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別冊NHK100分de名著 坊っちゃん 夏目漱石 の商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2022/08/21

本ばっかり読んでるとだめだ。と本に言われた。 時間を支配されていると幸せじゃない、みたいなことが書いてあったが、たしかになと思った。今のソシャゲとかゲームは、ひたすらに時間を吸い取られていって、気づけば睡眠時間が削られてしまう。 時間を支配、、、は強い言い方だが、コントロールす...

本ばっかり読んでるとだめだ。と本に言われた。 時間を支配されていると幸せじゃない、みたいなことが書いてあったが、たしかになと思った。今のソシャゲとかゲームは、ひたすらに時間を吸い取られていって、気づけば睡眠時間が削られてしまう。 時間を支配、、、は強い言い方だが、コントロールすること。 それと、インプットばかりするのではなく、アウトプットも大事にすること。 なにか感想を残しておこうと思ったのはこの本のおかげとも言える。

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2022/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏目漱石は世間と自身のズレを描いた。大人になるとは、年齢や身長ではなく自分自身で考えるということ。坊っちゃんが大人になる過程を通してそれを小説に落とし込んでいる。 新聞は当時はゴロツキの集まりでエリート集団ではなかった。仕事は10のうち6か7でよい。清が最後の数行で死ぬのもリアリティのある構成。など、タメになる要素も数多くあった。

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2022/03/07

養老先生が中学生と共に読み解く、「坊っちゃん」と夏目漱石。 坊っちゃん読了後、コミカルで面白かったなと感じていた私。 その奥に「大人としての生きる姿勢」が読み解かれており、非常におもしろかった。 以下引用。 漱石が描いたのは、人の成熟と社会との関係。 本来の教育の目的とい...

養老先生が中学生と共に読み解く、「坊っちゃん」と夏目漱石。 坊っちゃん読了後、コミカルで面白かったなと感じていた私。 その奥に「大人としての生きる姿勢」が読み解かれており、非常におもしろかった。 以下引用。 漱石が描いたのは、人の成熟と社会との関係。 本来の教育の目的というのは、時代がガラリと変わっても、どこに行っても生きていけるすべを身につける場を提供することだ

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2022/01/02

 どこかで読んだ『坊っちゃん』の紹介文に「痛快小説」とあり、疑問符が浮かんだことがる。読了後は痛快と言うよりほろ苦い気持ちになったので。本書でも書かれていたように、坊っちゃんと山嵐はうらなり君の仇討ちを果たすが、学校を去らねばならないのは赤シャツではなく坊っちゃんたち。勧善懲悪で...

 どこかで読んだ『坊っちゃん』の紹介文に「痛快小説」とあり、疑問符が浮かんだことがる。読了後は痛快と言うよりほろ苦い気持ちになったので。本書でも書かれていたように、坊っちゃんと山嵐はうらなり君の仇討ちを果たすが、学校を去らねばならないのは赤シャツではなく坊っちゃんたち。勧善懲悪で終わらないところが意外でもあり、興味深かった。その辺の理由も書かれており、またひとつ新しい解釈が増えて深くなった。

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2021/11/21

めちゃくちゃ面白かった。 『坊ちゃん』に限らず、読者の楽しみ方を学べるテキスト。でも全然テキスト感はなくめ、養老孟司先生のエッセイを読んでいる感じ。口語調だから、自分に話しかけてくれているような感覚になる。 夏目漱石の魅力も存分に紹介されていて、漱石の本を読破したくなった。 ...

めちゃくちゃ面白かった。 『坊ちゃん』に限らず、読者の楽しみ方を学べるテキスト。でも全然テキスト感はなくめ、養老孟司先生のエッセイを読んでいる感じ。口語調だから、自分に話しかけてくれているような感覚になる。 夏目漱石の魅力も存分に紹介されていて、漱石の本を読破したくなった。 漱石にしろ、養老先生にしろ、知的な人の頭の中をのぞくのは面白い。

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2020/02/23

大人になるとは、どういうことなのか?。結局、それが「坊ちゃん」のモチーフだったのだなと思うのです。清の死とともに物語が終わるのが、いかにもと思えた。話しが横道にそれたまま脱線していく場面が多々見られ、何かよくわからなかった。少し期待外れ。

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2018/09/11

「特別授業『坊っちゃん』」養老孟司著、NHK出版、2018.09.30 132p ¥864 C9490 (2018.09.04読了)(2018.08.27購入) 養老孟司さんによる読書案内です。対象は、中学生です。紹介する本は、夏目漱石の『坊っちゃん』です。僕は、高校生のときに読...

