情報生産者になる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
◆戸田山和久『最新版 論文の教室 レポートから卒論まで』NHKブックス(2022.1.25)「E おすすめの図書など」「●研究者になって、いっちょホントウの論文を書くぞ!という人のために」p.333
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If you don’t speak out, you don’t exist! で、発言をしないと自分の講義では欠席扱いの上野先生。社会科学における研究論文とは、どのように書いていけば良いか。先ずは問いを立てること。自明性の世界で思考停止をしている人には、疑問や違和感のようなノ...
If you don’t speak out, you don’t exist! で、発言をしないと自分の講義では欠席扱いの上野先生。社会科学における研究論文とは、どのように書いていけば良いか。先ずは問いを立てること。自明性の世界で思考停止をしている人には、疑問や違和感のようなノイズは発生しない。問いは何だって良い。剽窃はするな。アダルトビデオの文化史を書いた学生がいて、そのオリジナリティは高く評価するという上野先生。 インタビューの仕方について。 インタビューは議論や反論の場ではない。相手の言うことに同意できなくても相槌を打ちましょう。相槌は同意ではありません。相手をよりよく理解するようにしましょう。何が大事な話かは、話し手自身が決めます。調査の主題と一見関係なさそうなことを相手が話し出しても、遮らないようにしましょう。 このスタンスは中々難しい。流石、自ら言っていたが、だてに教職に長く就いてないと。
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社会科学に論文を書きたい人の必読の書。 タイトルは著者のイメージを先行し 、本当に読みたい人に届くには少し違うような 研究生時代にこの著書あるいは著者に出会いたかった。 KJ法への認識が改められた。 少しだけ論文作成に向かう後押しとなった。 情報は消費してこそ価値がある。 全部何...
社会科学に論文を書きたい人の必読の書。 タイトルは著者のイメージを先行し 、本当に読みたい人に届くには少し違うような 研究生時代にこの著書あるいは著者に出会いたかった。 KJ法への認識が改められた。 少しだけ論文作成に向かう後押しとなった。 情報は消費してこそ価値がある。 全部何度も読み直すことになるだろう。 Amazonでたまたま辿り着いた。
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東京大学や、立教大学セカンドステージカレッジなどで、学生たちに論文執筆の方法を指導した著者の経験をもとに、社会科学の研究方法について解説している本です。 学問共同体において情報を生産するとはどのようなことを意味しているのかということからはじまって、現代の社会科学研究の方法を紹介...
東京大学や、立教大学セカンドステージカレッジなどで、学生たちに論文執筆の方法を指導した著者の経験をもとに、社会科学の研究方法について解説している本です。 学問共同体において情報を生産するとはどのようなことを意味しているのかということからはじまって、現代の社会科学研究の方法を紹介し、さらに研究計画書のつくりかた、調査結果のつかいかた、論文執筆や発表の方法など、実践的なスタイルで書かれています。なお著者の方法は、京都大学で学んだ川喜多二郎の「KJ法」や梅棹忠夫の「知的生産の技術」をもとにしたものです。もちろん、これから研究をおこなうことを志す読者にとっては研究のための実践的なマニュアルとして有益な内容なのでしょうが、経験科学であると同時に、研究主体と研究対象が密接なつながりをもつことを避けられない学問分野において、経験的なデータから研究結果がどのようなしかたで生み出されるのかということが明確に語られていて、興味深く読みました。 また、著者自身が現在にいたるまでどのように研究者として、あるいは教育者としての自己形成をおこなってきたのかということがうかがえるのも、個人的にはおもしろく読むこととのできた理由のひとつです。
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学部生の時に出会いたかったが、社会人でも分析など役に立つ。 全部暗記できないので手元に置いておきたい本。
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読みたいと思いつつ、先延ばしになっていた本をやっと読む。380ページと新書にしてはやや厚いが、書き方の指南だけあって、読みやすく、構成も抜群で、情報が頭に入りやすい。 流石です。 KJ法の発展型である「うえの式質的分析法」が詳しく説明されていて、昔書いた卒論とやり方が同じなので...
読みたいと思いつつ、先延ばしになっていた本をやっと読む。380ページと新書にしてはやや厚いが、書き方の指南だけあって、読みやすく、構成も抜群で、情報が頭に入りやすい。 流石です。 KJ法の発展型である「うえの式質的分析法」が詳しく説明されていて、昔書いた卒論とやり方が同じなので懐かしかった。卒論で行ったマトリックス法はいいやり方だったのだなーと感慨深い。 それにしても、お礼の仕方やら、コメントへの返し方やら、ホントに微に入り細に入り、教えてくれて、上野千鶴子って情の深い人だ。(こんなこと書くとメチャクチャ叱られそう笑) 書くこと、書きたいこと、書くべきことの責任を負うことの面白さも知ることができた。 一度ちゃんと知りたかった論文の書き方を知ることができた満足感で読後の充実度すごく高い。
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論文の書き方の参考にしたいと読んだ。 非常に参考になるが、実行しようとするとものすごくハードルが高い。 上野さんの書籍は大体読んでいるが、毎度上野さんのバッサリいく感じが痛快である。
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これを読んで論文を書いたなら、もう学位(学士)を認めていいのでは? この本を読んで書くということ。それが大学にいくということだ。
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問いを立てることが情報生産の第一歩。 当たり前が通じない環境で自分を磨きたいと思った。 上野さんが言うように、情報を使うよりも情報を生産する方がもっと魅力的なことかもしれないと思った。
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論文のテーマ決めからインプット、アウトプット、そしてその出版までを書いた一冊。 まだゼミにも入ってないから卒論のことを考えることは少ないが、文献が多くあれば書きやすいという認識は間違っていて、自分がパイオニアになって一次情報をもとに論文を仕上げるべきだとわかった。そのためにはco...
論文のテーマ決めからインプット、アウトプット、そしてその出版までを書いた一冊。 まだゼミにも入ってないから卒論のことを考えることは少ないが、文献が多くあれば書きやすいという認識は間違っていて、自分がパイオニアになって一次情報をもとに論文を仕上げるべきだとわかった。そのためにはcommon Themeであっても、切り口や着眼点を変えることが大切。
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