1,800円以上の注文で送料無料

不連続殺人事件 の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/09/19

多分めっちゃ名作なんだろうけど、私の力では理解しきれないところがあったので読み直しかな。心的証拠っていうのが個人的には新しくて面白かった。でも動機がハッキリしてないとやっぱ面白くないよなぁ。

Posted byブクログ

2024/08/24

昭和22年頃の作品ということで、今ならなんとも思わないかもしれないけど、当時だったら滅茶苦茶面白く読んだんじゃないかと思う。 登場人物は多いけど、連載だったら次の号の発売まで、時系列でメモを取ったりしたはず。 そういう意味では、文庫で通勤の合間に読み切ってしまう現代を少し勿体な...

昭和22年頃の作品ということで、今ならなんとも思わないかもしれないけど、当時だったら滅茶苦茶面白く読んだんじゃないかと思う。 登場人物は多いけど、連載だったら次の号の発売まで、時系列でメモを取ったりしたはず。 そういう意味では、文庫で通勤の合間に読み切ってしまう現代を少し勿体なく感じたりもする。立ち止まって深く考察したりもできないし… 犯人当ての懸賞もあったので、年代を考慮して評価を高くした。 ちなみに作品としては、合わせて収録されていた「アンゴウ」がとても良かった。

Posted byブクログ

2024/06/16

読み始めて、昔、犯人当ての懸賞キャンペーンをやった推理小説があった、ということを思い出した。この本だったのか。合間合間に、読者を煽る坂口安吾のコメントが挟まれていて面白い。 そういうわけで、自分も犯人当てしながら読んで、当てました!ふふん。 推理小説がごまんと溢れる令和においては...

読み始めて、昔、犯人当ての懸賞キャンペーンをやった推理小説があった、ということを思い出した。この本だったのか。合間合間に、読者を煽る坂口安吾のコメントが挟まれていて面白い。 そういうわけで、自分も犯人当てしながら読んで、当てました!ふふん。 推理小説がごまんと溢れる令和においては、そんなに物珍しいトリックではないのかもしれないけど、たぶん日本の推理小説黎明期のこの時期においては、一級の推理小説なんだなと思った。もちろん、今読んでもとても面白い。解説まで読んで、この面白さは、ただトリックや事件がミステリアスな魅力をはらんでいるからだけじゃなくて、人物がひとりひとり際立って魅力的なのだ。だから、人間が引き起こしたミステリーとして、心理的な面白さがある。坂口安吾もそれでこそミステリーだと言っていたそうだ。 一緒に掲載されていた短編「アンゴウ」もとてもよかった。これもやっぱり、一人の男の心理をしっかりと捉えていて、読者にその視点から真実に辿り着かせる構成になってることによって、最後に辿り着く真実に胸をハッとつかれる。

Posted byブクログ

2024/06/01

ことさらタイトルにするほど不連続、か、、、? 坂口安吾がやりたかった、鍵を糸でどうこうとか言った機械的な物ではなく、人の心理を利用したトリックを描くにしては、登場人物多すぎじゃないかなと、、、 そんなトリックを描きたかった割には繊細さの欠けらも無い登場人物どもで、どいつもこい...

ことさらタイトルにするほど不連続、か、、、? 坂口安吾がやりたかった、鍵を糸でどうこうとか言った機械的な物ではなく、人の心理を利用したトリックを描くにしては、登場人物多すぎじゃないかなと、、、 そんなトリックを描きたかった割には繊細さの欠けらも無い登場人物どもで、どいつもこいつも性格と口が悪くて、あれだけ人がいるのに誰にも感情移入出来ないまま読了してしまった、、、 坂口安吾作品のデビューは、ほろ苦い結果になってしまいました、、、

Posted byブクログ

2023/04/11

こんなにも苦手なタイプとは!そもそも推理小説苦手?久しぶりだったからかな。たくさんの登場人物にも耐えられない人間になってる私、ショックーー。坂口安吾好き名乗りたかったのに心折れそ。

Posted byブクログ

2023/03/07

 1947(昭和22)年から1948(昭和23)年に連載された、坂口安吾の本格推理小説。  学生の頃、安吾の初期小説やエッセイにはまっていたのだが、ちくま文庫の坂口安吾全集が絶版になってしまったため、より後年の著作は読んでいない。  坂口安吾はミステリを読むのが大好きで、犯人当て...

