グリーン・グリーン 新米教師二年目の試練 の商品レビュー
『グリーン・グリーン』の続編です。 都会育ちの新人教師・翠川真緑(通称グリーン・グリーン)が喜多川農林高校に赴任して早くも二年目。 鶏の解体に立ち会うもその場で気絶してしまったり、豚の去勢にチャレンジさせられたりと、毎度ドタバタしながらも懸命に教師ライフを送る日々。 そんなある...
『グリーン・グリーン』の続編です。 都会育ちの新人教師・翠川真緑(通称グリーン・グリーン)が喜多川農林高校に赴任して早くも二年目。 鶏の解体に立ち会うもその場で気絶してしまったり、豚の去勢にチャレンジさせられたりと、毎度ドタバタしながらも懸命に教師ライフを送る日々。 そんなある日、真面目で目立たない佐和子が学校を無断欠席して・・。 グリーン・グリーンこと、真緑先生が担任する園芸科・二組の生徒たちと共に二年目を迎えてのお話です。 前作が爽やかな読み心地だったので、本書も楽しみにしてページを開きました。 相変わらず、農業高校ならではの実習風景は興味深いですし、真緑のドジっぷりもクスっとなるのですが、今回はサブタイトルの「新米教師二年目の試練」そのままに、真緑が自分の“できなさ”に苦悩する場面が多かった印象です。 反省することは勿論良い事なのですが、教師の二年目なんて、まだまだ解らないことや、上手くいかないことが沢山あって当然なので、ずーっとウジウジ(&急に妄想も入る)している真緑にちょっと辟易するものがありました。 そんな凹み気味の真緑に追い打ちのように嫌味なババ・・もといお婆さん・イケハタさんに意地悪なダメ出しをされるなど、踏んだり蹴ったりな感じです。 “嫌味”キャラといえば、豚の“二〇一号”もご健在でして、驚いたのが“二〇一号”がオスだったこと。絶対“オバサン豚”だと思っていたのですけどね~。 あ、でも去勢されているので“オネェ”というところなのかな・・とりま、相変わらず毒舌な豚さんでございます。 今回も林業をはじめ第一次産業の厳しい現実や、農業高校卒業後の進路について考えさせられるものがありました。 そして、学校モノにはありがちな(?)“あの問題”が真緑の生徒にも降りかかり、誰にも相談できず抱え込んでいた、佐和子ちゃんの心中を思うと胸が痛くなりました。 本当、娘がこんなに苦しんでいるのに、何も気づかないどころか無気力で姑といがみ合う母親に呆れてしまいました(佐和子ちゃんの容体がピンチになってやっと反省してたけど)。 そして佐和子ちゃんの“お相手”の男子生徒も何だか頼りないというか、しょせん他人事なんかな?って感じです。 と、色々大変でしたが真緑の“一生懸命”なところを豊福先生も認めてくれているようで何よりです。 さらに、松田君との恋もいい感じになってラストはほっこりでしたね。 で、続きがあるのか気になりますが、せめて二組の生徒たちが卒業するまでは続いてほしいです~。
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前巻の続きだった。 「引っ越ししてきた時に、本家に住むことになったら、分家に必ず挨拶に行かないといけない、たとえそれが留守でも本人が家にいる時に挨拶しないといけない」という決まりを守らないと冷たい対応をするという高齢者が出てきて、田舎ある あるなのかなと思った。 主人公が就職した農業高校では、複雑な家庭環境や10代の妊娠、毒親など、2018年当時のことだが詳細がわかりやすく書かれており、それから数年たった2023年、今年でも起こり得ることだなと思った。 前巻もこの本もとても読みやすく、展開が面白い。また、今どきの若者や農業の現状や家庭環境、農業高校での生活などについて、とても勉強になるため、ドラマになってもいいのではと思った。
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農業高校での教師生活二年目を迎えた真緑(みどり)の日常を描く。生徒にも仕事にも、そして自分にも正直に生きる彼女の姿に、初心の大切さを教えられた思いです。続刊楽しみにしてます!
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農業高校の新米教師2年目のお話。 鶏をさばいたり、子豚の去勢を体験したりと農業高校らしいお話もたくさん。 日本は森林の国なのに、林業では食べていけない。 農業学校を卒業後林業とは関係ない職業についたりする。 豊福先生の「日本は森林の国、山と一緒にずっと生きていた、それが、後継者がいなくて林業がなりたたない。経済がどうの金融緩和がどうのってより大切な問題。」という言葉が深い。 偏差値が低いから、自分たちは勉強ができない、、、という生徒もいる。 せっかく入った高校なので、楽しく過ごしてほしいし、せっかく習っていることを生かした職業についてほしい。と思った。 フィクションだが、こんなこと本当にあるんだろうなと感じさせる内容だった。 実里君の恋も実って、最後はほっとした。 続きも読んでみたいなーと思う。
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「グリーングリーン」の続編、新米教師だった翠川先生も2年めに突入! 2年めだからこその屠殺や豚の去勢の実習について行って気絶したり、ご近所の気難しいお婆さんともめたり。松田くんとの恋にも少し進展が。 まだ続くのかな、1年生だった生徒たちが3年生になって卒業するまでは続くかな?
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久しぶりにあさのさんの本を読むかも。 農林高校で働くことになった新米教師の奮闘記。 う~~ん、分かる。 あだ名で呼ばれるカンジも、 国語に興味のない生徒に国語を教えるも、 先輩教師の授業の力量と勝手に比較して 落ち込んじゃうカンジも。 でも、接した生徒の数が少ないから、 目の前の...
久しぶりにあさのさんの本を読むかも。 農林高校で働くことになった新米教師の奮闘記。 う~~ん、分かる。 あだ名で呼ばれるカンジも、 国語に興味のない生徒に国語を教えるも、 先輩教師の授業の力量と勝手に比較して 落ち込んじゃうカンジも。 でも、接した生徒の数が少ないから、 目の前の生徒にすべてをささげちゃうカンジも。 今はだいぶ年数も増えてきたので、 どっちかというと豊福先生寄りですが、 ちょっと懐かしい気持ちで読んでいました。 つうか、豊福先生、意外と若い。 あと、10年ほど先輩やと思ってた・・・
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農業高校のマンガ『銀の匙』のような風味で、新米教師側からの視点。ある意味、お仕事小説。 前作があるのを知らずに読みました。 松田くん、かっこよすぎるな。
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都会育ちの翠川真緑(通称グリーングリーン)は兎鍋村のお米の味が忘れられず、産地の喜多川農林高校で国語の教師として働いている。 教師歴は一年ちょっと。 頼りなくて、生徒に心配される始末。 それでも周囲の先生たち、家主の藤内さん、そして201号に助けてもらいつつ、生徒とせいいっぱい向き合う! 命をいただくとは? 生きるとは? 自然と向き合う農林高校の物語。 (アマゾンより引用) 201号がめっちゃ好き(笑) もう少し201号との絡み増やしてほしいなぁ
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農業高校の新米先生2年目。 真緑が兎鍋村へ住むようになるきっかけを作った青年との恋、そして受け持ちの生徒の妊娠。テレビドラマのようにはうまくいかないと言いつつも、新米教師は少しずつ先生らしくなっていく。 3年生編もあるのかなあ?
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何事にも全力投球の真緑先生。教師の試練に戸惑いながらも立ち向かう姿は前作同様に微笑ましく思わず応援したくなってしまう。家畜動物にスポットがあたっていたのがとても斬新。201号がオスだったとは。。。
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