とどのつまりの有頂天(1) の商品レビュー
前作総合タワーリシチと同じように複数カプ百合。今回のほうが全体的にシリアス風味がある。劣悪な家庭環境のせいで愛をさけてしまっているキャラや、自殺しようとしていたことがあるキャラなどちょっと重めのバックボーンを持っているキャラが多い印象を受けた。ただその分百合要素も濃厚なものになっ...
前作総合タワーリシチと同じように複数カプ百合。今回のほうが全体的にシリアス風味がある。劣悪な家庭環境のせいで愛をさけてしまっているキャラや、自殺しようとしていたことがあるキャラなどちょっと重めのバックボーンを持っているキャラが多い印象を受けた。ただその分百合要素も濃厚なものになっていたのでとても満足。こちらも全3巻とちょっと中途半端なところで終わってしまっていたので続きが読みたいところ。
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あらた伊里先生らしく女の子達の繊細な心情描写を描きつつも、ギャグ展開となれば容赦なく顔やら造形やら崩してリアクションさせるギャップは所狭しと散りばめられている 又、誰と誰がくっつくことになるのかという点が非常にはっきりしているため、無用なハラハラなど無く安心して読めるのも良い ...
あらた伊里先生らしく女の子達の繊細な心情描写を描きつつも、ギャグ展開となれば容赦なく顔やら造形やら崩してリアクションさせるギャップは所狭しと散りばめられている 又、誰と誰がくっつくことになるのかという点が非常にはっきりしているため、無用なハラハラなど無く安心して読めるのも良い メインとなる二人、美古都はその京都訛りによって、蓮は機嫌が悪く見える表情からそれぞれ交友関係が非常に少ないタイプ。だからひょんなことから親しくなれた互いの関係性を大切にしているが、そんな相手以外へ向ける視線が微妙に異なるために生じる想いのすれ違いが優しいタッチで描かれている印象 巫女部を設立するために他の部と合併したことから、少しずつ周囲が賑やかになっていくと共に美古都と蓮だけだった空間が変わってしまい、二人が離れ離れになりかけた瞬間の描き方がとても良い 美古都に魅せられ彼女が笑顔になれる二人だけの空間を作ったというのに、美古都は蓮以外も求めているんじゃないか、美古都だけを求めていた自分は醜いのではないかと恐れた蓮の心理描写。そこからの美古都が純粋でありながらも必死に蓮が傍に居ることを求め、それに思わず蓮が顔を赤らめてしまう一連の流れがとても良い 何と言うか、あのシーンを見た瞬間にこのシリーズを最後まで読み続けたいと決意してしまうほどのものだった そういった描かれ方をしているものだから、蓮が美古都に更に惹かれていきその内に美古都への好意を自覚していく展開になるのかと思いきや、まさかどこか世間ずれしている美古都が蓮への好意を先に自覚してしまうとは思わなかったな 本当にその点は意外だった そしてそういった意外さがあるからこそ恋愛モノにおいて非常に大切となる相手への好意を自覚する瞬間、その描き方がとても素晴らしいと感じられる。 不意に近づきすぎた距離に驚き、心を揺らしつつ自分の中にある不安感を伝え合う二人。その緊張感の中で突然水を被ってしまった驚きから無防備な笑顔をみせてしまう蓮。それを見て「この人が欲しいと思ってしまった」と美古都が思う一連の流れ。好意やそれ以上のものが芽生える瞬間として、とても素敵で好みな描写 また蓮と美古都以外のカップルの様子も良いね。タクヤと夜空による幼馴染カップル、律と愛莉による反目するカップル。寝袋が標準装備な夜空が登場した際はどうなるものかと思ったけど、やはり姿形を隠すアイテムを取り除いた後には美形が登場するのは古今東西のお約束か 蓮への好意を自覚し、今度は自分が行動する番だと心を決めた美古都が次の巻でどのようなアクションを蓮に対して起こすのか今から楽しみで仕方ない
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あらた伊理先生の新作!! 俺の好きな百合はこれ!!!!っていうのがほんとほんと詰まってるら!!!うひよーーー
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