 1947(昭和22)年から1948(昭和23)年に連載された、坂口安吾の本格推理小説。  学生の頃、安吾の初期小説やエッセイにはまっていたのだが、ちくま文庫の坂口安吾全集が絶版になってしまったため、より後年の著作は読んでいない。  坂口安吾はミステリを読むのが大好きで、犯人当て推理なんぞも楽しんでいたそうだ。そんなミステリ好きが書いた、本当にミステリらしいミステリとなっている。  冒頭の1章が長く、ここに大量の登場人物が次々に登場して辟易させられる。そして、その人物たちの無軌道な性の乱脈ぶりや、互いに攻撃し合う猛々しさに驚く。なんだか凄まじい世界を描いている。安吾、暴れているなあ。  私のメモリー回路のキャパを遙かに上回る大量の人物たちとその人間関係に幾らか混乱させられたが、途中から次々と殺されてゆく。ここでは何と8人もの殺人が起きている。そのへんもちょっと事件が多すぎる嫌いがあり、最後の解決編は、果たしてこれで全部解決したのだったかな?と、心配になった。  読んで面白い小説ではあるし、安吾がこんなのを書いたということ自体も面白いと言えるだろう。

Posted byブクログ

2023/01/22

山奥にある資産家の邸宅に集まった、詩人、作家、画家、弁護士といった人びと。横恋慕、嫉妬など人間関係が複雑に絡み合うなか、つぎつぎと殺人事件が起きる。 坂口安吾ははじめて読んだが、文章が読みやすく、テンポよくあっという間に読み終わった。

Posted byブクログ

2022/12/11

舞台設定は非常に好みだったが、やたらに屋敷の構造が複雑なのと、登場人物も多く、入り込んでいくのに苦労した(文体が現代風でなかったのもある)。 純粋に犯人当てを楽しむことができてよかったが、真相については個人的にはあまり興奮するものではなかった。 緻密に作り込まれている点は本当にす...

舞台設定は非常に好みだったが、やたらに屋敷の構造が複雑なのと、登場人物も多く、入り込んでいくのに苦労した(文体が現代風でなかったのもある)。 純粋に犯人当てを楽しむことができてよかったが、真相については個人的にはあまり興奮するものではなかった。 緻密に作り込まれている点は本当にすごいと思う。

Posted byブクログ

2022/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

半年くらいかけて読んだ。 中盤からの展開は早いが、それまではほとんど人物紹介みたいなもので読みやすくはない。 登場人物が一クラス分くらいいて、そのうえ関係が複雑なので訳が分からなくなるが、そこまで覚えてなくても読める。 マトモな登場人物はほぼいないので自分の倫理観をなくして読んだ方がいい。 サスペンスの色合いは薄く、犯人当て小説としての割合が強い。 ハラハラするようなミステリーが好きという方にはあまりオススメしないが、SPIの論理的思考などが好きな方にはいいかもしれない。 個人的には微妙でした。

Posted byブクログ

2022/04/23

 『白痴』など純文学の作家が書くから遊びだろうと思っていた。いやいや本格的。  古い作品なので差別用語のオンパレード。今なら訴訟もの。しかもアクの強い登場人物がぞろぞろ出てきて覚えられない。彼等の人間関係もぐちゃぐちゃどろどろ。わけがわからん。殺された人物がどんなやつなのかもわか...

 『白痴』など純文学の作家が書くから遊びだろうと思っていた。いやいや本格的。  古い作品なので差別用語のオンパレード。今なら訴訟もの。しかもアクの強い登場人物がぞろぞろ出てきて覚えられない。彼等の人間関係もぐちゃぐちゃどろどろ。わけがわからん。殺された人物がどんなやつなのかもわからん。何度も挫折しそうになる。  しかし、犯人がわかった途端、全ての人物がくっきり姿を現し、人間関係も腑に落ちる。お見事。

Posted byブクログ