって。』 『でも、ほんとうはちがうんだ。君を嫌う人間は、君以外の人間もいっぱい嫌う。大した理由がなくても勝手に嫌う。嫌うのが当たり前になってるから簡単に嫌う。』

Posted byブクログ

2023/02/12

タイトルと帯に書かれていた>最悪の五日間の幕が開く! 著者渾身の本格長編ミステリー! の謳い文句からスリリングで怖い物語を想像していましたが全体的に淡白な印象を受けました。 主人公は遺体の第一発見者となりながら逃げ出した54歳、独身、無職の鶴川佑作。 その様子を目撃し、佑作を脅...

タイトルと帯に書かれていた>最悪の五日間の幕が開く! 著者渾身の本格長編ミステリー! の謳い文句からスリリングで怖い物語を想像していましたが全体的に淡白な印象を受けました。 主人公は遺体の第一発見者となりながら逃げ出した54歳、独身、無職の鶴川佑作。 その様子を目撃し、佑作を脅迫し始める男子高校生・紘人 その二人がコンビとなって事件を解明して行く物語です。 けれど殺人事件を解明して行くミステリーかと思いきや、話は違う方向に流れ、人情物の様な雰囲気すら醸し出されていました。 終盤のドタバタする感じや誘拐事件の犯人の動機も納得出来ず、モヤモヤ感と物足りなさが残りました。

Posted byブクログ

2022/07/06

同じマンションに住む知人男性の遺体を発見してしまった、主人公・鶴川佑作。 警察沙汰にしたくない事情があった彼は、通報せずにそのまま逃げだしてしまいますが、その様子を高校生の紘人に撮影されてしまいます。 翌日、佑作と紘人が改めて件の部屋を訪れると、あったはずの遺体が消えていて・・・...

同じマンションに住む知人男性の遺体を発見してしまった、主人公・鶴川佑作。 警察沙汰にしたくない事情があった彼は、通報せずにそのまま逃げだしてしまいますが、その様子を高校生の紘人に撮影されてしまいます。 翌日、佑作と紘人が改めて件の部屋を訪れると、あったはずの遺体が消えていて・・・。 遺体の謎は割と拍子抜けというか、あっさり解決するのですが、その後亡くなった男性・串本さんの不審な行動から、少女誘拐事件へと、思わぬ方向に話が展開していきます。 冴えない中年男性の佑作と、小賢しい今どき高校生の紘人という、共通点ゼロの二人が何だかんだで一緒に謎を追っていくうちに、結構いいコンビになっていくのが良いですね。 少女誘拐の動機等はちょっと弱いような気はしますが、事件は無事解決しますし、串本さんの名誉も守られて何よりでした。読後感も爽やかです。 ところで、話中に出てきた宗教団体(?)「静寂会」の活動内容にちょいと惹かれるものがある私・・。疲れているのかなー(苦笑)。

Posted byブクログ

2022/06/26

作者の「人が死なないミステリー」が好きでよく読むけど、本作はいつもよりちょっと物騒だった。 本筋とは関係なさそうだった小さいエピソードが後々謎解きのキーポイントになったり、辻褄が「???」だった部分もちゃんと回収されて「そうだったのか」「なるほど」「言われてみれば」なシーンが多く...

作者の「人が死なないミステリー」が好きでよく読むけど、本作はいつもよりちょっと物騒だった。 本筋とは関係なさそうだった小さいエピソードが後々謎解きのキーポイントになったり、辻褄が「???」だった部分もちゃんと回収されて「そうだったのか」「なるほど」「言われてみれば」なシーンが多くて面白かった。

Posted byブクログ

2021/12/02

'21年12月2日、読了。 大崎梢さん、大好きな作家さんですが、今までは割とホンワカした作品を読んでいたので…こういう本格的なミステリー(?)は意外な感じがして、古本屋で見かけて、買ってみました。 出たしこそ、ミステリーっぽかったですが、話が進んでいくにつれ、「ああ...

'21年12月2日、読了。 大崎梢さん、大好きな作家さんですが、今までは割とホンワカした作品を読んでいたので…こういう本格的なミステリー(?)は意外な感じがして、古本屋で見かけて、買ってみました。 出たしこそ、ミステリーっぽかったですが、話が進んでいくにつれ、「ああ、やっぱり大崎さんの小説だ」と、感じました。やはり、好きだなぁ、と。 いつも、とっても温かさのようなものを感じます。本作も、やはりそうでした。 亡くなった友人の、「何故、不審がられてまで、こんなことを?」という理由が、泣けました。まあ、ベタっていえばベタ、…かなぁ…でもこれが、大崎さんらしさ!僕は、…大好きです! 良い小説、でした。

Posted byブクログ

2021/08/09

2021.8.9 読了 この作家さん ミステリー? 推理物を書くイメージなかったから、 新鮮でした! いろんな人が出てきてたのに ちゃんと描き分けられていたから 誰がだれか わからない、なんてことにもならず サクサク読めました。 マンションの同じ階に住んでる 仲良くしてた...

2021.8.9 読了 この作家さん ミステリー? 推理物を書くイメージなかったから、 新鮮でした! いろんな人が出てきてたのに ちゃんと描き分けられていたから 誰がだれか わからない、なんてことにもならず サクサク読めました。 マンションの同じ階に住んでる 仲良くしてた 串本さん。 主人公の鶴川さんが 訪ねて行ったら 串本さんが 大変なことになっていて。。。

Posted byブクログ

2021/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マンションに住む鶴川は同じマンションの串本宅に借りたもを返すために訪れたものの、 そこにいたのは床に倒れて亡くなっている串本の遺体だった。 動転と引っ越しの都合ですぐに警察に通報できずにいた鶴川を脅迫した高校生の紘人と 翌日改めて2人で串本さん宅に行くと、あったはずの遺体は跡形もなくなくなっていた。 姪の律子が訪れた頃には遺体は家に戻り、串本さんの死は 病死と判断され、順調にお葬式が進んでいた。 移動された遺体の謎から始まる串本さんの死に関することを 鶴川を紘人は調べていくうちに 徐々に明らかになる串本さんの死に隠されていた小学生の行方不明事件の真相。 ネタバレ。 串本さんは写真好きで顔見知りになった小学生のすみれちゃんが行方不明となり 串本さんの亡くなった娘さんとすみれちゃんが重なり 彼なりにすみれちゃんの行方を調査していたところ 隣の家に偶然それらしき女の子の姿を見つけた。 すみれちゃんだという確証を得るために 串本さんが動いていてたことと、突然の病死。 まさかの方向へ進んでいったなあ。 面白いなあ。

Posted byブクログ

2021/01/17

54歳無職、独身の鶴川と、訳あり高校生紘人がひょんなことからマンションでの事件に関わり、協力して、解決へ。 前半やや乗り切れず、事件というほどもなく、あっさり終わるのかと思ったら、最後は皆の悩みや進む道もスッキリして軽い感じなんだけどいい本じゃん! カップラーメン食べたくなる。

Posted byブクログ