TAS 特別師弟捜査員 の商品レビュー

中山七里(著者)

2019/08/08

かわいらしい作品で好みだ。けっこう苦しい設定もあるけど勢いがそれをカバーしてるかな。でもこうした作品で描かれる教育現場は必ず自己保身に汲々とし、事勿れ主義の体制派なんだよなぁ。ちょっとあんまりだよね。一方でその方が読者に受けると編集側もふんでるんだろうな。大衆はゲスな存在ってことですか。

2019/06/02

僕は心の中でゆっくりと指折り始める。演劇の魅力、創作の愉しさと昂奮、人間観察、自己分析、親しい者を失う辛さ、嫉妬の深さと昏さ、自己否定と自己肯定-

2019/05/25

特に親しくしていたわけでもないのに「放課後時間ある？」などと声をかけられた同級生が転落して亡くなってしまったらめっちゃ気になる。
従兄弟の刑事に頼まれなくても首を突っ込んでしまいそう。
いくら他人のことが妬ましいと思ってもこれはないよね。

2019/05/01

青春小説+ミステリー。目標に向かい、犯人が暴かれるラストはドビュッシーを彷彿とさせるが、救いのないラスト

2019/05/01

【令和】最初の読了本。少しずつ読み進めていたよ。お馴染みの刑事、葛城公彦と甥っ子が事件を追っていく。学校、友情、恋心、ライバル、薬物？！そして殺人？！ 事件の真相が解ったあとはなんだかやりきれず、、七里さん作品らしく一転二転三転。これだから、読書は楽しい。

2019/04/17

一気に読めました。部活動の様子もあるので、いつもの著者の刑事物に比べると軽い感じがしました。
描写がリアルなので、実際このようなことに直面したら病むなぁと思います。

2019/04/17

4月-16。3.0点。
高校の演劇部、部長でヒロイン、大人気の女子高生が、
転落死。自殺か、事故か。
主人公の高校生、従兄が捜査一課の刑事。演劇部を捜査。

あっという間に読める。軽い感じ。
どんでん返しと言うより、青春モノの側面かな。

2019/04/03

ある日突然人気者の女子高生が転落死してしまう。彼女の死は事故か自殺か？同級生の主人公は従兄の刑事の要請もありその事件を追うことになる…
という学園ミステリですが、そもそもの最初の謎（なぜ彼女が話しかけてきたのか）の解決はあの会話で示されたのが正解ということで良かったのでしょうか？という疑問がひとつ。あと、終盤の真犯人のある意味でのえげつなさは「らしいな」と思いつつも、軽いノリで展開していた話なのでそこまでしなくても、とも感じました。
あとは若者言葉が、いわゆるネットスラング寄りというか、会話でこうはしゃべらないだろうと…思うのですが。そのあたりの違和感が少しあったり、先の「いつものどんでん返しを畳み掛ける」やり方とあわないなと思ったり、演劇の内容なんかは面白く思えたのですが、うーん、……ちょっと消化不良というのが本音でした。

2019/03/22

演劇部の主役が突然校舎から飛び降りた。
自殺か事故か殺人か・・・・なお話。
作者は高校生達の様子も違和感なく書き上げてしまうその技術たるや恐ろしいですね。
しかし・・・いろいろ詰込み過ぎてる感があり読了後のスッキリはなし。

2019/02/11

　高梨慎也は学園のマドンナ・雨宮楓に「放課後ヒマだったりする？」と突然声をかけられ、浮足立っていたが、それが何の用事だったのか知らされないまま、楓は帰らぬ人となった。校舎の3階から転落死したのだが、事故なのか自殺なのか殺人なのかがわからない。また、彼女の体内からは麻薬の成分が発見されたこともあり、生徒たちにも聞き取り調査が始まった。慎也も話を聞かれることになったが、そこで見知った顔を見つけて驚く。小さい頃から兄弟同然のように付き合ってきた従兄弟・葛城公彦である。身内であっても詳しいことは話せないと言われたが、どうしても楓の死の真相が知りたかった慎也は、学校内の情報を収集してほしいという葛城の願いを聞き入れ、楓が所属していた演劇部に入部することを決める。

　葛城からの頼みと自分の好奇心から、雨宮楓が中心となっていた演劇部に入り込んだ慎也。そこで楓の裏の顔を探ろうとするのだが、今回は学園ミステリということもあり、犯人捜しよりも演劇の話がメインだったような気がして少し物足りなかった。そして警察官が突然教育実習生とか、いくら親戚とはいえ高校生をエスにするとか、ちょっと設定に無理があるかなぁ。