また、同じ夢を見ていた(3) の商品レビュー

桐原いづみ(著者),住野よる

2019/04/14

コミック版完結編。
きれいにまとめて終わったな…と思った。人生を振り返って後悔していることを過去の自分に伝えてよりよい人生を選び取れるようにしてやることなんて実際にはできないけれど…未熟なこどもには家族や学校以外のところにこういうメンターのような存在が実は大切なのではないかな、とちょっと思った。
頭でっかちで自分の感覚で決めつけがちで周囲との壁を作って強がっている主人公が、自分のほんとの願望…ほんとうは味方をほしがっている自分の孤独に気がついたところが、わたしはいちばんぐっときた。