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すぐ死ぬんだから の商品レビュー

3.8

147件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    2

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2021/09/12

最初は内館牧子さんを思い浮かべながら読んでいたが、途中からこれは物語なんだと 思い直した。 岩造が亡くなって、予想もしなかった展開に。 ハナが考えていることを知りたくて早く先を読みたくて、読み終わってしまうのが残念なぐらいだった。 セルフネグレクトには気を付けよう。

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2021/09/09

自然に任せていたら、どこもかしこも年齢相応の、きたなくて、緩くて、シミとシワだらけのジジババになる。孫の話と病気の話ばかりになる。と生きてきた、忍ハナだが突然に夫が死んで、夫にもう一つの家族、愛人と子供がいることが分かった。

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2021/09/06

てっきりエッセイだと思って借りた図書館本。口が悪い主人公にちょっと、、と思ったのを吹き飛ばすおもしろさ。さすが、内館牧子さん!

Posted byブクログ

2021/08/20

やましい事がある夫は、妻に優しいのね。 死後離婚ありよね。 誰にも手入れされず寂れる墓、ザマーミロよね。(何故か?興奮してしまう!) それにしても、リュックにペタンコ靴に染めない髪って、私だわ‼️ ウー ドウスル?ワタシ!

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2021/08/11

80歳間近のばぁーさんが、七転八倒する物語なのだが。 同窓会に行けば、こんなババァと一緒に見られたくない、こんなジジィにいつまでも若いねぇオシャレだねぇなんて言われたかない。と。ものすごい突っ張るばぁーさんが、ある日最愛の夫を亡くす。 その中で、まさかの愛人発覚。 笑笑 な...

80歳間近のばぁーさんが、七転八倒する物語なのだが。 同窓会に行けば、こんなババァと一緒に見られたくない、こんなジジィにいつまでも若いねぇオシャレだねぇなんて言われたかない。と。ものすごい突っ張るばぁーさんが、ある日最愛の夫を亡くす。 その中で、まさかの愛人発覚。 笑笑 なんかこのばーさんを見てると、なんかわかるかも。笑、わたしも将来こうなっちゃうかも。と、まだ39歳だけども思ってしまった。笑!!! すでに、今の時点で周りは二極化してる。 学生時代オシャレして一緒にお出かけしてた友達が、すっかりオバハンになってたり、ケツデカくてびっくりしたり。笑 ケツ!こんなでかかったけ!?っていうね。笑 若い人が可愛くて綺麗になるのは案外簡単で。笑 ババァが綺麗にいるってのは、相当な努力と無理をしないとならんのよね。笑 いや、あんまりしがみついてるのもどーかと思うけど、この本のようにセルフネグレクト、自分放棄もいかんよなぁ。と、あと40年先の自分を思ういい一冊となりました。笑

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2021/08/04
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すごいタイトルだな(笑)。どうせすぐ死ぬんだから、って言いながら、元気に生きているおばあちゃんのお話です。とっても痛快で、主人公のハナさん、大好きになりました。 私は現在40代後半に入ったところで、78歳のハナさんとは世代は全然違うけど、一生懸命老いに抗っているのは共通している。本当に、この頃、急に自分が老けてきた気がして、悲しいのです。自分だけでなく、自分と同世代か、ちょっと年上の方に数年ぶりに会ったりしたとき、内心「老けたな・・・私も同じくらい老けてるってことか・・・」と悲しい気持ちになってしまって、そんなことを思う自分がまた嫌になったりします。 で、老いに抗って、人から何と言われようと、華やかに装うハナさんの生き方に共感しました。ファッションの記述も楽しんで読めました。そして、心の中で、おしゃれに無頓着な年相応の人達を、口汚く罵っているのも面白い。ハナさんの息子や娘、孫たちも、けっこう口が悪くて本音でずけずけモノを言って、それも面白い。 仲の良かった夫に突然先立たれた挙句、死んでから、今まで知らなかったとんでもない事実が発覚し、悪態をつきながら菩薩の境地にいたるハナさん。私もこんな風に年をとりたいな、と思いました。

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2021/06/27

さまざまな出来事を通し、頑なだった主人公の考え方・感じ方が少しずつ変わっていくのが面白かった。 「歳を取るってこういうことなんだな」と予行練習になった。

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2021/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内館牧子 2作品目。 人生百年時代を生きる後期高齢者の『すぐ死ぬんだから』をめぐる物語。 2つのフレーズがなぜか残る。「すぐ死ぬんだから」は、高齢者の免罪符。そして「何とでもなる」は若者と老人のもの。きっと、彼らが時間を持っている、考える余裕を持っている、から、かもしれない。 これらのフレーズを否定的な意味でとらえれば、セルフネグレクトに繋がる…、らしい。確かに、見栄を張るのはいつでもめんどくさい。外見を気にしなければ、他人を気にしなければ、どんどん老け込んで…、(半分)わかるような気がする。 肯定的な意味でとらえれば、あらゆる束縛から自由になれるのかもしない。若者のようには振舞えないにしても。一種の”怖いもの知らず”の境地なのかもしれない。あるいは、”抗う悲しさ”なのかもしれない。答えはない。 「私らの年になると、あっちに行くか認知症になるか、どっちかなんだから」と主人公に語ることばが、妙に切ない。諦めるのではなく、しがみつくのでもない。ゆるやかに受け入れる境地、そんな老後を迎えてみたい。

Posted byブクログ

2021/06/20

内館さん3冊目。 こちらは78歳の女性が主人公。内館さんの描く人物は一見キツイ印象だが、愛や思いやりが感じられるし、筋が一本通っているから単なる嫌な人とならない、絶妙なさじ加減が素晴らしさだと思う。ハナさんもまさにそんな人。自分からしたら、ちょっと近寄り難いけど、カッコいいなと言...

内館さん3冊目。 こちらは78歳の女性が主人公。内館さんの描く人物は一見キツイ印象だが、愛や思いやりが感じられるし、筋が一本通っているから単なる嫌な人とならない、絶妙なさじ加減が素晴らしさだと思う。ハナさんもまさにそんな人。自分からしたら、ちょっと近寄り難いけど、カッコいいなと言う感じかな。 しかし相変わらず息もつかせぬ展開。伏線の回収も見事。旦那が急死したと思えば、遺書が見つかりまさかの妾の存在。しかし皮肉にも生きる活力となって行く。これは死後にわかったから良かったので、生前なら更に修羅場だっただろう。

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2021/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読後爽快。 読者としても40数年不貞を続けていた岩造に幻滅し相手親子のことも憎んだのに、ラストのところではすべての人がいとしくなった。ハナの娘の苺がいい性格している。

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