1,800円以上の注文で送料無料

街場の読書論 の商品レビュー

4.7

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/03/22

ちびちびと読み進めてようやく読了。内田氏のブログはしょっちゅう読んでいるが、読むたびに少し自分の頭が良くなった気がする。あくまで気だけだが。。そういう気分を味わえるのでおすすめです。

Posted byブクログ

2021/01/25

P319 ウェブと新聞のいいちばんの違いは 新聞は「読む気がないのに目に入る」 情報があるけれど ネット上の情報検索では「読む気がある」 情報しか目に入らないことだ P331 「すでにGoogleが存在する世界」 に生きている以上 「Googleを勘定に入れて」暮らすしかない ...

P319 ウェブと新聞のいいちばんの違いは 新聞は「読む気がないのに目に入る」 情報があるけれど ネット上の情報検索では「読む気がある」 情報しか目に入らないことだ P331 「すでにGoogleが存在する世界」 に生きている以上 「Googleを勘定に入れて」暮らすしかない P347 美的価値とは、畢竟するところ、 「死ぬことができる」 「滅びることができる」という 可能態のうちに棲まわっている P347 私たちが死ぬのを嫌がるのは 生きることが楽しいからではない。 一度死ぬと、もう死ねないからだ P350 品格というものは 本質的に外部評価である P394 真に「古典」という名に値する書物とは 「それが書かれるまで そのようなものを読みたいと 思っている読者がいなかった書物」 のことである P394 「まだ存在しないニーズ」 を創り出すような書物こそ 最良の書物である P396 逆説的なことだが 思想の公共性を支えているのは 「孤立していることの自覚」 である

Posted byブクログ

2018/11/28

久ぶりの内田先生の真骨頂というか。これぞ内田樹といった内容の本だと 思いました。政治的や現代の社会的な問題や違和感を論じているのではなく 人間の本質であるコミュニケーションについて。『言葉が伝わるということは、 どういうことか』という主題についてのいろいろな論述です。 とても有益...

久ぶりの内田先生の真骨頂というか。これぞ内田樹といった内容の本だと 思いました。政治的や現代の社会的な問題や違和感を論じているのではなく 人間の本質であるコミュニケーションについて。『言葉が伝わるということは、 どういうことか』という主題についてのいろいろな論述です。 とても有益なことが書いてあると思いますし、いつもの流れるような文体が 読んでいて快感さえも覚えるところがやはり、とてもおもしろいと思いました。 とくに『学ぶ力』『リーダビリティについて』『世界の最後に読む物語』 『あとがき』は最高!! 『学ぶ力』と『リーダビリティについて』は、隣にたまたまいた高3受験生の息子に 読んでみろと読ませました。 本当にこれから大学生、社会人になる若者にとって、有用な内容だと思います。

Posted byブクログ

2018/09/27

初めて内田樹を読んだ。なるほど、一部では評判のリベラルな哲学者の言っていることは、例えばこんなことなのだと独りごちた。 この本の多くはブログから採っているという。本を読み、友と語らい、大学で講義を持ち、本を書き、毎日のようにブログを書き、その文章も編集部が編集してくれて本になる...

初めて内田樹を読んだ。なるほど、一部では評判のリベラルな哲学者の言っていることは、例えばこんなことなのだと独りごちた。 この本の多くはブログから採っているという。本を読み、友と語らい、大学で講義を持ち、本を書き、毎日のようにブログを書き、その文章も編集部が編集してくれて本になる。何十冊という本を出しているのも宜なるかなと思う。そして活計(たつき)を得ている。若干共感できるところがある。私も毎日のようにもう13年もブログに文章を書いていて、まとめればおそらく10冊以上は本が出来上がるだろうから。もちろん、質は棚上げして、であるし、だからと言って活計を得ていない私を不満とは思わない。そうではなくて、内田樹の思想には共鳴する所も反発する所もあるが、総じて好感を持った、ということである。 最もなるほど、と思ったのは「非実在有害図書」論(426p)。青少年健全育成条例における「有害図書」の正体についての考察である。その論理は省くが、多くの自治体がこの「当たり前の論理」を無視して暴走しているし、内容は変わるが、政府も、いろんな法案に対する「当たり前の論理」による批判を無視しているのだな、と感想を持つ。 批判すべき所もあるが、5000字以上必要だというので省く。そもそもそんな力入れて書いても仕方ない。 「書物が商品として市場で売り買いされるようになったのは、せいぜいこの200年のことである。書物の歴史はそれよりはるかに長い」(476p)というのは、次になるほど、と思った。私が何故自分宛でもなく、広く大衆に向かってでも無く、ブログを書いているなか?分かった気がした。 2018年9月読了

Posted byブクログ