現場者 の商品レビュー
大杉蓮さんの最後の出演映画となってしまった教誨師、有楽町の映画館で観るきっかけとなったのがこの本。人間臭くて誰よりも優しい唯一無二の男の物語がここにある。
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「駆け抜いて、駆け抜いて、星になる。」 漣さんの生き様は、こんな風に形容できるのかなーと思う。 とにかく、現場を愛し、スタッフを愛し、役者仲間を愛した人生だったのだろう。 内藤剛志、光石研といった実力派の役者さんに慕われたのもわかる。 松重豊が、ずっと背中を追いかけていたのもわかる。 http://urx2.nu/WbZp 本文の中にある、 高校生の自主制作の映画に出演 プロだから、とギャラを受け取る 受け取ったギャラを寄附する エピソード、めっちゃ素敵、最高❗ 最後の大杉弘美さん(奥さま)の特別寄稿、若き日の漣さんの内面の葛藤がわかる一文です。
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正直言って、私は漣さんの演技を上手いと思ったことがありません。でもそこが好きだった。どんな役を演じていてもすごく普通で、素の漣さんもこんな人なんじゃないかと思えました。本書中に役柄と自分の境界をなくしたかったというようなことが書かれていて納得。 「映るに足る働きをしているだろう...
正直言って、私は漣さんの演技を上手いと思ったことがありません。でもそこが好きだった。どんな役を演じていてもすごく普通で、素の漣さんもこんな人なんじゃないかと思えました。本書中に役柄と自分の境界をなくしたかったというようなことが書かれていて納得。 「映るに足る働きをしているだろうか」。とんでもない、それの遥か上でした。 個人的にいちばん記憶に残っているのは、『アベック モン マリ』(1999)のトイレに入る前にパンツを脱がないと用を足せない漣さん。そんなのを覚えていてごめんなさい。でも忘れません。大好きでした。
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大杉さんのエッセイがあったとは!全ての現場を大切にし、高校生が撮る作品にも出演したとのエピソードは胸を打たれた。早すぎる死で残念だが、現場で亡くなったのは役者さんにとって本望なのかなとも思った。
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2018年2月に急逝された大杉漣さんの手記。 大杉さんがどのように考え、生き、 お芝居に向き合ってこられたかが、 静かな語り口の中にも熱さを携えて綴られています。 また興味深いのは、奥さまによる追記のページ。 表には出ていない大杉さんの文章・文体から、 いろんな想いを抱えてやって...
2018年2月に急逝された大杉漣さんの手記。 大杉さんがどのように考え、生き、 お芝居に向き合ってこられたかが、 静かな語り口の中にも熱さを携えて綴られています。 また興味深いのは、奥さまによる追記のページ。 表には出ていない大杉さんの文章・文体から、 いろんな想いを抱えてやってこられたのだなぁと いうことがうかがえます。 よりがんばろうという気持ちと、 50はまだまだ挑戦し続けられるという勇気を いただけた一冊でした。
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