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すぐ死ぬんだから の商品レビュー

3.8

147件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    8

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    2

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2024/07/23
  • ネタバレ

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面白くて、久しぶりに一気に読んだ感じです。 しかし私は、主人公ハナさんの言う、外見を捨てたようなきったねえー老人になりそうだな…、と思いましたよ…。 ちょっと今からここ覚えておきます。 ハナさんほどでなくても身綺麗にしとかないと…! 旦那さんの岩造さんの突然死から話が急展開しますが、愛妻家で子煩悩の真面目で優しい、気が合う夫が、実はもうひとつ家庭を持っていたと知ってからのハナさんの愛情枯渇ぶり、最終的には怒りすらも忘れかけて(仏壇も遺影も燃えるゴミ)いたあたり、女は上書き保存だな…!と思いました。 ずっと夫と不倫してた女とはわかり合えないだろうけど、隠し子の岩太郎さんは何かこれからもハナさんを訪ねてきそうだな。 ハナさんも夫のことはどうでもよくなってるから、何のかのと相手しそう。 でも長男雪男さんの気持ちが、親より子供寄りの私にはわかるから、雪男さんの前には岩太郎さん、二度と現れてはいけませんね…。 すっきりバッサリ痛快かつ、人として女としての生き様について少し考えさせられましたよ。

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2024/06/16
  • ネタバレ

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妻ひと筋、折り紙が唯一の趣味という夫の突然の死、78歳の妻ハナはショックを受けるが、遺言書で婚外子と愛人の存在を知って、俄然前向きに立ち上がる。死後離婚も視野に入れ、おしゃれに残りの人生を楽しむ気構えがあっぱれだ。 それから経営難とは書かれているが、その生活風景からは、かなりお金持ちな感じがした。子供や孫にも大事に思われていて、夫への腹立ちは当然と思うが結構幸せな老後だと思った。

Posted byブクログ

2024/04/30

2018年刊。かなりの話題になった本。主人公と著者の年齢が同じ。「えっ!?ここまて書いていいのか?」と思う毒舌痛快リズミカルな表現で、思わず笑った! 「平均敵なタイプの人」では無い。人生途中から目覚めたとは言え、気質的にパワーが有るのは、著者自身をモデルにしているから? 刺激的な...

2018年刊。かなりの話題になった本。主人公と著者の年齢が同じ。「えっ!?ここまて書いていいのか?」と思う毒舌痛快リズミカルな表現で、思わず笑った! 「平均敵なタイプの人」では無い。人生途中から目覚めたとは言え、気質的にパワーが有るのは、著者自身をモデルにしているから? 刺激的な展開でもあり、テンポ良くて面白かった。そのまま共感は出来ないが、参考にしたいと思わせられた。

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2024/03/19

内館牧子さんのエッセイと勘違いして読み始める。たぶん裏表紙のキッチリ隙なくオシャレしたおばあさまを作者自身と勘違いしたのだろう。 その自分を律して外見に手を抜かないこだわりはすごいなと思ったけれど、エッセイでこんなことよく赤裸々に書けるなと驚いてたら主人公の名前が出てきて小説だと...

内館牧子さんのエッセイと勘違いして読み始める。たぶん裏表紙のキッチリ隙なくオシャレしたおばあさまを作者自身と勘違いしたのだろう。 その自分を律して外見に手を抜かないこだわりはすごいなと思ったけれど、エッセイでこんなことよく赤裸々に書けるなと驚いてたら主人公の名前が出てきて小説だとやっと気づく。 わたしも20代の頃のように「死」が非現実的なものではなく、少し先に見えてきた年代になったが、とはいえまだ若いんだなと気づいた。 後悔しないようにやりたいことやって、セルフネグレクトにはならないように生きたい。 ただ「歯に絹着せぬ」といえば聞こえはいいが、自分に厳しい分か主人公が他人にあまりに意地悪で最後まで好きにはなれなかった。

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2024/01/10

出てくる登場人物、みんな生々しくて面白かった。 「老いる」というのは何をどう言い繕ったとしても切ないことだなぁとしみじみ。

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2023/12/09

人生いくつになっても、内面外面の両面で研鑽&自己意識をすべきと感じましたね。 本題の中の岩造の遺言は驚きます。 平気で生きて居る

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2023/12/07
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内館牧子の作品は初めて読んだが面白かった。 外見に気を遣い「とても78歳には見えません」といわれるのが生きがいの女性ハナが主人公。外見に気を遣わず老いていく同級生や、関係がうまくいっていない息子の嫁のことを心の中で見下しているが、一方で夫を愛し日々の暮らしを楽しんでいる姿はどこか憎めない。 前半は幸せな老年期を迎えた夫との暮らしが物語の中心だが、中盤で夫が急死し(読んでいて、あまりに急で驚いた)、その後に実はハナの知らないところで愛人がいて子供まで作っていたことが判明し、物語は愛人親子とハナの息子夫婦・娘との物語になっていく。 自分はまだ30代だが、今でも老いていくのは怖いと思っている。なんだかんだと気にかけてくれる人がいるハナのような老年期は幸せなんだろうなと思い、40年後このようになっていたいと思った。

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2023/10/21

「平気で生きて居る」 偽善者で居続けたなら、その人は善者である。 偽装でいい、自分の好きなように生きたい

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2023/09/10

ハナさん元気で、服装や生活面に色々気を配り、財政面もゆとりあり、理想的な老後に感じました。 岩造の妾騒動にはビックリした。 画家の由美さんの偏差値ゼロの短大出身の表現は、笑いました。

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2023/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルだけで手にした一冊。老後と言われる世代の作家のエッセイかなと予想して読み始める。すぐ私小説かーと思い直すが後半、ご主人の死後、隠し子登場あたりから創作色が濃くなって読み応えとしては尻すぼみ。なんか、惜しい。 近い将来の私の生き方に参考になった点で星四つ。

Posted byブクログ