図書館ドラゴンは火を吹かない の商品レビュー
作者の東雲佑さんとTwitterでお繋がりをいただき、軽い気持ちで読み始めてみたこの一作。どうやら一冊にはとどまらないスケールの物語が進行しているらしい。今や幻の存在となってしまった紙版の『図書館ドラゴンは火を吹かない』2巻はもう入手できなさそうなので、電子版にて拝読いたしたい。...
作者の東雲佑さんとTwitterでお繋がりをいただき、軽い気持ちで読み始めてみたこの一作。どうやら一冊にはとどまらないスケールの物語が進行しているらしい。今や幻の存在となってしまった紙版の『図書館ドラゴンは火を吹かない』2巻はもう入手できなさそうなので、電子版にて拝読いたしたい。 魔法使い、呪使い、ドラゴン…。と、単純なライトノベルでは扱いきれない題材に真っ向から取り組まれているのに、こちらまでも奮い立つ思いで読ませられる。読みながら、トールキンの『ホビットの冒険』などを思い出していた。(まさに本作の第一巻も「行きて帰りし物語」であるわけだ) 個人的には、作者さんのミツバチへの思い入れが強そうなことが印象的だった。
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旅ものファンタジー。無人の図書館を守る火竜のリエッキが、親友の物語師ユカとの旅を思い返す内容。 主人公の二人にスポットライトを当てるためか、多くの登場人物には名前が与えられていないのが印象的。感情移入できるかどうかで評価は割れそうな感。 文体は児童書のような古めの印象で、楽しげ。...
旅ものファンタジー。無人の図書館を守る火竜のリエッキが、親友の物語師ユカとの旅を思い返す内容。 主人公の二人にスポットライトを当てるためか、多くの登場人物には名前が与えられていないのが印象的。感情移入できるかどうかで評価は割れそうな感。 文体は児童書のような古めの印象で、楽しげ。章ごとに新しい展開が入ってくるため、飽きることはなかった。 この巻だけでお話は完結していないが、紙の2巻は完売した様子。紙派としては出遅れたかと思った。
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過去に存在した「司書王」が造った図書館を守る親友であるドラゴンが、昔の話を回想して進むファンタジー。 司書王の生い立ち、ドラゴンとの出会い、旅をしながら語り部となり魔法使いとなり世間に影響力を与えて行く様子を、親友であるドラゴンからの視点で語られる。 過去の話と、現在の図書館での...
過去に存在した「司書王」が造った図書館を守る親友であるドラゴンが、昔の話を回想して進むファンタジー。 司書王の生い立ち、ドラゴンとの出会い、旅をしながら語り部となり魔法使いとなり世間に影響力を与えて行く様子を、親友であるドラゴンからの視点で語られる。 過去の話と、現在の図書館での話を交えて進んでいく手法。 ファンタジーの世界なのだけど、魔法使いはうとまれているという、一般的なファンタジーにあまりない設定。 この巻では司書王の少年時代旅に出た5年ほどのことしか書かれていない。 司書王と呼ばれるようになったいきさつや、決闘の話、図書館を造った話がまだ出て来ていないので恐らく続きがあると思う。
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王道のファンタジーノベル。 骨の魔女に育てられ、物語師・魔術師として成長していく主人公の少年ユカと、ドラゴン(作中ではほぼ全編人間の美少女)のリエッキの旅物語と、ユカ(図書王)の死後、永きにわたり、遺された図書館を守る図書館の主、リエッキとそれをとりまくわずかな人々(悪魔を含む)...
王道のファンタジーノベル。 骨の魔女に育てられ、物語師・魔術師として成長していく主人公の少年ユカと、ドラゴン(作中ではほぼ全編人間の美少女)のリエッキの旅物語と、ユカ(図書王)の死後、永きにわたり、遺された図書館を守る図書館の主、リエッキとそれをとりまくわずかな人々(悪魔を含む)の話。 度々、旅の様子と図書館での出来事の場面転換があるが気になるほどではない。作中でユカが物語師・魔法使いとして成長していく様子も、ライバルである左利きとその相棒もよく書けていて読んていて面白い。 とりあえず実家に嫁を連れ帰るような感じで終わってしまったが、当然続きは書いてくれるんだろうと願いたい。 順当に魔術書が増えるとしても、ここからどうやって図書館が出来るまでになるのかは是非読んでみたい。 それはともかく、リエッキはかわいいなぁ! 追記 クラウドファンディングで2巻が発売されましたが、一般流通(ネット販売)はまだこれからの模様。この作者を手放すレーベルはバカだ。
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