「特別授業『坊っちゃん』」養老孟司著、NHK出版、2018.09.30 132p ¥864 C9490 (2018.09.04読了)(2018.08.27購入) 養老孟司さんによる読書案内です。対象は、中学生です。紹介する本は、夏目漱石の『坊っちゃん』です。僕は、高校生のときに読みました。内容はあまり覚えていません。 養老さんの講義は、『坊っちゃん』の内容半分、養老さん自身の体験半分といったところです。作者の漱石のことも話されています。 『坊っちゃん』の事より、養老さんの体験や考え方の方に圧倒される感じです。 【目次】 はじめに 本ばかり読んでも意味がない 第1講 「大人になる」とはどういうことか 第2講 自分の頭で考えろ 第3講 先生が教えない大切なこと 第4講 寄り道のすすめ 特別授業を受けて 生徒たちの感想 夏目漱石略年表 ●読書をすれば(5頁) いつの頃からか、「読み聞かせをすれば賢くなる」「読書をすれば賢くなる」と勘違いする親が増えてきた。 ●本ばかり(6頁) 私は本が好きだったが、「本ばかり読むな」「本を読むと自分で考えなくなる」とよく言われたものだ。 ●読書が(7頁) 読書が人生を変えることもある。 私にとってそれは、デカルトの『方法序説』と、R・D・レインの『引き裂かれた自己』だった。 ●『坊っちゃん』(32頁) 『坊っちゃん』は、子どもが大人になっていくある種の過程です。その過程は松山の中学校を舞台に、教員の世界として描かれている。その裏に流れているのは、大人になって日本の世間とどう折り合うか、すでに折り合って生きている人をどう見たらいいのかということです。 ●大人になる(43頁) 「自分で考えるしかない」 考える人の自立です。 世間が何と言おうと、自分で考え、選んだ道をゆく。(48頁) ●基本は独学(74頁) 教育の基本は独学、その根本は学ぶ気持ちです。学ぶ本人に「学びたい」という気持ちがなければ、何を教えても伝わらない。 ●面白い本(84頁) 本を読みなさいとあれこれ指導しなくても、面白い本に出合えば、ひとりでに読むようになる。 ☆関連図書(既読) 「坊ちゃん」夏目漱石著、新潮文庫、1950.01.31 「唯脳論」養老孟司著、青土社、1989.09.25 「解剖学教室へようこそ」養老孟司著、筑摩書房、1993.06.25 「考えるヒト」養老孟司著、筑摩書房、1996.07.10 「解剖学個人授業」養老孟司・南伸坊著、新潮文庫、2001.04.01 「虫眼とアニ眼」養老孟司・宮崎駿著、徳間書店、2002.07.31 「バカの壁」養老孟司著、新潮新書、2003.04.10 「ほんとうの復興」池田清彦・養老孟司著、新潮社、2011.06.25 (2018年9月11日・記) 内容紹介(amazon) 学校では教えない、生きる上で大切なこと 「本は読まなくてもいい」「効率は求めない」……。生徒との対話は、世間の常識を覆すことから始まった。人間が成熟するとはどういうことなのか? 他人の評価を気にせずに道を切り開く術とは? 漱石と「坊っちゃん」の姿を自身に重ねながら、養老流・人生の極意を伝授!

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2018/09/05

著者が夏目漱石の坊ちゃんを題材として、中学生に特別授業した内容が纏められている。著者と作家と小説がシンクロしているように感じ、ふさわしいテーマとして仕上がっている。大人になる、というプロセスや意味合いを、著者の視点や思いでわかりやすく説明している。著者の人となりを知っている人には...

著者が夏目漱石の坊ちゃんを題材として、中学生に特別授業した内容が纏められている。著者と作家と小説がシンクロしているように感じ、ふさわしいテーマとして仕上がっている。大人になる、というプロセスや意味合いを、著者の視点や思いでわかりやすく説明している。著者の人となりを知っている人には予想通りの展開であり、小気味良いテンポである。坊ちゃんのお世話役であった下女の清(きよ)の取り上げ方がいい。

Posted byブクログ